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撃墜かあ、、

ちょっと物騒になってきましたね。せみころーんさんですーどーもーとととととて。


音楽業界もオペラの素材は当り障りのないものばかりになってきました。おそらくは、日韓のオペラは政権批判をしないので、もっと丸い素材しかないでしょう。丸いし毒のないオペラって、どうなんだろうかと思います。


中国の映画業界は丸いし毒のない映画、しか作れないので、まだ日本の領域には至っていません。そういう国のオペラも丸いでしょう多分。


しかし


撃墜ネタでオペラを作曲した人がいるんですよね。


40年ほど前に、イタビア航空870便事件が発生し、乗客乗員81名が亡くなった事件がありました。原因は長らく不明のままでしたが、2013年に撃墜説が正式に確定し今に至ります。


その撃墜説が非公式に確定した直後くらいでしょうか、オペラの作曲を行ったイタリア人の作曲家がいます。ヴェルディ音楽院院長を務めたアレッサンドロ・メルキオーレです。


Unreported inbound Palermo。初演は1998年ですが、何度も再演を重ねているようです。


Youtubeにはありませんが、www.rai.itにありましたので、ぽちりました。


ぽち。


中期のファーニホウのお弟子さんらしく、細かい跳躍音程はそれなりにありますが、ピアノパートはイカルス・アンサンブルの技量によっているためかさほど難しくなりませんし、イタビア航空870便事件を何も知らずに音だけ聞いた場合、悲劇を聴きとれるかどうかは疑問でした。


そばでぶどういっぱいジュースを飲んでるころーんさんは「これで事故を題材にしたって言われてもなんもわからない」って言ってます。でも私はほんのちょっとは聞こえるなあ。イタリア語の意味が分かるといいんじゃないでしょうか。


でもまともな音楽ですね。細かい装飾の後に持続、ってのはもちろんファーニホウのネタなのですが、メルキオーレのほうがイタリアらしいというか素直に発声できている気がしましたし、師ほどのマニアックな攻めはありません。


でも譜面は真っ黒く、気を吐いた書式も見られます。


1998年というと、メルキオーレの活動が軌道に乗り出したばかりのころのオペラということになります。このころ、イタリアにも新しい複雑性の波が押し寄せてきました。当然ながら、丸っと受けてしまった人が何名もいらっしゃいました。


なろうの読者の方のためにフルネームで言いましょう。マリオ・ガルーティ、ジョルジョ・マニャネンシ、エマニュエーレ・カサーレ、ヴァレリオ・サンニカンドロ、ジョルジョ・ネッティ、マウリツィオ・ピサーティ、、、日本にいらした人もいて懐かしいです。


こういうのを中学や高校の時に聞いていたのが私ですが、ころーんさんとは何の接触もなかったみたいです。「え?なんで?」って聞いても「そんなのしらない」です。


そのすべてが、もう今複雑性をやっていないということを考えると、イタリア人も日本と一緒でさっさと飽きてやめるってことなんでしょうか?


私は「師の影響下にあるなら破壊しろ」というすらあっーしゅさんみたいな原理主義ではありません。影響下であろうが、よい曲が書ければそれでいいんじゃないでしょうか。


で、師の教えを受けて、「あー、えーきょくやなー」ってレヴェルだったのが弦楽四重奏曲第2番です。


Youtubeにあるので簡単にぽちれます。Secondo Quartettoでいけるかな。かちゃかちゃ。


ぽち。


すらあっーしゅさんに聞かせたところ「なんや!この伝統的でなんの創意もない音!」って怒ってましたがほっときましょう。


ころーんさんに聞かせても「普通の曲ですね」だって。冷酷だなあ。。。


私はこれ、師の教えを受けて制作した曲としては十分素晴らしいと思うんですよねえ。初めて聞いたときは、ちょっと違和感がありましたが、改めて10年以上たってから聴いてみると、よく書けてるじゃないですか。


師ほどには攻められないのは、音が破壊されるレヴェルまで書式の密度を上げてないからでしょう。ちょっときついな程度くらいで終わっておく、ここら辺がメルキオーレの美徳なんだなと。


前述のオペラもこの精度の演奏でやるともっと印象が良くなると思います。イタリアは伝統的に現代音楽の演奏がだめで、スター演奏家におんぶにだっこの体質が何も変わってません。スター演奏家だけはうまいんですが、楽器の数が増えると日本のオーケストラより下手な時もあります。


イタリアの現代音楽はマフィアや共産党のコネクションもあって、まるで中世のように秘匿してきたのですが、最近それが破られつつあるようで、来日を果たすイタリア人の音楽家も多くなりましたし、日本の団体による演奏も出てきました。そっちのほうがうまかったりします。


メルキオーレさんは三島由紀夫も読む親日家らしいので、日本に来ていただくとよいのですが、まだ本格的な紹介には至っていないようで残念です。

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