4月19日-1.5
「ただいまー」
「おかえりー」
「なんでお前は人の部屋でM字開脚してんの?仮にも他人の部屋やで?」
「まあまあいいじゃない、ちゃんとズボン履いてるんだし」
「なるほどな、履いてたらええんか。じゃあ俺もM字開脚するか」
「どこにも需要なくない?」
「俺にはあるんだよ……あだっ!!やべっ、足つった!Could you help me with my recovering!?」
「あーあ、変なことするから」
「むしろ寝起きの身体を無理に動かそうとした俺の芸人魂をほめろよ…っ」
「馬鹿乙。ほら、さっさ足突き出して、せーのっ!」
楓に助けてもらいながら、何とか伸び切った足を戻す。
「大丈夫?生まれたての小鹿みたいに足震えてるけど」
「美脚トレーニングには丁度良いかもな」
「足つりトレーニングか。レビュー評価あったらまず☆一つだね」
なんか腹立つから俺もM字開脚して漫画を読んでやろうと思ったのがそもそも間違いだったか。
「よくそんなんで学校で粗出さないよな、むしろ凄いと思うわ」
「スカートの時の振る舞いなんて慣れれば簡単だよ?拓真もやる?」
「やらねーよ、なんでスコットランドの民族衣装を俺が着る羽目になるんだよ」
「?どういうこと?」
あ、やべ。このネタ通じなかったか。
「ごめん、普通にスカート履かねーよって言えば良かったわ」
「うまぶり発動しちゃったね」
「こんなんじゃ全国行けないよな」
「この間からそうだけど全国に行ける人たち何者なの?一周回ってユーモア足りて無いよね?」
「まあ全国行けないよっ!って台詞自体が汎用性高すぎるからな」
「正しい使い方してるの見たことないけどね」
「てか今のネタ振りって俺が悪いの?むしろ知らない方が悪くね?」
ソースはソクラテス。
「え?キルトって結構大衆よりの知識ではなくない?」
「知ってんじゃねーか!それだよ!スコットランドの民族衣装!」
「むしろキルトって元々大きな一枚布をベルトで固定して着る衣装だからスカートとは微妙に違くない?」
「しかも俺より詳しいな!何故知らないふりをした!」
「え?もしかして、拓真の方がキルトにわかだった説ある?」
「え?もしかして、自分の知識に自信があったからあえて知らないふりをして俺を煽ろうとしたの?」
「やーい、ざっこwwwww」
そういう時だけスゴイ満面の笑みするのやめて欲しい。うっかり許しそうになっちゃうから。
「はい、私が生兵法でした」
「あれ、そういえばさっきは何の話をしてたんだっけ?」
「お前が時給5万円って話」
「……?あー、そかそか、そういえば今月の友達料金貰ってなかったね」
「セフレのセの字もないのに金とるのかよ」
「本日は朝8時からのご利用なので早朝料金となりますね」
「いや、むしろここが実質マンガ喫茶だから!金とるの俺の方だから!」
「え、取るの?」
「楓から金なんか取るわけないだろ!!」
「おお、男らしいとこあんじゃん。よし、言質取ったしどっか遊びに行かない?」
「……クレーンゲーム代くらいなら出してやるよ」
「いえーい、これが相手の心を折るメンタリズムです」
「絶対違うけどな。代償に失うもの大きすぎるだろそれ」
という訳で、何故かまた今週の土曜日も楓に駆り出されることになった。
おかしいな、俺は今日遊びに行くつもりなんてミジンコも無かったのにな。
内容薄かった気がしたんでもうちょい付け足しました。
今ジャンル別ランキング20位近辺なので、もうちょい頑張って一桁目指します。
あと、感想は随時募集しているので是非お寄せください。




