表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

RPGで例える上達の法則

作者: 愛餓え男



 今日思いついたたとえ話。

 絵を描いてると途中で上達が目に見えにくくなって伸び悩む時期(スランプ)があるけど、それはRPGのレベリングと似ている。

 つまり、『LVが上がると次のLVまでの必要経験値が上がる』のだ。



 そのため、我々は注ぎ込んだ努力(以下EXP)に対してレベルアップ(以下LVUP)の頻度が下がり、上達を実感しにくいのではないだろうか。誰でもLVUPを実感すると嬉しく感じるもの。それによって、『もっと頑張ろう、もっと書きたい』という気持ちが生まれるのだと思う。


 つまりこう。


LVUP=報酬

EXP=コスト


 5円チョコを50円で買う人がいないように、何事もコストと報酬が釣り合わないと、人間は不満を感じ、コストを支払わなくなる。

「つまらない、いくら努力(EXP)しても上達(LVUP)しない」という感覚を受け続けると、ついには努力を止めてしまう……というわけだ。そうして筆を折る人もいるだろう。しかし、これはとてももったいないことだ。



 こうした事態の対策を、RPGの楽しみ方で例えてみよう。



 まず、LVが上がっているのなら単純にそのスキルを使って出来ることが増えているはずなので、視点を変えて色々なことに取り組んでみる。

 かつて行ったことのある街やダンジョンでも、LVUPして強くなってから行くと新たなアイテムや発見があったりするのと同じように、そこで他の楽しみを見つけられるはずだ。


 同様に、絵が上達していればかつて描けなかったものが上手く描けたり、人から絵を注文されたり、サイト等に投稿して評価されることが出来る。

 これは訓練もでき、モチベーション管理の方法としても悪くない。もっとも、評価ばかり気になる様になると困るが……。



 また、そのスキルを使って別のスキルLVを育てるのもいい。新たにはじめたスキルはすぐにLVUPするし、ほかにLVの高いスキルがあればLVUPの大いな助けになる。


 絵で言えば、絵の勉強という口実で様々なことに興味を持つことができ、実際にそれを描いてみることでその分野についてさらに深く理解出来る。また、絵を通して培った観察力や洞察力は、他のものに関しても理解の助けになってくれるはずだ。




 また、いっそのこと全く別のゲームに手を出すというのもいい手段だろう。


 要するにそのゲームに飽きているのだから、またやりたくなるまで放置すればいいのだ。

 つまりあなたは、そのRPGを短期間の内にやりすぎたのだ。ならば少し休み、また楽しめる用になるまで時間をとるべきだ。

 絵も描きすぎると特定の筋肉や目に疲労がたまり、絵を描く姿勢を保つだけで嫌になってしまう。そして、それを繰り返すとあなたは「絵の描けない体」になってしまうのだ。



 そして、なにより重大なこと。「あなたがスランプに陥ったのは、LVが高くなったからだ」ということを、自己認識しよう。

 なかなかLVUPしないと思うということは、あなたはすでにLVが高いということだし、それだけのEXPを稼いできたということに他ならない。そのことを決して忘れてはいけない。



 さて、ここで5秒で描いたこちらの図を見てほしい。


挿絵(By みてみん)


 

 どうだろう、なんとLV5の時は100EXPでLVUPしたのに、LV20の時は5000ものEXPが必要なのだ!!!


 さあ、あなたがRPGをやっている時、果たしてLV5の時倒していたモンスターをLV20になってもLVUPの為に倒しに行くなんてことがあるだろうか?

 いや、どう考えてもそれは効率的な方法ではない。LV5にはLV5なりの、LV20にはLV20なりのLVUP方法がある。それは例えば、LV5の時には到底倒せなかったモンスターを倒すことだ。



 LVが上ったらいままでとは違う訓練法を試すべきだし、また同時に最初のころ訳がわからなかった内容もできるようになっているはず。より難しい課題を達成できるようになっているあなたが、なぜ過去の練習を馬鹿みたいに繰り返しているのか!? スライムを狩ってLV100を目指すな!! ……というわけだ。





 また、RPGでLV上げをする時にはLVカンストのキャラがいると楽だ。

 具体的には『LV100のポケモンで四天王を倒し、LV5のポケモンに学習装置を持たせる』とか、『高LVの戦士と低LVの遊び人でパーティーを組み、メタル狩りをする』とかだ。

 これは、育成の基本中の基本。



 だから現実でもそれをやればいいのだ。簡単なことだ!


 さあ、絵画教室に通え!!! 美術学校に入学しろ!! 部活に入れ!


 とにかく、師匠を持つべきだ。そして、それは上手ければ上手いほどいい。

 本を師匠にしても構わないが、やはり直接教わるのとは、時間あたりの情報量が違いすぎる。インターネットにも方法論は転がっているが、有料の情報と無料の情報ではやはり有料の情報のほうが価値が高い場合が多い。


 なんでもわからないことは先人に聞くのが一番だ! だれだって、そうやって上手くなったんだから。




 最後になるが、最も重要な方法は、なんといっても可愛い女の子に応援してもらうことだ! 異性の力は偉大だ。

 カブトムシが最もアグレッシブに戦う時、それはメスを得ようとする瞬間に他ならない。女が好きなら、女を上達のためのモチベーションにするべきだ!

(俺はこうしていつも自分で描いて頑張っているが、現実の女の子が一番いいのは言うまでもない)


挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 誰かが一緒というのは確かに強いやる気の源になりますね。 [気になる点] 師匠やらパートナーを作る難易度の方が果てしなく高くて頭がいたい所。 [一言] 昔は「○○さんが一緒なら行かないー」と…
[良い点] 最後のオチの文章に思わず吹きました。 [気になる点] 成長限界の可能性が……。 [一言] 中学生くらいのときに、同級生の女の子に応援されるシチュエーション。経験ある人は勝ち組だと思います。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ