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少年アシベの中華料理屋のおっさん

駅で車イスの人の介助でスロープ板を出す。


ごくたまにイヤな客が来る。



奥さんが車イスで旦那が介助人だが、イチャモン付ける時だけ俺らを呼ぶ。



普段はおっさんが自力で乗せる。



おっさんが文句言いたい時だけ頼んでくる。カスや。



おっさんは「恵美須町駅まで」



と言うも、運の悪い事に恵美須町駅はエレベーターが使用不可。



駅員さんから


「恵美須町の人は日本橋まで乗ってもらうようにしてね」


と指示があった。




「恵美須町エレベーター故障してるんで日本橋まで乗って歩いてほしいんですが…」



「何で俺ら日本橋から歩かなアカンねん!お前ナメてんのか!」



旦那はキレた。



旦那は少年アシベの中華料理屋のおっさんに見た目も髪型もソックリだった。



王王軒ワンワンケンワンさんにしか見えなかった。



王さんがブチ切れてる。



そう思ったらダメで笑いそうになった。



下を向いていると



「お前 目合わせて接客出来んのか? ナメてんのか!」


「いや、すいません」



笑いを堪えてると電車が来た。



勝手にスロープ無しで乗ろうとしたので



「恵美須町で降りない方が良いですよ」



「うるさいんじゃ!恵美須で降りる!何でお前に指図されなアカンねん!お前、ナメんなよ!」



勝手に乗ってった。



王さん、不景気やから店に客来えへんのかなぁ…


また笑いそうになった。



そばにいた駅員さんから



「あの人、クレーマーで有名やねん。あんなん相手させてごめんな」



謝られた。



「いや、気にしないで下さい」


と返した。

別の駅でバイトしてた時も王さんが来て


そん時も駅員さんから


「あいつ、鬱陶しかったやろ」


言われた。



そん時にイチャモン付けたい時だけ呼ぶのを聞いた。

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