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心が障害者はアカン

前話『障害者差別やぞ!』の後日談

前、僕に「早く来い!お前は障害者差別してる!」


と言ったオッサン車椅子と介助人の兄ちゃんが駅長室にやって来た。


駅員さんが謝って対応する。



「なぁ!前やった事分かってんのか!お前らワザと遅らせて障害者差別やぞ!」




「ワザと遅らせていません。朝の時間帯は色んなお客様が来て忙しい時間帯です。なので申し訳ありませんが、お客様の希望通りの時間に乗れない事もあります」



「これ今年で6回目やぞ!何回も遅れる事なんかあり得るんか!障害者は後回しにしてるだけやろ!」


「そんな事はございません。色々なお客様の対応をしてるので順番通りにしてるだけです」



「いつも順番通りとか安全のためにとか聞き飽きとんねん!あと、オタクの駅で乗って2回降りる駅で降りられへんかってんけど!向こうの駅に連絡もちゃんと入れんと俺らの事ナメてんねやろ!」




「申し訳ございません。そんな事は無いように今後は気を付けますんで…」


「2回やっとんねん!信用出来るか!」


「申し訳ございません」


「謝るだけやったら誰でも出来るんじゃ!次ミスったらお前責任持ってこの仕事辞めろ!」




「そう言う訳にはいきません。はっきり言って4月から民営化されて、現場の駅員の数も減ります。なので、もっと待ってもらわないといけない可能性もあります」




「はっ?おかしいやんけ!前遅刻してんけど。お前らのせいで遅刻してんけど。車椅子は遅刻しても良いと思ってんのか?もっと遅刻するやんけ!」



「そこは人数減らされて我々も困ってるんです。是非とも交通局の上や府に言ってほしいです」


「お前らは言ってんのか?」



「言ってます。人数減らされたら困る人が出て来るから勘弁してくれと、ただ、駅員なんて交通局から見たら末端やから意見が通りにくいんですよ」



「いや、けど信用出来ん!ミスったんは事実やから信用出来ん!」




そう言って帰った。介助人は僕らに頭を下げた。


介助人はこっち寄りっぽい。


それ以来、来なくなった。






個人的には遅刻するんやったら、もっと早く来い。




障害があるから見下してるんじゃない。


心が障害者やから見下してるんや。



差別されてんのは障害者やからじゃなくて人間性の問題。




山田調子乗んなよ。


民営化されたら乗車拒否するぞ!

礼儀ってのは障害があっても出来る。


色んな駅に世話になってるのにあの態度はあかん。


ラッシュに来て1本遅れは頑張ってる方や。



頼んだら板敷いてくれる人に感謝せい!


「ありがとう」って言われた事ないわ。




「早くせい」言うわりに、エレベーターから近い1号車で乗らんのは何でや?


「5号車で乗せろ」言うのは何でや?


ホンマに急いでんのか?



自分勝手はロクな死に方せえへんで。

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