プロローグ
工藤秀一。本作の主人公であり、彼は山奥の使われなくなった古寺に住み憑く妖怪・猫又である。彼は十数年前からある悩みがある。ある時からイジメや迫害を受けて街から逃げてきた女の子が住み付いて引きこもりはじめたのである。寺に住み着き引きこもる女の子は一人または一人と増えていき、今では7人も住み着いているのである。
秀一はひきこもりの女の子たちを寺から追い出すために、女の子達をひきこもり・ニートから更生させようと人の姿に化けて更生員に扮しているのである。無論、妖力を使えば追い出せるが、力ずくで追い出すのは非人道的であると考えて秀一の主義に合わないため、女の子たちの更生を目指している。また、力ずくで追い出してもほかの場所へ行き引きこもるだけで根本的な解決にならず、真の解決を目指すには女の子たちを更生させるべきだとも考えている。
しかし、女の子らは十数年続くひきこもり生活から全く抜け出そうとせず、秀一の無駄な奮闘が続いている。女の子らは幼いころからずっと引きこもり続けているので、とんでもない天然ボケを噛ますため、秀一にいつもどつかれている。しかし、女の子たちはその手荒い突っ込みもまんざらではない様子でむしろ好んでいる。
今日もひきこもりの女の子たちの天然ボケに秀一が突っ込み倒す日々が始まろうとしている―――。