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第七十話

続きです

ちょっと短めです


舞島 理 男 16歳

Lv1/100

次レベルまで 4997612

成長率 1.05


生命力 21125


魔力 10562


攻撃力 2700


魔法力 100


対物力 1800


抗魔力 500


機動力 5800


感覚力 700


思考力 4900


運勢力 400


アビリティ ―



「……予想通り、ではあるんだが……」


それでもなお、どう受け取ればいいか分からない


「…………とりあえず、どうしてこうなったのか考えてみるか……」


先ず着目すべき点は、上昇しているステータスに大きくバラつきがある事だ


機動力、思考力は大きく上昇している反面、魔法力は全く上昇していない

抗魔力、感覚力、運勢力の上昇量が小さいのは何故か

攻撃力、対物力が半端に上昇している点も気に掛かる


「俺の生来の適性か?」


つまり、俺という人間はこういう風に身体能力が上がり易い、または上がり難いという事なのかもしれない

どんな人間にも得手不得手はあるものだ

自分という人間の適性を、この数字から導き出すなら


機動力に優れる点は、身体の柔軟性やすばしっこさで考えられるのではないか

体操なんか向いてそうだ

思考力に優れる点は、そのままおつむの出来が良いと捉える事が出来る

頭の良さと言っても色々あるが、頭を使う職業に向きそうだ

抗魔力……そもそも何か解らん奴だ、パスで

感覚力に劣る……つまり、直感的な行動に向かないと言えるのではないか?或いは、五感を活用する職業には適性が無いとか

運勢力に劣る、つまり俺は運が無いって事か……これもよく解らん

攻撃力……筋力?そもそも攻撃力と表記される身体能力が理解不能なんだよな

攻撃力って一つの身体能力でのみ算出され得るものじゃないだろうに……放置!

対物力、これは理解出来る、格闘技の世界では常識だ

肌に粗塩を擦り込んで切れない肌を作る、何度も何度も拳を叩き付け痛みを感じない拳を作る、筋肉を固めてバットを受け止めるなんて事もやる

東洋の神秘的な話になると、気功で頑丈な身体を作るなんて事までやり出す始末

……で、俺はこれが並み程度って事か?


…………納得出来ない

自慢じゃないが、帝王学の一環で諸々の職業も体験している

あくまで体験程度に過ぎないが、決して適性が無いとは思わなかった

自画自賛ではなく、冷静に周囲と比較しての評価だ


………………いや、それは確かに、周囲が気を遣っていた可能性も無きにしも非ずだろうが


身体の頑丈さにも自慢がある

一時期、名前を売る為に色々と無茶をしていた

暴走車を正面から受け止めた事もあるが、そんなスーパー〇ン染みた真似をしても傷一つ負った事は無い

それだけの事をしても並み程度の頑丈さだというなら、世の中に怪我人など居なくなるだろう


「よく考えれば、今の状況だけで判断するのは、土台無理な話かな……」


何故数値が上昇したのか、そもそもここで頭打ちなのか、また下がるのか

何も定かでない

この事は一端考えるのを止める


「なら、どこから手を付けるべきか……」


やはり、原因を探るのが最優先だろう

原因が判れば結果も自ずと導き出されるかもしれない

少なくとも、有力な判断材料にはなる筈だ


「これが育成ゲームなら、この項目に偏向してリソースを割り振ったと判断出来るんだけどな」


流石にそれは無いだろう

知らぬ内に勝手に数値を割り振られて強化されるなんて、自由度が低い育成ゲームは間違いなくクソゲーだ


「それこそ、人間の体みたいに知らぬ間に強くなったり弱くなったりしたら、まだ理解出来るんだがな」


……思い出されるのは、地獄の特訓の日々

ああ、師匠

普通の小学生は、腕立て伏せ腹筋背筋スクワットを100回1000セットとか出来ませんから……

大体、1000セットって分ける意味あるんですか?合間に休みも無い癖に

いくら標高の低めな山でも、麓から頂上までタイヤ引いて休み無しの全力疾走とか、大人でも無理ですから

大体、なんで途中で坂道を下るんですか、せめて上り一辺倒の道にしてくださいよ

ぶら下がり健康法ってのがあるらしいって、丸一日ぶら下がり続けるのが健康に良いわけないでしょ

大体、ぶら下がるだけの筈なのに、なんで重石を括りつけられなきゃいけないんですか


「……俺、よく生き残れたよな……」


あれだけ身体を苛め抜いたんだから、それは強くなれなきゃおかしいだろ

そうでなきゃ、あんなの単なる苛めだ苛め


……一つの可能性が思い浮かぶ

だが、それはあり得ない

そんな当たり前の事で強くなれるなら、何故誰も何も教えてくれなかった


「……いや、いかんいかん。あの気のいいおっさん達を疑うなんて」


何より、アイギナの境遇がその可能性を否定している

こんな簡単な方法で強くなれるなら、おっさんがアイギナに施さない訳が無いし、アイギナだって一も二も無く飛びつくだろう


「そう出来ない理由がある?」


例えば何が?

身体が弱いとか?

だが、そんな事は一言も言ってなかったし……

いや、訊かれていないから言わなければと思わなかった、という事か?


だが、俺に言わなかった理由は?

俺に強くなられて困る理由……それなら、クラスメイト連中だって当て嵌まるだろう


でも、他の可能性が思い付かない

この世界特有の現象か?

だから、それだとおっさん達が俺やアイギナに明かさない理由が解らない


おっさん達も……もっと言えばこの世界の誰も知らない方法で、レベルを上げずに強くなれる

そう言い表せば、おっさん達が明かさない理由も判らないでもない

独占すれば独り勝ちも可能だ

だが……


「結局ここに行き当たるんだよな」


おっさん達が知っていたなら、アイギナに施さなかった理由が解らない

知らなかったなら、何故知らなかったのかが解らない


それくらいに、俺の思い付いた可能性は至極当然の事だった


「鍛えれば強くなれる」


身体に負荷を与えて適応力を引き出す方法だ

筋肉の超回復が代表的だろう

勉強すれば脳が刺激され、機能向上が窺える

皮膚を刺激し続ければ、何時しか角質化して頑丈になる

近視の民間療法で、遠くを見続けるというものもある


全ての生物には、ストレスに対して適応し克服しようとする機能が備わっている

意図的にストレス……負荷を与えれば、作為的に克服、強化が可能となる


大袈裟に言ったが、常識レベルの話だ

自転車に乗りたいと願う子供が、何度も何度も転げながら怪我を繰り返して、だがその先にある自転車に乗れる未来を疑いもしない……痛みに屈しなければだが

赤ん坊がハイハイするのも同様だ

先ずは手を動かし、足を動かし、体を動かし、寝返りを打ち、手足をばたつかせ、やがて手と脚で平衡に体を支えて進みだす

そこに疑問は無い、努力すれば出来る様になると確信している


それらと鍛錬は、その本質を同じくしている

より強く、より速く、より高く、より先へ

目指すなら、誰だってトレーニングを始めるのが当たり前

継続出来るかは別問題だが、初めは誰だって鍛える事から始める


当たり前で、だからこそそれを知らない可能性をどうしても思い描けない

それが濃厚だと理解していても、常識が否定する


「……そうか、これが摺り合わせか」


俺とアイギナ、おっさん達は別の世界の人間だ

確かに多くの共通項を見出す事が出来る

姿形の特徴は、殆ど同じと言ってもいい

流石に全裸を見たことは無いが、便所の造りなどから考えても、少なくとも下の外見的構造はホモサピエンスと大差ないと思われる


短くない期間を共に在るのなら、そうした異種である故の差異を擦り合わせて、妥協点を探る事もまた重要では無いか


「今日はこれくらいにして、明日起きたらおっさんに話を聞きに行くか」


既に今日は昨日で、明日は今日なのだが

色々とあって時間感覚が乱れまくっている俺は、その事には気付かなかった


経験値は適当です

これくらいかな?という数字を入れています


ネトゲをしていたら、これくらいの経験値を99回繰り返すのなんて当たり前って感覚になりますね

必要経験値は倍々になるという設定の方がいいかもしれない

まあ、関係ないんですけどね

裏技使って一気に上げる予定だから


これが最初から思い描いていた、所謂チート(ずる)の方法です

一端ここから大きく話が逸れ、おっさん視点、アイギナ視点で8話から10話くらいやりますが、その後はこの「鍛錬」というチートの実在を確信する方向へ話を持っていき、理くん強化鍛錬篇へと移ります


こんなんチートやないやん!

と思われる方もいるでしょう

実際、なろう的なチートではないと思います


当作に於けるチートの定義とは、突拍子もないトンデモではなく、世界間の異なる常識が生み出す思考の違いや方式の差と思って頂きたいです

その辺も、この後の鍛錬篇で語る事になるでしょう

第三部は、鍛錬篇を終えて、その後に(編集済み)して終わりの予定です


次回投稿は2月20日です

既に述べた通り、国王ギュスターヴ陛下の視点です

……名前で呼ぶことに、強い違和感を覚える

おっさん視点です

うん、これだな!

当作はおっさんが多いですが、その中でもおっさんという普遍的で象徴的な呼び名を与えられているのはおっさんだけです

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