決勝戦トーナメント開始
更新遅れてすいません。変に忙しかったもので(^^;)
総合評価300突破。
これもブックマークしてくださった方や、評価をしてくださった方のおかげです。
ありがとうございます。<(_ _*)>
それと感想をくださった方、誤字脱字をご指摘くださった方、ありがとうございます。
感想をたて続けでもらえたり、総合評価300超えたりといいこと続きで、現実で思い出してはニヤニヤしています。きっと軽く不審者です(笑)
5/31、脱字の場所に言葉を追加しました。
>そしてカードホルダーから
で止まってた台詞を
>そしてカードホルダーから一枚のカードを取り出した
となっています。
5/31、後書きにトーナメントの裏話を追加しました。
「みんな待たせたなぁ!これから決勝トーナメント開始だ!まずは対戦相手を決めるぜ!運命はこのダイスだけが知っている。これは魔法道具の八面ダイスだ。連続で振った場合、一周するまで絶対に同じ数字が出ないようになっている。決勝戦進出者には好きな数字を選んでもらって、左から順に埋めていく仕組みだ。さぁ選んでくれ」
「一番という数字が好きだ」というギルを筆頭に次々に数字を挙げていく。
そしてダイスを振った結果、
一回戦:カスティルvsティア
二回戦:アギラvsユウナ(僕)
三回戦:ノルドvsレイコット
四回戦:シルクvsギル
となった。
「うーん。ティアとは決勝で勝負したかったなぁ。」
「しかたありませんよ。でも準決勝は、私たちでやりましょうね」
「もちろん。お互いがんばろう」
「おいおい、ユウナちゃんもう俺に勝った気でいるのかよ?気が早すぎるぜ?」
え?だって負ける要素ないし。
そう思っても口に出さないのが大人の世界。
「ティアさん、いい勝負をしましょう。僕もこの先に戦いたい人がいますから負けるつもりはありませんよ?」
「私もです」
そういってカスティルさんとティアは握手をしていた。
いいなぁ。僕もあんな爽やかな対戦をしたいなぁ。
チラッと対戦相手を見た僕はため息をついた。
「ノルド様と戦えることが光栄でございます」
「堅苦しいのはなしだ。もちろん遠慮や手加減なんて絶対するなよ?」
「もちろんです。僕の持てる力を全部ぶつけますよ」
「ギルにぃ!今日こそ私が勝つかんね!」
「はっはっはっ。シルクにゃまだはえぇよ」
あっちはあっちでなんだか盛り上がってた。
なんだろう、この差は。
僕は再びチラッと対戦相手を見て大きなため息をついた。
「なんだ?そんなに俺に口説かれるのが楽しみか?」
ここまで盛大に勘違いできるっていうのは、ある意味幸せなのかもと思った。
「さぁ決まったらどんどん行くぞ!客席のヤツラも待ちきれないだろ?決勝トーナメント第一回戦対戦者の登場だ!」
「ティアさーん、惚れたー」
「ティアさんがんばれー」
「ティア、あんまり力まずにねー?」
あ、最後の応援は僕ね。
「カスティル、負けんなよ?」
「ノートル男子の意地を見せろ!」
「女に負けたら恥だぞー?」
「まったく、好き勝手言ってくれる。ティアさんがそう簡単に勝てる相手じゃないのを何人理解してくれてるか・・・」
カスティルへの応援はやはり兵士の人たちが多い。そのせいか野次っぽく聞こえるんだよね。
「決勝トーナメントは武器の使用の許可が出る。といってもやりすぎないようにな。そんじゃ、第一回戦、始めぇ!」
まずはお互い様子見なのか、相手に突っ込もうとしない。ティアはステッキを構えて対峙、カスティルは槍を構えて横に少しずつ動いている。
「よし。先手必勝、行きます」
ティアは一気に距離を詰める。
もちろんそれを許すカスティルじゃない。下から上へ逆袈裟切りで切り上げる。
ティアはそれをステッキではじく。カスティルははじかれた勢いを使って逆の柄でもう一撃繰り出す。
ティアはその一撃をくぐって懐に入った。けどそこにカスティルの肘が入る。
「けほっ」
ティアは肘の勢いに任せて数歩下がって膝を崩す。
カスティルはそれを見逃さない。
どんっ!
そんな音を立てながらティアに一瞬で近づく。
慌ててステッキを振り上げるティア。カスティルはそのステッキをさっきと同じような下から上への逆袈裟切りで弾き飛ばした。ここでティアは流れるような動作で相手の服をつかむ。
「山崩し」
「ぐぅ!」
そのままの流れで相手を地面に投げた。叩きつけた。って言ったほうが近いかもしれない。
狙ったのか偶然なのか、はじかれたステッキが頭上に落ちてくる。ティアはそれを華麗にキャッチ、そのまま振り切ろうとする。そこに武器を手放さなかったカスティルが槍を振り回す。ティアは慌てて下がるけど、カスティルはその間に余裕で体勢を立て直した。
お互い、息を整えながらにらみ合う。
さすが。二人とも強い。
「・・・やっぱり強いですね」
「お互い様でしょう?」
「これはノルド様との戦いにとっておきたかったのですがしかたありませんね」
「私もユウナとの戦いにとっておきたかったカードを切りましょう」
カスティルは体勢を低くして左手を前にかざし、右手の槍を構えながら、力を溜める。
カシュン。
ティアはステッキのカードを入れる部分を空ける。そしてカードホルダーから一枚のカードを取り出した。
そんな二人の雰囲気を察した客席は、徐々に静かになっていった。
固唾を呑んで見守る周囲。
「いきます!ストライクビーク!!」
ズドンッ!!
カシュ。
音はほぼ同時。カスティルはさっきの突進とは段違いのスピードで肉薄する。本当に一瞬。
しかし、攻撃が当たることはなかった。当たる直前にティアの姿が掻き消えた。
と、急にカスティルの加速があがる。そしてそのまま壁に激突。コロシアムが微妙に揺れた。
・・・何が起きたの?
カスティルの突っ込んだ辺りの砂煙が晴れると、そこには壁にめり込んだカスティルと、ティアがいた。
今のはティアの仕業?
「しょ、勝者ティア!」
ワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!
勝ち宣言をしたとたん、客席の歓声がすごいことになった。
「い、いったい何をしたんだ?」
実況者がティアに質問している。
「えーと、相手の突進を利用して私も後ろから押して壁へご招待しました」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・ぜんぜん見えなかった」
僕も。何かのカードを使ったのは間違いなさそうなんだけど。
ギルさん、ノルド様、シルク様はすごく驚いてるようだ。そりゃそうだよな。
「あ、ありがとう。次の試合も期待してるぜ?」
「ありがとうございます」
ティアは笑顔で答えていた。
「ティア、使ったカードは何?」
客席に戻ってきたティアに僕は開口一番で尋ねた。
「あれは緊急加速ですよ」
「あー、あれか。ってあんな威力あるの!?」
「みたいですね。私も驚いてるところです」
「ぜんぜんそうは見えないけど!?」
「本当ですよ。ほら」
むにゅん。
右手にやわらかい感触。ティアが僕の腕をつかんで胸に当ててきたって気づくのに数秒かかる。
「ね?どきどきしてるでしょ」
「ちょ、ちょっとティア!?」
僕のほうがどきどきしてるよ!前に見たことあったけど、やっぱりティアって着やせするんだよな。この大きさが、
・・・って何やってるの僕!いや、でも童貞の僕にこれは刺激的すぎるよ!
僕は慌てて手を離す。
「どうでした?私の胸は?」
「はい。たいへんけっこうでした。って何言わせるの!?」
くすくす笑ってるティア。
「おーい。ユウナ?早く来ないと不戦勝になっちまうぞ?」
「へ?あ?は、はい!」
アギラはもう中央に来ていた。僕も慌てて走って中央へ行く。
もう。ティアのおかげでまだ落ち着かないよ。
「へっへっへっ。なんだ、てっきり俺に勝って欲しくて不戦勝にしてくれるかと思ったぜ」
ないない。それは絶対にない。
僕は心の中ですごい勢いで首を振り続けた。
「いくぜ!決勝トーナメント第二回戦目、始めぇ!」
「悪く思うな。怪我は最小限で客席に出してやるよ。そのためには変なところに当たっても不可抗力だよな?だよな?」
嬉しそうだな!
「変身」
そうして僕が変わったのは何の変哲もない普通の女の子の服だ。ただし、それは前の世界の、とつく。
「おっとユウナさんの衣装が変わったぞ?なんだか見慣れない服だがこれは一体!?」
エロいやつにはこれが一番。
「こンの、エロガッパぁーーーーーーーーーー!!!!」
ゴッ!
「あぶろばっ!」
ゴシャッ!
「ろけぷらっ!」
ゴシャア!
「ぷろあっ!」
吹き飛んで転がるたびに変な声をあげる。最終的にはティアのときみたいに相手が壁にめり込んで動かなくなった。
そう。わかる人にはわかると思うんだけど、東京大学の入学を目指す二浪の主人公が奮闘するドタバタラブコメのヒロインのコスプレだったりする。
「すんげー威力・・・」
解説者のつぶやきは、客席の爆笑の声に消えていった。
「あの、勝負は?」
「ハッ!?勝者、ユウナ!」
あんな勝ち方でもウケたんならよしだね。
あーすっきりした。
余談ですが、トーナメントの組み合わせは本当にサイコロを使って決めました。
個人的にはティアとユウナに決勝させたかったなぁって思ったり、ユウナとシルクは戦わせたかったですね。
ちなみに勝負の結果にもサイコロを使用しています。まぁ、力の差もあるのでユウナが負ける確立はかなり低いですけどね(^^;)




