まじめに今後について考えてみる。
ブックマークありがとうございます♪
4/26、読みやすいように行間をあける訂正をしました。
落ち着かない。とにかく落ち着かない。
僕は今クラールさんに案内してもらった休憩所にいる。ここがまた結構広いんだ。ただでさえそんな環境に耐性がないのに、ちょっとでも音を立てたりすると響くしそわそわするし、僕一人だから萎縮しちゃう。
そうだ!これからのことを考えて今の状況をきに気にしないようにしよう。名案だ。
・・・あれ?これって結構大事なことじゃない?というか考えないとまずい。お城から出た後のことを考えなきゃ。
まずはもらったお金を使って食糧の確保。生きてく上で大事だもんね。食べ物おいしいといいなぁ。切実に。
次に周りの人の服を見て、目立つようなら目立たないように合わせた服も購入したい。来て早々に厄介ごとに巻き込まれたくないしね。一足遅いかもしれないけど。
続いて収入の確保。これはまだ使ってない魔法と相談。
そういえば・・・まだ魔法使ってない!・・・ってあんな所で魔法なんて使えないよ。まだどんな魔法が使えるかわからないし、まさか王様めがけて魔法ぶっぱなすわけにもいかないし。もっと広いところで、人目のつかない場所で確認したい。
・・・思考がそれた。
収入のことを考えると、冒険者ギルドの有無や商売に許可って必要だったりするのかが気になってくる。
そういえばさっきの魔法で思い出したけど、「取扱説明書」で知ることできないかな。せっかくだからちょっと使ってみよう。頭の中でつぶやく。
(取扱説明書起動)
(ご用件をどうぞ)
おぉっ。ちゃんと答えが返ってきたよ。って感動してる場合じゃなかった。
(この世界に冒険者ギルドってある?それとこの国で商売をする場合、どこかで許可が必要?)
(お答えします。この世界に冒険者ギルドは存在します。主に各国の王都などの大都市、ダンジョン都市、他にも特殊な条件を持った都市等には大きな支店が、普通の都市や町にもさまざまな支店があります。)
おぉっ。こまかい情報までくれるんだ。ありがたい。2度見ならない2度感動だね。
(この国で商売をする場合、商人ギルドに登録、もしくは許可が必要になります。ただし地下ルートの闇市などの場合は、どちらも必要ありませんが、そこに通ずる人間の許可が必要になります。豆知識として、露店等の小規模かつ売上の少ない場合、見逃されることもあります。いわゆるグレーゾーンです)
ぉぉぅ。なんかちょっと恐ろしいい情報まで入ったぞ?でもちょっとした豆知識まで教えてくれるんだ。親切だね。
商売には許可が必要か。もし商売で収入を考えると、下準備も結構必要かな。今はとにもかくにもすぐに一人で生きていける程度の収入を考えてるから、商売はあとでいいかな。冒険者ギルドの情報をもらおう。
(冒険者ギルドで収入を作ろうと思ったらどうしたらいい?)
(長い情報になります。注意してください。
収入の情報を得る過程として、ギルドの仕組みもいくつか説明します。まずは冒険者ギルドで登録を行ってください。登録料として銅貨1枚かかります。するとギルドカードが発行されます。このカードは現在のクラスを素材でわかりやすいよう制作されています。ほかにも現在の細かいクラスや身分を証明するものとして使用できます。冒険者ギルドではランク制度があり、Fから順にE、D、C、B、A、へと上がっていきます。それにそれぞれクラスがあり、貨幣の価値などに例えて
F、Eを初心者クラス、もしくはブロンズクラス。
D、Cを中堅者クラス、もしくはシルバークラス。
B、Aを上級者クラス、もしくはゴールドクラス。
Sを最上級クラス、もしくはミスリルクラス。
Kを特別クラス、もしくはプラチナクラス。
と分けられます。SクラスとKクラスは少々特殊なクラスとなります。
Sクラスは龍退治、大災害阻止等条件が厳しく、歴史上に数名いるのみとなっています。
Kクラスは貴族や王族等、権力を持っている方の特別な措置的クラスになります。立場としてはAクラスと同等、ただし実力はF~Aのどの可能性もあります。
このクラスによって、受けられる依頼が変わります。
クラスが上にいけばいくほど難易度も報酬もあがります。
張り出されている依頼の中から自分に合ったものを選んで受付で受領してください。
依頼を終わらせたら受付で完了報告をしてください。これで報酬を受け取れます。
豆知識として、個人指名で依頼をされることもあります。)
な、長い・・・聞き方を考えないとこうなるんだ。気を付けよう。
けど細かく説明してくれたから大体のことはわかった。
あとは実際に行ってみてどんな依頼があるか確認してみよう。
とりあえず現時点でのやらなきゃいけないこと。
・食糧の確保
・目立たない服(ただし、目立たなかったらいまのままでいい)
・冒険者ギルドでギルドカードの作成、依頼の確認。
ってところかな。
目下のことにはめどがついた。次は長い目でみてどうするか考えてみよう。
まずはここに在住するかどうか。それはないかな。どうせ住むなら住みやすい所がいいから、いろいろ見てから決めたい。
じゃあまずはどこへ行こう?そうだね。ここからあまり離れてなくて治安のいい町か村がいいかな。
(でしたらここから東にあるラフィンドの町がお勧めです。農業が盛んで市場は活性化しており、その利益を守るために治安維持にも積極的です。交易をするための街道も広く、交通にも不便はありません。徒歩なら2日、馬車なら1日ほどで到着します。)
・・・びっくりした。そういえば取扱説明書を起動しっぱなしだった。しかしこんなことにも答えてくれるなんて、ほんと高性能で便利。ありがとう。説明書。
それにしてもラフィンドの町はお勧めだけあってよさそうな感じがする。うん。ラフィンドの町へいこう。
そうだ、京都へいこう。的なノリで(笑)
そう締めくくったタイミングで豊かなおなかの金持ちそうな髭とクラールさんが入ってきた。
・・・タイミングが良すぎると勘ぐる僕は疑り過ぎ?