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異世界でなった魔法使いが想像と違う!  作者: 桜華
第一章:異世界でなった魔法使いの波乱万丈
22/57

夢の中へ。

ブックマークしてくれる方、評価をくださった方、感想をくださった方、そしていつも読んでくれる方、ありがとうございます。

この場を借りて感謝を伝えさせていただきます。

「あははははははははは。あはっあはっあはっげほっげほっ」


なんだか騒がしい!おちおち寝ていらねない!


「も~騒がしい。人が寝てるんだから静かにしてよぉ~」


そういって伸びをしながら目を開く。

・・・ここどこ!?え?あれ?僕なんでここにいるんだっけ!?

しっかり思い出せ僕!お酒で記憶を飛ばしたらこんな感じかなぁとか思ってる場合じゃないぞ僕!

確かティアさんのお父さんが指名手配されて、男に戻って依頼を完了させて、襲われてるティアさんを救って、ティアさんにばれて、お城で暴れて、査問会をひっくり返して、悪人を退治して、それから・・・


倒れたんだった!


じゃあここはお城?いや、違う。ここは・・・神様が作った異空間にそっくりだ。っていうかそのものか。本人いるし。っていうかなんで僕またここにいるの?

それともう一つ気になることが。笑い転げてる人が二人いる。誰?


「あの~。笑ってるところ申し訳ないんですが、僕なんでまたここにいるんですか?それとその方誰ですか?」

「あはははっ。ははっ。はぁ、はぁ、はぁ、ちょっとまって。」


いいですけど・・・


しばらくまって落ち着いたころに、声をかけてもらった。


「いや~ごめんごめん。なかなか笑うのを止めるって難しいね。」

「はじめましてだね。僕は君が今いる世界の神だよ。」

「はぁ。神様ですか。」

「あれ?なんか反応が薄いね?もっと驚いたり、畏まったりするところでしょ?ここ。」

「いえ」


しってる神様があれだしねぇ。敬意とかもてなくなってきてるのと、正直慣れがでてきた。あとあの神様とそっくりだし。


「それで、僕はなぜここにいるんですか?それとなんで笑ってたんです?」

「あれ?スルー?君信仰心がないなぁ。」

「ここは君の意識だけきてもらってるんだ。本物の君はお城のベッドで眠ってるよ。」


神様その一が教えてくれる。とりあえずその二はちょっと放置で。


「もう失礼だな。え?笑ってた理由?だって・・・ねぇ?ぶぷっ。そのかっこうで今回やった色々を思い出してみてよ。くくくっ。」


神様その二が教えてくれる。

軽くイラッとする。とはいえこのかっこうでやった色々?


「あのかっこうで災害級モンスター退治ですよ。流星の魔法少女様。」

「あのかっこうで国の救出劇ですよ。救国の聖女様。」


あぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!


思い出したら恥ずかしい!でもこうなった原因は神様じゃん!


「「大活躍だったねぇ。あはっあはははっ。」」


ハモっていうこと!?この世界にチェーンソーとかないかな!某ゲームみたいにバラバラにできないかな!


「そうだ!どうして魔法少女だって教えてくれなかったんですか!」

「前に言ったじゃん。楽しそうだったから。」


神様その一。これを本気で言っているからたちが悪い。


「まぁまぁ。おかげで救えたものも多かったしいいじゃん?」

「犠牲にしたものも多かったですけどね。」


主に僕の羞恥心やプライド、僕の中にある大事な何かがね。


「じゃあ魔法少女やめる?その能力封印できるよ?」

「・・・いえ、このままでお願いします。」


色々と助けられたことも事実だし、この能力がないとファンタジーの世界じゃこの先不安でしょうがない。


「じゃあこれからも活躍期待してるよ。魔法少女ユウナちゃん。」

「まだ覗き続けるんですね。」

「失敬な。見守っているといって欲しいね。」


ちょっとげんなりした。また笑われるんだろうな。はぁ。

言い方一つで都合のいい解釈だよなぁ。


「まぁちゃんと見てたから今回ここに呼んだんだけどね。」

「そうそう。まさか「封印」能力までつくとは思わなかったからねぇ。」


あ。ちゃんと理由があったんだ。

封印能力関連かぁ。僕だってチートすぎるって思う能力だからなぁ。没収されるかな?


「封印された能力の使い方を説明しておこうと思ってね。」

「そのためにもステッキの改造もしようと思ってね。」


あれ?能力の封印とかじゃないの?


「ん?なんで不思議そうなかおしてるの?」

「いえ、相手の能力の封印というか没収ですよね?あれ。」

「そうだよ。そして封印した能力は使うことができるんだ。君のお母さんはあの能力で強敵をばんばん倒して天才と天災とかけられた「てんさいの魔法少女」って言われてたね。」


なにやってたんだ母さん!


「あの、相手の能力を封印するどころか使用することができるって強力すぎませんか?」

「そうだね。だから君が不安になってるときに言ったじゃん。よっぽど大丈夫だって。」


言われたね。でもこんなの想像もできないですって。


「強力すぎるから没収されたりとか・・・?」

「しないしない。それは僕達が与えた能力じゃなくて才能の一つだし。なにより君ならその力を正しく使えるだろうしね。」


いちよう信用されているらしい。


「じゃあステッキを借りるよ。」


そういうと僕の手にブレスレットになってたダイヤモンドが神様へ飛んでいく。


「あれ?変身がとけない?」

「あぁ。今の君は意識だけここにいるからね。変身はとけたりしないよ。それと改造のほうも大丈夫。君を通してできるようになってるから。」


そういうとダイヤモンドがステッキに変わる。神様その一がそれを掲げると、ステッキの先端の部分が変化した。もともとあった羽のモチーフの部分がちょっと豪華になってるのと、ちょっと大きくなってる。

神様がそこに手をかざすとモチーフの大きくなってた部分が開いた。ちょうどカードを入れられるくらいのいわゆるスロット部分ができた感じ?


「ここに封印したカードを入れると数分間、その能力を使うことができる。能力によっては多少弱くなっちゃうものもあるけどそれはあきらめてね。」


うぁ。どこのカード○ャプターなのそれ!?


「それと今の君じゃあ複数のカードは扱えない。それとカードは一度使うと一日使えなくなるから気をつけてね。」


ますますそれっぽくなった!


「・・・君今へんなこと考えてるでしょ?」

「・・・いいえ。」

「まぁいいや。それとこのカードは他にも使い道があってね。マインは魔法道具生成って能力持ってたでしょ?あれはこんな風にその物からスロットを作り出すことができる。」

「そこにカードを入れて魔法道具の完成。こっちはステッキと違って入れたら最後、はずせなくなる代わりに永久に効果が出る。ちなみに作れるスロットはこの魔法道具生成の能力と君の能力の両方で左右される。たくさん作れるものもあるし、逆にまったく作れないものもある。」

「へぇ。意外と簡単なんですね。あれ?ということはマインはカードを作る方法を持っていたんですか?」

「スキルとして持ってるから簡単なんだよ。本来なら他に作り方があってもっと苦労するよ。」

「マインは魔法創造で倒したモンスターをカード化する方法を作り出したね。」


二人の神様が答えてくれた。

あれ?じゃあ今魔法創造のカードを持ってる僕ってモンスターをカード化できる?


「もしかして僕にも?」

「できるよ。ステッキに魔法創造のカードを入れて、相手の力を封印したい、結晶化したい、とか願いながら倒すんだ。声に出すとやりやすいかな?ちなみに複数能力をもってるモンスターなら何がカード化するかランダムだからね。」

「手軽なんですね。」

「相手を倒さずに、なおかつ全部の能力をカード化するから君の封印のほうがよっぽど凶悪だよ。その代わりかかる負担もおおきいけどね。もし封印を使うときは安全性をちゃんとして使うことをお勧めしておくよ。」

「わかりました。気をつけます。」


確かに封印中は無防備になるもんね。僕あの状況でよく使ったな。何もなくてよかった。


「さて。僕たちからは以上だ。他に何か聞きたいことはあるかい?」

「たぶん大丈夫です。」

「わかった。じゃあ君の意識を戻そう。まぁわからないことがでたら説明書に聞いてよ。」

「あれは本当に便利です。ありがとうございます。」

「うんうん。最初からそうやって殊勝な態度だとかわいいんだけどねぇ。」

「誰のせいですか!誰の!」

「あははは。じゃあ送るよ。」


神様その一の後に神様その二が口を開く。


「あ、そうだ。最後に一つ。君の得意のキック。あれに必殺技名を付けて能力化したから。その名も「流星脚」。能力化したぶん攻撃に補正がかかるからね。ぶふっ。あーっはっはっはっはっはっ」


神様その一も笑い出す。


「流星脚!かっこいいじゃん。あははははははははは」

「なっ!」








「何てことしてくれるんですか!!」

「きゃっ。ュ、ユウナ様?怖い夢でも見られたのですか?」

「え?あれ?ティアさん?ここは・・・」


お城のベッドの上だった。うぅ、神様最後まで言わせなかった!一言くらい文句いわせろぉ!


「だ、大丈夫ですか?」


ティアさんが心配してくれる。あんなことがあった後なのか、なおさらティアさんが天使に見える。


「大丈夫です。すいません、心配させて。」

「いいえ。あんなことのあとですから。ここは王様が貸してくださいましたので、今日はゆっくり休んでください。」

「そうですね。そうさせてもらいます。」


あんなことがあったせいですっごく疲れた。考えるのも億劫。全部明日でいいや。

そうして僕はシーツに包まると目を閉じる。意識はすぐに落ちていった。





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