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戦國鬼神伝  作者: 淡路
道ノ巻
48/64

策略開始


「それじゃあ、今度は私と三河に行きましょうか!」


家康さんが俺に向かって爽やかな笑顔で言った。

……絶対、裏がありそうな……


「……なんでそんないきなり……俺まだ帰ってきたばっかりで、」


「明後日にも出ますので準備をお願いしますね!ああ、心配には及びません、用心棒に半蔵も連れて行きます」


俺の言葉をスルーして家康さんは話を進めていく。爽やかすぎて逆に不自然なんだけど。


家康さんの側にいた忠勝がギョッとして「家康様、某は……」と小声で言った。

のに対して家康さんは笑顔のまま、


「留守を頼みますね」


とスッパリ断ち切った。それを聞いて忠勝が崩れる。忠勝、気持ちは察する。


「家康さん、なんでよりにも急に俺なんて……」


「ああ、異論がおありですか?」


家康さんは俺を宥めるような声色で言う。まだ笑顔なんだけど、なぜか黒いオーラみたいなのを感じる。きっとこの人腹黒いんだ。真っ黒。

そのせいで俺は何も言えなくなってしまう。


「今のままでは多勢に無勢、私の国に赴き戦力を補給します。私もいつまでも太閤殿に下に見られるのは癪に障りますから」


「家康さん……」


突然で驚いたけど、家康さんは信長や安土のことを思って……


「安心してください、連れていくのは半蔵だけではないので」


「え?」


「それじゃあ、支度は早めにしておいてくださいね」


笑顔で家康さんはその場から立ち去った。それを追いかけるように忠勝も起き上がって行ってしまった。


……あれ?俺、またスルーされた気がするっていうか、上手いこと言いくるめられた気がするんだけど……


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