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戦國鬼神伝  作者: 淡路
始ノ巻
37/64

毛利の当主


「ふぁ……本当はもう少し寝ていたかったんだけど……客人なら仕方ない。歓迎会を開かないとね」


毛利輝元が欠伸をしながら言う。

もしかしてこいつ……


「太閤殿下ったら、面倒な事を押し付けてくるんだから……もーやだやだ、面倒だなぁ」


……ただのめんどくさがりやか?


「……あれ?そこにいる眼帯は伊達家の当主様かな?どうして君がこんな所に?」


え?あれ?政宗の知り合い?


「おかしいな……君は女だったはず……あ、もしかして鬼術の副作用で性転換でもしたの?」


「ハッ……どうせ愛の事ぐらい知ってるくせに」


政宗がぼそりと呟く。

もしかして、仲悪いとか?


「まあ、太閤殿下を裏切った反逆者の元に堕ちた竜に用はないよ。そんな事よりーーーーー」


毛利輝元は微笑みながら、信長に目を向けた。


「貴方に用があるのです、織田信長公」


信長は慌てる様子もなく、じっと毛利輝元と目を合わせている。


「鬼術の事を聞きたいからここへ来たのでしょう?僕が放った蛇が言っていましたよ」


そう言うと後ろの兵達の足元を掻き分けて、小さな蛇が毛利輝元に這い寄って来る。

江はそれを見て小さく悲鳴を上げる。


ていうか、蛇がいるってのにこの兵達ビクとも動かねぇ。

もしかして、操られてるとか?


「確かに、僕は常人よりは鬼術の事を知っているつもりです。でも……詳しく知りたいのなら、上杉の直江兼続殿に聞いた方が早いのでは?」


え?なんで兼続さんなの?


「昔話でもしましょうか……」


毛利輝元が微笑みながら言った途端、一瞬強い風が吹いた。

それでも毛利の背後に控えてる兵達は動かなかった。


「鬼術は元々は、その名の通り『鬼』しか知らぬ秘術だったのですよ」


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