過去と現在
―――7年前―――
その日は異常なほど暑かった。
俺はとある小さな村に住んでいる、普通の子供だ。
いつもと同じように家の手伝いを終わらせ、すぐ横の家に住む彼女と遊ぶ予定…だった。
あの、〈「D」計画〉さえ実行されなければ。
まだ9歳だった。それなのに、あんな…あんな残酷な物をこの目で見てしまった。
村は1時間もせずに【崩壊】した。
村人は全員この国の…国の国王の命令で、軍に殺された。俺と彼女を除いて。
まわりでは首が飛び、腕が外れ、体が縦に真っ二つになったりしていた。
中には泣き叫びながら命乞いする者、ただただ泣き続ける者、逃亡を試みる者など色々いた。
だが、死んだ。
親も、親戚も、友達も・・・。
死んだ
俺達も必死に逃げた。追いつかれることぐらい分かっていたが、逃げ続けた。
俺は軍に捕まり、彼女はその場に放置された。なぜか殺されなかった。
あの子は生きているのだろうか。 それとも―――
「…ン!シン!シン・アンドレイ!!」
何かうるさい音(声だな、うん。)が聞こえてくる。俺の事を呼んでいるようだ。
「お前、昼食ナシな」 と大佐。
みんなの笑い声とともに またかよ~ などという声も聞こえる。
どうやら俺は昔の事を思い出しながら寝てしまったらしい。
だが、昼食がないのはもう慣れてしまった。
「へいへい・・・」
とにかく適当に返事をする。
ここは王の護衛を生み出す施設、〈護衛育成所〉。
まあ、平たく言えば、〈兵を作る孤児院〉だ(ここは孤児院ということだ)。
そして毎日午前1時~11時まで戦闘訓練、そこから13時まで各国の位置、勢力などを勉強、
14時まで休憩(昼食)があり、21時まで再び訓練、そして夕食、風呂《汚い》、会議
23時に消灯…という、なかなか睡眠時間が足りない生活を日々続けている。 だから、
・・・。
・・・眠い。
・・・寝る。 直後。
『バッシャーン!!』
という音とともに頭上からものすごい勢いで冷水が降ってきた。もちろん、
「つめってぇぇええ!!」
目を覚ます。すると右側から男らが
「寝るなよなぁ~。今から昼食なんだからよぉ。目も覚めたことだし、走ってこいよ。一人で」
「あーあ…。まーた面倒くさいことしやがって。はいはい、行けばいいんでしょ、行けば。」
と思いつつ、黙って戦闘場《あくまで訓練用》に行こうとした。
その時、
「ねえ、それはちょっと酷過ぎない!?」
何かが割り込んできた。女だ。確か名前は…そうだ、フラル・アスカだ。
一般的な国名はすべて覚え(約200)、戦闘力は施設一位、
朱色が混ざった赤い髪でいかにも強そう。スタイルは抜群で、施設一の美女とも呼ばれている。
「何でアスカが入ってくんだよ。てか、優等生が何で落ちこぼれを庇うんだよ。」
本当にそうだ。タイミングが悪すぎる。
「別にいいじゃない。あんた達よりはマシよ。それとも、私と闘うのがお望み?」
俺なら即行闘う(絶対負けるが)。
「ダンクさんこいつはマズイっすよ。俺たちじゃ相手にならねえ。」
「あら、よく分かってんじゃん。だったら今すぐ謝る!!」
俺は面倒なことになりそうだったから、風のように速く戦闘場に行った。
「あっ!待ちなさい!!」
アスナがこっちに向かってくる。
「やべ、逃げよ。」
逃げる。
結果は・・・。
捕まり、
『ガ――――――ン!!!』
ものすごい音が響いた。多分、施設全体まで響いただろう・・・。
これが最後の皆と普通に話せる時間だったなんて、誰が想像しただろうか・・・。
どうも。やっと一本目できました。
僕的には上出来だと思います。
ですが、( )や・・・を使いすぎました。
多分ここが一番ダメでしたね。
それと、
「【ダンク】なんてキャラネーム、どうしてつけたんだよ!(*`д´)/」
と思ってる方もいらっしゃると思いますが、理由は二つあります。
1. 今回だけしか使わないと思うから
2. 名前が思いつかなかったから
です。
考えてみると、どちらの理由も「面倒くさかったから」って事ですね、はい。スミマセンm(_ _)m
これからも出来る限りハイペースで出すんで、
アドバイスがあったら、教えてください(どんどん使っていくんで)!!