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リ・スタート

皆様お久しぶりです。

1月中に投稿するつもりだったんですが、アメリカとの時差を忘れていました。

LAは今22時50分を過ぎたところです。

なので、自分的にはまだ1月!!


だめですかね?

「…………ここは? 戻ってきたのか……?」


『リ・スタートです。皆様のレベルなどは初期状態に戻されました。二度目の正直に期待します……』


「どういうことだよ……」「ここは最初の場所なのか?」「マジでレベルが1になってる!?」


 最初の場所に戻された攻略組の全員は、状況がうまく飲み込めていない者と飲み込めてはいないが理解はできている者、すでに現状を把握できているの者にわかれているようだった。


「レベルは1に戻ったけど、スキルや職業とかはそのまま残っているようだな」


 このゲームをクリアさせることが神の目的と言っていたから、強くてニューゲームのようなものだろうか?


「……っは!? それよりなにより、ヒカリたちはどこにいるんだ!?」


 辺りを見回してみるが、どこにも姿が見えない。


「……そういえば、所持品扱いになるっておじさんが言っていたような……? もしかしてアイテムボックスにあるのか……?」


 俺はさっそくアイテムボックスの中を確認してみる。


「…………あった!! おそらくこれだろう!!」


 そこには、彼女たちの名前がそのままアイテムになったカードが存在した。


「とりあえず、全部使ってみればいいのか?」


 どうすればいいかわからないが、とりあえず選択して使用を選んでみた。


「ここは、どこです……?」「「気~持ちいい!!」」「窮屈だったのじゃ……」


 すると、俺の周りを囲むように今まで一緒だった四人……「ヒカリ」「クー」「キッカ」「ハク」が現れた。


「よかった!! みんなが一緒じゃなきゃ死んでも死に切れないところだったよ!!」


「ラン様!!」「「ラン君!!」」「主!!」


 俺は四人をまとめて抱きしめる。


「よかった……、本当によか「兄様(にいさま)!! 天下の往来でなんて破廉恥な!!」った……って桜狐(さくらこ)!?」


兄様(にいさま)!? その女の人たちは誰ですか!! 私というものがありながら!! 破廉恥極まりないです!!」


 そう言うと、桜狐(さくらこ)は俺の耳をつかんで引っ張り上げる。


「い、痛い痛い!! 痛いよ桜狐(さくらこ)!? 耳が取れちゃう!!」


「自業自得です!! 破廉恥な兄様(にいさま)など見たくありません!! だ、抱きつくなら私に……ごにょごにょ」


「待ってください!!」「「待った待った!!」」「主を放すのじゃ!!」


 そんな俺と桜狐(さくらこ)のやり取りを見て、ヒカリたちが止めに入る。


「何ですか!! 邪魔をしないでください!!」


 桜狐(さくらこ)は聞く耳持たずで俺を胸に抱きしめる。


「ラン様は悪くありません!!」「「ラン君は悪くないよ!!」」「主は悪くないのじゃ!!」


 四人は俺と桜狐(さくらこ)の関係がつかめていないようで、攻めあぐねている。


桜狐(さくらこ)さんや、この子達はさっきまで俺と一緒に冒険してくれていた仲間たちだ。NPCだけど、とてもとても大切な存在なんだ! 今は、離れ離れにならずにすんだことを喜んでいたんだよ……」


「そのとおりです」「「そういうこと~」」「そのとおりなのじゃ!」


 俺は一度桜狐(さくらこ)から無理やり離れて、ヒカリたちのほうに避難する。


「そんな、兄様(にいさま)!! NPCと戯れていたなんて……」


 桜狐(さくらこ)は泣きそうな顔で俺を見つめる。


「言ってくださればいつでも兄様(にいさま)のもとへと駆けつけましたのに!! 兄様(にいさま)の裏切り者!!」


 そう言うと、桜狐(さくらこ)は逃げ出してしまった。


「ま、待ってくれよ!! 桜狐(さくらこ)!!」


 俺は桜孤(さくらこ)を追いかけた。

読んでいただきありがとうございます。

感想ご指摘などお待ちしております。

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