表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/81

ランクとレア度

「うん、今日の飯もうまかったな」


「はい、ラン様……」


「「おいしかった~」」


「うまかったのじゃ!」


 今日はみんなで中華レストランに行った。

 このホテルは和洋中すべてのお店がそろっており、好きな料理を食べられる。

 宿代に朝食と夕食の料金が含まれているので、朝と夜の決められた時間でなら、好きな物を食べられるのだ。


「やっぱ、それなりの値段がするホテルはサービスいいよなぁ……。部屋に風呂があるのもそうだし、ベッドはふかふかだしな」


「そうですね……」


「ここいらじゃ最高級の店だしね!」


「贅沢だよね~」


「妾はこういうところは初めて故、よくはわからんが…………この宿が良い店だというのは納得じゃの。これなら値段におうておるわ」


 オークションで金持ちになったことで、俺たちはこの世界のこの街で一番評判が良いといわれている、一泊2万5000円のホテルに泊まっている。

 前評判通り、料理はうまいし大浴場は広いしで満足している。


「あぁ、そうだ。少しみんなに聞きたいことがあるんだが、良いだろうか?」


 俺は、みんなにランク5の伝説の武器を最強武器に変化させるためのヒントを得るために、ランクとレア度について聞いてみようと思っていたのだった。


「この間ランク5の武器を手に入れたんだが、ランクってどういうものなんだ? 職業ではレア度って基準があるだろ? あれとは違うのか?」


「ランクとレア度ですか……」


「「常識じゃないの?」」


「妾でも知っておることじゃぞ……?」


 みんなは俺が知らないと言ったことに、とても驚いている。

 こっち(ゲーム)の世界では、常識なのだろうか……?


「すまんが教えてくれるか?」


 再度俺はみんなに向かって頼む。


「では僭越ながら、私から説明させていただきます……」


 すると、4人で目を合わせてアイコンタクトをし、ヒカリが話し始めた。


「まず最初にですが、その二つは広義的には同じ意味です。人自身がなるものがレア度。人が扱うものがランクです……」


 対象が違うだけで、二つは同じなのか。

 

「そして、両方とも1~5までの評価があります。1が最低で5が最高です。ラン様が手に入れたというランク5の武器は、最高ランクのものですね」


 それは知っていた。

 少なくとも、両方とも5がマックスなのは職業を決めた時にそれらしいことを言っていたし、鍛冶屋も言っていた。


「そして、二つは連動しているといわれています……。自らの職業のレア度が扱っている武器のランクより高くなければ、その武器はうまく扱えないそうです……」


 そうなのか。

 つまりあれか? 俺の全闘士(オールラウンダー)はレア度4だから、ランク5の伝説の武器は扱えないということか……?


「ただ安心なのは、ランクがレア度より高い場合でも、そのランクの武器を手に入れたということはすなわち、その武器を扱えるレア度の職業につけるということの証明なのです!」


「ランク5の武器を手に入れたってことは~」


「レア度5の職業につけるってことだよ~」


「うむ。すぐに転職するべきじゃな!」


 マジか……そういうことだったのか? 俺の職業のレア度が足りてなかったから、この伝説の武器たちは目覚めてすらいなかったということなのか?


「ちなみに聞くんだが、成長する武器って知ってるか? 経験値の項目がある武器なんだが……」


 俺はダメもとで聞いてみる。


「ランク5の武器には、そういうものがあると聞いたことがあります……」


「レベルが上がるごとに成長するんだよね」


「1レベルごとに能力値も上がるんだったよね!」


「まさしく共に成長する武器と言うわけじゃな……」


 そうなのか……。

 つまり俺は、無駄なことをしていたということか。

 レベルが上がったのに成長しない時点で、気付けばよかったのに……。

 いや、それ以前にみんなに聞いておけばよかった……。


「ありがとう。俺は明日、転職屋に行ってくるよ。ランク5の武器を手に入れられたんだから、レア度5の職業になってくる!」


「では私も行きます。私も進化して種族が変わりましたので、職業を得られたはずですので……」


「「私らも行くよ!」」


「妾も行くとしよう。呪いが解けたことで、つけるようになった職業があるかもしれんのでな……?」


 なんだ、みんなもついてくるのか。


「わかった。それじゃあみんなで行こう!」


「はい、ラン様!」


「「かしこまり~!」」


「了解なのじゃ!」


 こうして俺たちの明日の予定が決まった。

いくつか感想をいただきました。

やはり、読んで下さる方がいるとわかってうれしかったです。

そこで、私はがんばることにしました!

これからはなるべく更新します!

少し1話あたりは短くなってしまうこともあると思いますが、区切りのいいところで区切って投稿します(具体的に言うと場面転換のところです)

これからも本作品をよろしくお願いいします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ