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作業は終われど解放にはいたらず

 あれからどれくらい経っただろうか? 俺はすべての武器のレベルをマックスまで上げることができていた。

 しかし、どれもこれも名前が変わらない。

 しかも、性能も変わらないのだ。


「これはどういうことだ? レベルを上げるだけじゃダメなのか……?」


 期待していた分だけ落胆もある。

 成長する武器と聞いて、いわゆる最強装備になるのだと単純に考えていたが、これはただのネタ武器だったのだろうか?


「いや、そんなことはないはずだ。ランクは最高の5だし、ついている能力もかなり使える。これでネタ武器だったら…………いや、おじさんたちがそんな設定をするとは思えない」


 あの人たちは、とても王道が好きな人たちだ。

 このゲームにも、お決まりやお約束要素をふんだんに入れたと言っていた。


「つまりこれは、まだ条件を満たしていない……ということか?」


 それならば納得がいく。

 レベルをマックスにしたうえで、特定の条件を満たす。

 これならば確かに王道である。


「ならその条件は何だ? 鑑定でもわからなかったし……いや、レベルが足りないのか?」


 レベルを確認するためと、性能チェックのために、何度かすべての武器を鑑定で見ている。

 レベルがマックスになったのも、鑑定を使って確認済みだ。


「まぁ……経験値を注げなくなったんだから、これがレベルマックスなのは間違いがない。これ以上育つこともないだろう……」


 ならばこの武器が最強武器になる条件は何だ? ランク5だから、何かのランクが関係しているのだろうか?


「ランクなんてものは、武器屋で初めて聞いた言葉だ。それ以外では、レア度はあってもランクは見えない。一種の隠しステータスなのか?」


 レア度だって職業を決めるときに初めて聞いて、それ以降聞いていない。


「NPCとっては当たり前のことのようだったが、俺たちプレイヤーにとっては普通じゃない。ここに何か秘密が……?」


 ということはだ……NPCに直接聞くのが一番かもしれない。


「そうと決まれば、みんなのところに戻るか。何かわかるかもしれないしな……」


 俺はみんなのところに戻るために、街へと向かった。

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