表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/81

VSオークーガボス

敵を睨みつけた(ロックした)事により、鑑定が自動発動する。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

イベントモンスター:オークーガボス

オーク、オーガ、オークーガを束ねるボス。

けた外れの力をもつ。

HPと防御力も高く、序盤のイベントボスではフェンリルを除き最強。

高い知能も備えており、言葉を話す。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「こいつがすべての元凶か……まさしく「ボス」って感じだな」


 敵…オークーガボスは、俺の三倍くらいの高さがある。

腕や足、胴体もとても太く、筋骨隆々という表現がぴったりだろう。


「なんでされるがままになってたんだ? フェンリル?」


「少年か……無事だったのだな。よかった……」


「我も無事だぞ、長よ」


「ライト……そうか、奴めの言うことはやはり嘘であったか」


「っていうと?」


「奴は…なれたちを捕えたと言ってきたのだ。返してほしければ私の命をよこせとな」


「お前のほうが強いんだろう? 何で倒さないんだ!?」


「今の私は戦えないのだよ……冒険者たちから受けた傷がまだ治りきっていないのだ」


「動けないのか?」


「その通りだ。私は今、動ける体ではない」


「ならしゃーなしなのか? まぁ細かいことはいいや、あいつを倒せば終わるんだからな!」


「その通りだが……できるのか? 今の少年よりもレベルが数段…いや数十段上の相手だぞ!?」


「だいじょうぶだって。良いから見てな! ハザード、フェンリルを頼む」


「承知した」


「さて……待っていてくれたようだが、言い残すことはあるかい?」


「がっがっが。おもしろいことを言うな、人間! 貴様に俺が倒せると思っているのか!?」


「できるさ。簡単にな……ウォーターボール×30、アースニードル×30展開!」


 俺は魔法を発動し、ウォーターボールとアースニードルを展開させる。

今回はファイアボールとウインドカッターは使わない。

爆風でウルフたちの住処を荒らしたくないしな。


「がっがっが。魔法を使うか! いいだろう…思い残すことはないな? なぶり殺しにしてやろう!! ゆくぞ!!!」


「いいや、これで終わりだよ。ライトアームセット! 乱れ撃ち&ウォーターボール、アースニードル一斉射出(フルバースト)!!!」


ドドドドドドドドドドド!!!


 まさしく弾幕……弾の雨あられをオークーガボスに向けて撃ち続ける。

右腕のノーマルガトリングが、すさまじい勢いで弾を発射していく。


ドドドドドドドドドドド!!!

ドドドドドド!!

ドドド!

キュルーン……


 弾が切れたようで、ノーマルガトリングが沈黙する。

アクティブスキル「乱れ撃ち」は、秒間30発連射を10秒間撃ち続ける。

専用の弾回復スキルである「リロード」を使わない限り撃てなくなるが、序盤ではまさにバランスブレイ

カーといえるだろう。


「ががが……よくもやってくれた「リロード発動……ウォーターボール×50、アースニードル×50展開……乱れ撃ち&ウォーターボール、アースニードル一斉射出(フルバースト)!!!」なぁ!?」


ドドドドドドドドドドド!!!


 (オークーガボス)が何かしゃべったかもしれなかったが、構わず再び撃ちまくる。

魔法の数も増やし、ダメ押し気味に攻撃しまくる。


ドドドドドドドドドドド!!!

ドドドドドド!!

ドドド!

キュルーン……


「リロード……ウォーターボール×50、アースニードル×50展開……発動しない!? MPが足りないのか!? ならば乱れ撃ち!!」


乱れ撃ちは発動できた。


ドドドドドドドドドドド!!!

ドドドドドド!!

ドドド!

キュルーン……


「リロード……乱れ撃ち!!」


ドドドドドドドドドドド!!!

ドドドドドド!!

ドドド!

キュルーン……


「リロード……乱れ撃ち!!」


キュルーン……


「MP切れか。これで弾は尽きたわけだが……倒しきれたか?」


どうやら乱れ撃ちも発動できなくなるまでMPを使ってしまったらしい。


「ライトアームクローズ」


俺はノーマルガトリングをしまい、右手のノーマルソードを握りなおす。


「フヒュー…フヒュー…フヒュー……よくも…やりやがったな!!」


「なん…だと! まだ生きている!?」


弾幕によってできた煙が晴れると、そこには満身創痍のオークーガボスが立っていた。


「しぶといやつだな。今楽にしてやるよ……」


俺はオークーガボスに向かって歩き出す。


「ちぐしょうがぁ……うがぁっ!!」


俺が攻撃できる距離まで近づくと、オークーガボスは右手に持った剣で攻撃してくる。


「無駄だよ……はぁっ!!」


右にずれて攻撃をかわし、そのまま右手のノーマルソードで首をはねる。


「武器の耐久値が減っちまったぜ……後で鍛冶屋に行かないとな……」


 スキルを使えば、武器の耐久値を減らさないで敵を倒せる。

俺が今までスキル攻撃に頼ってきた理由だ。

武器と防具は、耐久値が0になると消滅してしまう。

かといって、MPが0になると回復するまでペナルティが発生する。


「MP切れにならなくて良かったぜ……ステータスを見てみるか」


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

ランワード・フリーダム:レベル15

HP:4800/4800

MP:10/3600

力 :585

魔力:585

体力:585

精神:585

運 :750


パッシブスキル

疾風迅雷(ON)

烈火怒涛(ON)

半神の目(ON)

隠密索敵(スカウトレンジャー)(ON)

覚醒(ON)


アクティブスキル

創造

ファイアボール

ウインドカッター

ウォーターボール

アースニードル


職業

全闘士(オールラウンダー)


ボーナスポイント:95

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「結構ギリギリだったんだな……」


 今までの戦闘はMP切れのことなんか気にしなくて良かったが、こういう戦い方をしていれば、これからはいやでも気にしなければならなくなるだろう。


「さてと…おわったぜ?」


俺は、報酬をもらうためにフェンリルのもとへと歩み寄った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ