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第7章 ~白龍系巨龍種~

pcがない状況ですから、不定期更新となります

一行は、ノゥンに向かうため昼食を軽く済ませてノゥンへと歩いていた。

「なーまだ着かないのかー?」

「ロリコンは黙っていればいい。」

「しつこい男は嫌われるよ純」

「だから純って呼ぶなっつてるのに」

「………(なにか来る!)」

エレルだけが異変に気が付き、何も言わずに3人から離れていく。察知したのは龍の魔力。こういう所がエレルの才能なのだ。察知するだけならば誰だって出来る。だがエレルは無意識でそれを行い、龍の位置、レベル、大きさ、種類まで把握出来る能力を持っていた。

「(白龍系巨龍種…!?どうしてそんなデカい奴がこんな所に?)」

エレルは白龍のいる場所に向かう。彼女は龍騎土殺しであり、アカデミーの首席卒業生なのだ。どんな獲物でも自分で仕留めるというプライドがあった。エレルは無言で立ち去った。


そんなことは知らずに3人は歩いて行った。

「ってかさ、まだなわけ?そろそろマジでしんどいんだが」

「純。シャナを見てハァハアすれば純のロリコンパワーが充電されるよ」

「そんなことしたら私がその眼を使えぬようにしてやるがな」

「……………ハァハァ」

「………私の言ったことが通じなかったのか?」

「ジョウダンデスモウシワケゴザイマセン」

「もう手遅れかも」

「覚悟はできているな?」

シャナの右手が高圧電流を帯び、バチバチと音を立てる。

「ちょ、やめt、ァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアア!!」

「大丈夫だ。ギリギリ死なない程度に出力を調整している」

「………純……」

「モウジバゼン…」

「一人動けなくなったことだし、この辺で休憩するか」

「あ、うん。エレル……あれ?いないんだけど」

「ん?案内人がいなければどうしようもないではないか」

「……なんで急に?」

そのとき、


ドゴォン!


と約5km先で爆発が起こった。爆発といっても、熱によるものではなく魔力によって行われたもので、そこで戦いが起こっているということが示されていた。

「……なんかあったんじゃ?」

「…そのようだな」

「幼女のためなら死んでも構わない」

「………復活はえぇ…」

「純…貴公をロリコン神とでも呼ぼうか」

「ふっ…ロリコンネ申だ」

「「強調しなくてもいい」」

3人は走って爆発の中心部へと向かった。こうして走っている間にも、魔力の爆発は止まなかった。しかし、それはまだ戦いが続いていると言うことでまだエレルが生きているということを表していた。

「(エレルの力量はまったく知らない…でも…)」

和馬は鞄からガントレットを取り出し、左手につけて開け閉めして動くかどうかを確認する。カチャカチャとガントレットの金属部分がぶつかる音がした。

「一人で行くなんて馬鹿以外の何でもない!」



エレルは龍騎士殺し。原型オリジナルの人工の力でしかない。確かに力はある。だけど、たった一人で龍一匹殺す程の力はないと言ってもいい。でもエレルにはプライドがある。アカデミー首席卒業者としての一番というプライドが。

「今までこんな問題でも自分で頑張って解いてきたんだから自分でやる!」

エレルの緑色の髪が風で揺れる。そして、凍る。

白龍系の基本属性は氷。基本的な属性は4つ。炎、水、雷、土の4つが基本的には使用される。4大属性の例外に当たる氷を扱う白龍は特殊な龍だった。

龍が咆える。

「チッ。まったく、時間とか客人とか考えて出現してくれてもいいのに…ね!」

龍騎士の基本術式、滅龍の神息を組み上げる。通常、龍騎士殺しにそのような術式を使うことはままならないのだが、エレルはそれを才能によって実現していた。滅龍の神息は白龍の顔面に当たったが大きなダメージは感じられなかった。

「さすが上位ランクと言った所でしょうけど、やるしかないのよ!」

滅龍の神息の2発同時使用を行う。右手と左手に展開された術式は通常の倍速でエレルの魔力を消費し、一瞬エレルの体の軸がブレた。

その隙を白龍は見逃さない。

白龍はその大きな翼を広げ、空気中の水分を瞬間的に凍らせて氷塊を作り出した。

「……ッ!まっず」

と不意にエレルはつぶやく。

「不完全でも暴発するよりはマシかな」

両手に展開された滅龍の神息を氷塊に向かって放つ。通常の2倍の魔力を食った滅龍の神息は2倍の威力のまま氷塊に衝突し、粉々に砕け散った。

ダイヤモンドダストのように砕けた氷塊はキラキラと光る。

事情を知らぬ者が見れば、ショーでもしているのだろうかと思ったかもしれない。

自らの術を封じられた白龍は腹を立てた子供のように吼えた。

「龍って、言語が私らに理解できないのが難点よね。だからいつまで経っても人間の下にしか居れないってのがわかってないのかしら。まぁ、今の私の発言も理解しているかどうかもわからないけど」

と、独り言を言うエレルの頭に突然鈍い衝撃が襲った。脳震盪を起こしたエレルはその場に倒れてしまった。

満足そうな咆哮をする白龍。さらにエレルに追い討ちをかけるべく、氷塊をもう一度出現させた。氷塊はまっすぐエレルに向かっていく。

「やらせるかっての!」

魔力の弾が当たる寸前だった氷塊に当たり、弾と一緒に消滅した。そのたまの出所はかのロリコンネ申だった。

滅龍砲は氷塊に当たり、魔力を強制的に0にして消したのだ。

「エーレールたん。一人で行っちゃうなんてだめじゃんか。きましたよーっと」

「行っておくが和馬。せっかくの格好良い所が台無しだぞ」

「うそん」

左手にガントレットをはめた龍騎士、和馬と龍の鎮魂歌を考案した龍殺し、シャーナ・ジ・アンケルノがいた。脳震盪はすでに治っていて、3人の姿を確認したエレルは

「何で来たのよアンタ達。バカなんじゃないの?私をなんて、ただの他人じゃない。どこでのたうちまわって死のうと私の勝ってでしょ。こんなの私一人で十」

「十分じゃねぇよ!」

叫んだのは純一だった。

「あと、どこでのたうちまわって死のうが勝ってとか言うのは取り消せ。これは絶対だ。俺は世界中のロリっ娘を見殺しにできるわけねぇ。そのためになら命を捨ててもいいと思っている。だからな、これだけは言わせろ」

純一は言葉を使うのが下手だ。支離滅裂な文でも、彼には伝えたいことがあった。

「その若さを無駄にするんじゃねぇ!!あと少しの輝ける時間を無駄にするな!!!」

アグネスかかってこいやあぁぁぁぁぁぁ!!!といわんばかりの発言である。

「……ふふっ。台無しじゃないの。でも、少しだけ元気が出たわ」

エレルは軽く微笑む。純一は、ブフォーッやべぇ…俺もう死んでもいい…とつぶやいている。

「…僕等ってさ、なんか場違いじゃね?」

「…某ライトノベルのローマ○教W氏とS氏の掛け合いを見ているようだ」

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