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第5章 ~選別の一戦~

お父上がいる間ツイ禁しておるのです。書き溜めしとくのですっw

和馬はアンケルノ城の王の間に召集された。そこには兵士が部屋一面にいた。全員がアンケルノの騎士服を着ている。

「龍野和馬。またの名をDream916夢のために。力は龍騎士の飛龍系の緑龍種。違いはないか?」

「はい」

兵士がざわついた。龍騎士がそれだけ貴重な力と言うことだ。確かに、軍力が足りなかったとはいえ、即戦力で戦争に関わったことが異例らしい。

「シャーナ。残念だが、この事は根っこから切る必要がある。一緒の対応を取らせてもらう」

「覚悟は出来ております。必ず帰ってきます」

「おいおいアイツ龍騎士かよ」

「あの年でねぇ」

「俺なんて目醒めたのが幻術系だぜ?1対1でしか通じないカスなのによー」

「なに言ってんだよウチなんて魔女だよ?昔は魔法少女だ!わーとか言ってたけどババァがそんなことやってても誰もそんなの思わないっての」

「あーあーババァって認めちゃったよ」

なんて会話が和馬の耳に入った。普段なら

「ま、魔法少女とか(笑)」

という会話で軽く一時間は話せそうなもんだが、この王の間の空気でそれはできない。ちゃんと空気を読める和馬だった。

「では龍野和馬。処分を言い渡す。処分は」

和馬は息を飲む。周りの空気が凍った。最低でも国外追放。下手をすると死刑になるような瞬間だ。その時


バン!


「和馬!来たぞ!何をしたんだ一体!!」

純一が扉を勢いよく開けて叫んだ。カレンも一緒だ。

「アンケルノ王!コイツは龍騎士ですよ!?そんな殺すだなんて」

兵士全員の空気が変わった。王の表情が引きつる。

「か、カレンと純一・・・であるか・・・なぜそんなに慌てておるのだ?」

「え?だって和馬が殺されるって」

「誰がそんなこと言ったんだ?」

「カレンさんがアンケルノとシャクソンは血が繋がってて家族を殺したようなモノだって言うから」

「龍騎士をみすみす殺すような私ではない。コイツは形上は国外追放にして我が軍の兵士として迎え入れようとしたのだが・・・」

二人はキョトンとした表情で和馬を見た。和馬が二人にVサインを送る

「「馬鹿かアンタ!」」

二人はとっても仲良しだなーとか和馬は思い、王を見つめる。

「そういうことだ和馬。貴公にはしばらく国を出てもらい、強くなってもらう。帰国条件は・・・そうだな・・・よし。カレン・ジ・アンケルノを倒すことにしよう」

「カレンさんを倒す・・・任せてください」

「アンケルノ王は正気ですか!?私を倒すなんて」

「もちろんだ。カレンは我がアンケルノ家の核たる人物。それを倒せるようにでもなれば、また軍に入れてやらんでもない」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「カレン。では目標をわかりやすくするためだ。和馬と純一と戦ってくれ」

「なっ、正気ですか!?(二回目)私が本気だしたらこの子たちじゃ1分と持たないじゃないですか!」

「ずいぶんナメた態度とってくれるねぇカレンさん」

純一から黒いオーラが放たれている。ように見えた。自分の力量が足りてないと思われたのが気にくわない。

「さっさと外に出やがれぃ!俺が倒してやるし!!!!」

「あらそう。和馬はどうするつもりなのかしら」

「僕は純についていくけど」

「ならOKね。さ、行きましょうか」

3人は城の外に出た。外は草原が広がっていて、建物らしきものはなにもない。

「久々だな。カレンの炎龍を見るなんて」

「そうだよなー最近はいつ出したのが最後だっけか?」

「95代のゲルジアスが就任したときが最後じゃなかったけか」

「あれってたしかさ、ゲルジアスが気にくわないとか言う理由で戦いを挑んだやつだよな?」

「結局ゲルジアスの逆覚醒にあっさり負けちまったんだよな」

「いやーあれは超見物だったよー。また逆覚醒を使えるような奴出てこないかな」

「いや、アレは伝説級の七龍を使うカレンをやっちまうようなさらに伝説級。血でも繋がってないとそれは・・・」

兵士達が思い思いに喋っている所にシャナが現れた。アンケルノ家の伝統服を着ている。色はいつもは緑だが、黒のチャイナドレスを纏っている。

「皆の者!これよりカレン・ジ・アンケルノVS海野純一による決闘を開始する!両者前へ出てアンケルノ王に頂いた名を交わせ!!」

純一とカレンが前へ出る。純一の表情は引きつっていたが、対してカレンの表情は落ち着いていた。余裕さえも感じられる。

「さっき一分も持たないとか言ってたけど」

「何?事実を述べたまでなんだけど」

「Protect136(大切な友を守る)」

「Necessaria637(必要ならば我が身を捨ててでも)」

「では・・・カウントダウンを開始する」

和馬が息を飲む。辺りを緊張が包み込んだ。

3、2、1、

「始め!」

最初に動いたのは純一。先に龍の目を使い、水脈を見つけ魔力を流し込んで水たまりを作った。

「ふうん・・・まず場を整えるなんてあなたもそんなに馬鹿でもないみたいね。でも、そんなので優劣が変わるような七龍じゃないの!」

カレンが少し距離をとり、ポケットから小さなビー玉位の赤い玉を出した。炎龍の宝玉。それは炎龍を倒した経験があることを示している。カレンがその宝玉を飲んだ。

「炎龍を放つまでにかかる時間は約10秒。さて、少しからかいにでも行きますか」

純一はそれまでの間に水たまりを完成させていて、中に入っている。海龍を自分の龍とする純一は水を元とした魔力を利用している。元の水を用意することが自分のフィールドとなるのだった。純一が呪を紡ぐ。

「伊達に龍騎士やってねぇんだよ!魔水龍息海龍式!!!」

純一が左手をカレンに向けた。純一の放った術式はカレンに一直線に飛んで行った。

「よっと・・・良い術式じゃん。でも、ちょっと甘いかな」

カレンの炎龍の変化が終わった。体中が赤い鱗に覆われて、背中から翼が生えてくる。その姿は赤く堕ちた悪魔を連想させた。

「さってと」


ゴウ!


という音で地面から炎が上がり、炎の壁が純一の術式を防いだ。仮にも水を炎で防いだのだ。純一も和馬も驚きを隠せない。

「びっくりしすぎだって純ちん。圧倒的な力は属性なんて、関係ないんだって」

純一の今持っている術式のうち最高級のものを術式ナシで防がれてしまったのだ。力の差だった。

「さってと・・・そろそろ一分たつし、終わらせるかな」

カレンが術式組む。アンケルノの家紋を元とした魔方陣だった。魔方陣の周りには炎が立ちこめた。

「コイツは七龍が使う専用の術式で、私の持つ最高術式でもあるの。最高術式で終わらせてもらえることを感謝しなさい!裁きの龍息!!」

「ならば・・・こちらも最高術式を・・・」

純一も術式を組み始める。魔水龍息よりもさらに上の術式を純一は持っていた。和馬は驚きを隠せない。

「純一もカレンさんも術式を自分で創ってるのか・・・僕も考えとかないと。えっと・・・僕の小説全63作から引っ張ってくるか」

まさかのここで中二発動。まったく次が自分の番ということを忘れている。純一が自分の足元にある水を操り、弓に変えた。矢も水で作る。

「さて・・・行きますか。水弓龍式一千!」

純一の手元から放たれたのは一発なのに放たれた矢は合計で千。術式の意味を和馬は理解できなかったが、すごいことはわかった。

ドン!

という音で互いの術式がぶつかる。しかし、炎は消えない。ただ、純一の矢が一本一本消されていく。

「いったでしょ?圧倒的な力の前では属性なんて関係ないって」

水が蒸発し、蒸気が出る。兵士から声援が上がる。

「さ、盛り上がってきたとこで終わらせますか」

カレンが出力を上げた。グイグイとカレンの術式が押していく。対して純一はすでに出力最大。負けは決した。

カレンの裁きの龍息は純一を直撃し、爆風をまき散らす。純一が魔力を失い倒れた。和馬が走って純一に駆け寄る。

「純!?純起きて純!!」

「死んではいないわ。大丈夫。。その子は海龍でしょ?そう簡単に炎で死んでもらっても困るし。本気なんて出してないわ」

「あれで・・・本気じゃないっての?」

「えぇ。もちろんよ。私が本気なんて出したらこの城なんて吹っ飛んじゃうし」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「何?次はアナタのはずだけど」

「・・・わない」

「はい?何言ってるのかしら」

「僕は戦わない」

「逃げるのね」

「必ず帰ってくる。その時に必ず倒す」

「いつになるのやら・・・まぁ、無駄に魔力使っても疲れるだけだし。シャナ!終わったよ~回収しにきて~」

カレンが自分の腹に手を当て、さする。すると宝玉が出てきた。炎龍の宝玉だ。

「さて、明日には出発なんでしょ?うちの武器屋にでも来なさい。次の目的地を教えてあげる。シャナも一緒にくるんでしょ?」

「一応同じ対応って言ってたし、多分」

「あの娘はやけに恩がどうとか言うと思うけど、その性格を治してあげて」

「恩?なんでそんなの」

「あの娘が王に貰った名はReturn875(必ず返す)」

「で?その名にした意味はあるものなの?」

「あの娘は名を気にしすぎなのよ・・・なんかお手伝いしただけでもすぐに恩は必ず返す。とか言ってなんか堅いのよ・・・」

「つまり、シャナにはもっと女の子的に振る舞ってほしいと」

「そそそ。旅の中でそういうのを目醒めさせてもらえると嬉しいかも」

「男2で女1のパーティで女目醒められても困るんだけどな・・・」

「私もこの3年間努力してもだめだったの。だからダメでもいいの」

「努力って・・・何したの?」

「えっと・・・化粧を教えるとか・・・あと、一緒に寝るとかかな♪」

「え・・・///」

「そ、そういうんじゃないの!ただ一緒にお泊まり会しただけなの!」

「お泊まり会・・・お風呂・・・///」

「あんたはそっちにしか頭回らんのか!?」

「健全な男子中学生です(キリッ」

「どこが健全だ!この変態中学生!・・・さ、行きますか」

「城に戻るの?」

「そう。結果は分かってるでしょうけど、一応報告するのが義務だからね」

「そう・・・純は僕が持っていくよ。カレンさん男のなにするか分かったもんじゃないし」

「どういう想像してるの私に!」


遊ぶの楽しくなってきたwww

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