桃太郎が嫌いだ【概要】
とにかく色んな話を書こうと思い立ち、桃太郎改変を私なりに書きました。是非読んでみて下さい。
ここに昔ばなしがとにかく嫌いなシュラという者がいました。
この者は桃太郎が嫌いでした。正義が勝つことが嫌いだったからです。
そこで、桃の強度を上げ開けないようにしました…
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むかしむかしあるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。
お爺さんは山へ柴刈りにお婆さんは川へ洗濯に行きました。
お婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。
「なんと大きな桃でしょう!家に持って帰りましょう。」
とお婆さんは背中に担いで家に帰りました。
家に着くと早速桃を切ろうとしましたが、全く刃が通りません。
そこへお爺さんが芝刈りから帰ってきました。
「帰ったぞ」
「お帰りなさい。お爺さん、これを見ておくれ」
とお婆さんは大きな桃を担いで持ってきました。
「なんと立派な桃だろう。」
お爺さんも驚きました。
そこから、幾月あれやこれやと試しましたが桃は全く開く気配がありません。
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シュラは歓喜しました。これで正義が勝つことはないと
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しかし、お爺さんは諦めませんでした。
鉈一つで山へ籠り、若い頃の力を取り戻したのです。
その一振りは桃だけでなく天を割く一撃でした。
桃の中には元気な赤ん坊がいました。
「何と!」
二人は子に恵まれなかったので神様からの授かり物だとさぞ喜びました。
「何と言う名前にしましょう」
「桃から生まれた桃太郎というのはどうだろうか」
「そうしましょう」
桃太郎はお爺さんとお婆さんの愛情によって育てられたので、とても優しい青年に育ちました。
そんなある日、桃太郎が町へ出ていると広場で騒ぎがありました。急いで駆けつけると悪い鬼が町人を襲っていたのです。
彼は素早く持っていた鉈で鬼を倒します。
町の人に話を聞くと遠い遠い海に悪い鬼が住む鬼ヶ島があり、ついにこの町まで魔の手が伸び、若い娘が拐われたとのこと。
この事実を知った桃太郎はお爺さんとお婆さんに
「鬼退治に行ってきます。町をこのまま放っておくことなど出来ません。」
お爺さんとお婆さんは感服しました。
「何と勇敢なかでしょう。行ってきなさい。」
そこで、お爺さんからは愛鉈を譲りうけ、お婆さんからは餅米と料理キットを貰いました。
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その頃、シュラは余裕の表情でした。お爺さん達が桃を割るのに苦戦した分、鬼の勢力は高まっていたからです。
ただ誤算があったとすれば、桃のポテンシャルが桃太郎の強さの秘密でした…
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桃太郎は港に向かい船を調達しました。その船を鬼ヶ島のある方向に一直線になげたあと船に飛び乗りました。
「行ってきます。」
という声は風を切り、かき消されました。
鬼ヶ島へ向かっている道中、桃太郎はお婆さんから貰った調理キットできび団子を作っていました。
その匂いにつられて船に潜んでいた犬、猿、キジ、が寄ってきました。
「何を作ってるんですか?」
桃太郎は答えます。
「お婆さん直伝のきび団子だよ。どんな都の料理よりも美味しいんだ。」
犬、猿、キジはよだれを垂らしながら言います。
「私どもに一つくれればお供します!」
桃太郎は快く3匹にきび団子を与えました。
一月ほど夜を飛んだ頃、鬼ヶ島に到着しました。
キジは言います。
「私は偵察に行って参ります。」
犬は言います。
「私は見張りの門番を倒します。」
犬は言います。
「私は鍵を盗み門を開けます。」
やる気満々の動物達に桃太郎は言います。
「必要ないよ」
そういうと桃太郎は船首に立ち鉈を力いっぱい構えます。そして放たれる一撃は鬼ヶ島の何から何まで吹っ飛ばしてしまいました。
「お爺さんの様にスパッとはいかないな」
反省する桃太郎。そこへ鬼の親分が飛んできました。
「俺の島を荒らしたのはお前か!!」
と桃太郎の頭上に棍棒を落とす鬼、しかし桃太郎は全く効きません。
桃太郎は棍棒を素手で破壊し、そのまま鬼の親分を難なく倒してしまいました。
その光景を見た鬼達は降伏し、もう人は襲わないと約束しました。
その後、桃太郎は拐われていた娘を救い出し、一緒に町へ帰りました。その道中、二人は意気統合しすぐ仲良くなりました。そして、お爺さん、お婆さん、娘そして動物達と皆で幸せに暮らしました。
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シュラはより昔ばなしが嫌いになりました。
「まぁ目的は果たせたしいいや」
と言うと別の“はなし“を探すのでした。
書いているとあれもこれも書きたくなってしまって、概要版ということになってきましたが、全容版も書きます。
概要版書いていると昔話の良さはこのくらいの尺だよなと思いつつ、多少の自我が出てるのは心の弱さですね。
是非感想よろしくお願いします。




