【プロットタイプ】熱が冷めるまで
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
鬱になっても思考が回る様になりました。
其れはとても嬉しいこと。
でもだからこそ、容赦なく死ねてしまう。
危なくなったなぁ。
平常時、ゾーンに入ると様相論理のS4クラスの問が並ぶ。そして鬱になると、様相論理のS2クラスの問が並んでいた。つまるところ、答えが明確に出るものを探していた。セルフケアとか、どうすればこの事態を解決するかとか。しかし今では、鬱状態でも様相論理のS4クラスの問が並ぶ様になった。其れはある意味喜ばしく、危惧しなくてはならないものであった。
「瑠衣たん、あのさ」
鏡花はそう俺に声を掛けた。行き当たりばったりの、適当に絡む様な声音ではなく、随分と静かに響き渡る声だった。それこそ凪いだ水面に小石を落とすような。
其れに釣られて、俺は思わず顔を上げた。真っ直ぐ此方を見る視線は声と同じく澄んでいる。
「えーっと、うーんと、鬱状態でも様相論理のS4クラスまで、下れる様になったんだ」
様相論理のS4クラス。これを鏡花が使うのは比喩表現の時である。主に哲学的な問い掛け、人は何故か生きるのか、何故自分でなくてはならないのか、そう言った問い掛けの際に使う常套句。
鏡花の考えが深い時に繰り出される問い掛けであるが、すぐに回答が出せないからこそ、あまり人前では出さない様に、普段はセーブを掛けている。ゾーン時を除いて。
「あの……私、大丈夫かな。その……えーっと……鬱状態で様相論理のS4まで下れるって事は、思考が死に直結するの。だからそのー……。
命は何故重いのか、答えられる人は殆どいない。だから皆命の重さを知らない。だから個人で自分の命の重さを決めれば良い。私が命を大切にしようが、復讐の為の道ずれとして使おうが、私の勝手であり、周りに左右される事はない。だから私の死を持って、彼奴らを道ずれにする事もきっと許される。とか」
瞳が僅かに揺れていた。元々人並み外れたメタ認知の持ち主で、それ故に何もかも見抜いてしまえるからこその恐怖なのだろう。
「ゾーン状態のお前と思って、処理すれば良いんだな」
論理の化け物である此奴には、はなから勝てる訳がない。だからただ繰り返し、繰り返し、こう言い続けるしかない。『戻ってこい』と。此奴の熱が冷めるまで。
「あの……えと……」
「俺が死んだら、間違ってもその役割を諭羅に頼むなよ。彼奴は間違いなく引き摺るから」
「うん……。うん」
ゾーンに入る感覚はなんとなくあります。
少し疲れたと思う時もあれば、言葉さえ交わせなくなるほど疲れる事もあります。
今まで、鬱状態でそうなることはなかったけれど、今は、鬱状態でも入れる様になりました。
嬉しいと同時に、自分の扱いをちゃんとしないと、私は多分自殺に追い込んでしまう。
あのね、様相論理のS4クラスの問いかけって、哲学的問い掛けなんですよ。
『人は何故生きるのか』
『命は何故重いのか』
『自分とは何か』
こういうの。
ほら、これを人に質問しても、答えってすぐに出てこないじゃないですか。
だからいつもしないように、ゾーンに入らないように、入りそうな時は気をつけてるんです。
でも鬱状態でそうなると、もう止められない。
命の重さを説くけれど、戦争では平気で人が死ぬ。
命の価値は平等でない。重くも軽くもない。
ならば自分で決める。生きるも死ぬも全て。
そういいながら復讐の為だけに死んでしまえるんですよ。
これに明確な答えが得られないと、私はきっと相手の心を折るまで質問してしまう。
だってゾーン中は倫理も優しさもないから。
危なくなりました。
いわば、ブレーキを自ら壊した車です。
だから何処までも加速して、崖を飛び越えてしまえる。




