収穫…
「さて、魔物探ししながら集落でも探そうかな。もしかしたらよさそうな人間が見つかるかもしれないし。」
壁の外に出た俺は一人で呟いた。
それにしても天気が良すぎるな。水くらい持ってくればよかったかな。
まあ、いざというときは小川もあるし大丈夫だろう。街は少し標高が高い場所にある。これも魔物への対策らしい、魔物退治と仲間探しも行っていきたいが一度冒険者カードを取りにここに戻ってこなければならない。だからあまり遠くへは行けないな。それならあの村かな?
俺は一人で目的地を決めて歩き出した。
道はある程度整備されていた。それもそのはず街には商人も出入りするため馬車が通れる道は必要不可欠となる。俺の両親もそこに予算をある程度取っていた。だが、魔物対策にいつも頭を悩ませていた。魔物からの人的・物的被害が毎年多数報告されていたしな。
そんな感じで考えていると魔物の気配を感じた。俺の呪いには副作用として魂の気配を感じることができるようだ。人は特に感じることができるが魔物も例外ではない。最初は自制できるまで負荷が多く何度も体調を崩した。そのおかげが俗に言う探知ができている。ありがたい。
「まあ、(憑依)はいまのままでいいか。さてこの魂の形だとゴブリンだな。まあ、あんまり値段も高くないしランクもどうでもいいし適当に殺して放置でいいか。【空棘】」
木の陰からゴブリンが4体でてきたが、全員に唐突に穴が空いた。そしてそのまま血を吐いて地面に倒れた。
「やっぱ結構強力だよなこれ。父さんとの戦闘では分かりやすいように土を使ったけど何でもいいもんな〜。」
今つけている魂の『ヴラド三世』
この能力は棘を生やす。たったこれだけだと思われるかもしれないが素材は問わない。父さんとの戦闘では地面から土を使って棘を生やした。
そして今は空気中にある水蒸気これを使って棘を生やしてゴブリンに突き刺したのだ。
水蒸気だと視認は難しいしどこでも使えるからとても便利だ。だがこの能力は座標をみないといけないからそこは不便だな。でも大半の存在は即死
させることが可能だ。幼少期の魔物退治でもこれをメインで使っていた。まあ、水蒸気を使うということを発見できたのは結構後半になってからだったけど…。
「でも、こんなに街の近くでも魔物が出るんだからそりゃ頭を悩ませるよな。」
そんなことを呟きながら再度歩き出した。
「あつすぎる…」
太陽が本気を出したようだ。額からの汗が止まらない。これなら水は持ってくるべきだった。予定変更だ。村へ行く前に目的地を小川にした。幸いここから小川は近いので大した時間は掛からないはすだ。少し街道から外れて藪の中に入っていく。多数の魔物と遭遇するがいる場所は分かるので簡単に対処ができた。まあ、見て棘出すだけの簡単なお仕事だった。だが多いな…
一人で魔物の多さにムカつきながら小川に到着した。
街が高いところにあるため上流で水も透き通っている。本来水魔法があれば水に困ることはないが俺は魔法が使えないからどうしようもない。そういう細かいところでとても不便を感じる。
「まあ、仲間ができれば大丈夫だな。」
そうして一口川の水を飲んでみた。
「結構うまいな」
意外と美味しかった。めちゃくちゃのんだ。
「あ~生き返る〜」
そんなオヤジ臭い言葉を吐きながら満足するまで水を飲んだ。
体力も回復しそろそろ戻るかと思ったときふと人の気配を感じた。
「なんだ?」
気配を感じるが場所がおかしいのだ。川の中?流れてきているのか?嫌な予感がしてきた。もしかして…
姿が見えてきた。やっぱりか…。
川の上流から人?が流れてきたのだ。でも魂は認知できるから死んではいない。だが気を失っているようだった。
助けるのがめんどくさいので見なかったことにしよう。そして顔が見えてきた。金髪の女の子だった。同い年くらいかな?
「あ~あの年で奴隷とは可哀想にな〜。」
まあ、関係ないので川をあとにしようとしたがそこであることに気づいた。耳が尖っていた。
「あれって…」
エルフじゃん!俺は衝動的に川に入り少女を助けた。エルフは初めてである。しかも奴隷だ。思わぬ収穫だ、これは仲間にしたいな。まあ、だめでも(降霊)して仲間にしよう。そうこう考えているうちにエルフの少女が目を覚ました。
心霊スポット紹介
〜ラ・イスラ・デ・ラ・ムネカス〜
メキシコの所謂人形島 孤独な住人が悪霊退治のため人形を吊るした。現在も吊るされた人形が多数ありその島自体から声が聞こえる。視線を感じる。などの怪談が尽きない心霊スポットとなっている。




