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蓮宮ユウリの黙示録  作者: ラス
3/3

蓮宮ユウリの8ヶ月(3)

音声は画像より容量をくわないのでは…?

この8ヶ月かなり準備してきたつもりだったんだが…

「常識」という名の最大で最難関の課題があるのを忘れていた…。


数Bは予想とは違い、講義のようで生徒をあてることはしなかった。その方が嬉しいのだけど…。


先生には記憶喪失であることも完全記憶力があることも言っていない。言ってもいいんだが、止められているんだ、継父に。

継父はCIA諜報員の幹部らしく、どうしても私の能力を育てたいみたいで…私が元々いた日本に帰して潜入捜査の基本を教えこませたいみたいだ。

確かに潜入捜査の練習に記憶喪失はうってつけだろう。他人ばかりな状況が酷似している。


だから8ヶ月前までいたこの春海高校に戻ってきたんだ。この高校を卒業したら正式にCIAのメンバーとして働いてもいいと言われている。

私の今の目標は継父の力になることだ。できれば継父の左腕と言われてみたい。まだまだ先のことだろうが…



「えっ!!!ユウリ?!ユウリじゃん!!!」


春海高校に来る前、全校生徒960人と先生の名前と顔を覚えてきたから分かる、彼女は同じ部活の竹原ヒカリ、横にいるのは大谷サヤだろう。名前と顔は知っているが、私との内面的な関係は全く分からないというのは少々不気味だ。

んー…まあ、気づかなかったことにしよう。

具合も悪そうにしておこう。できるだけ話したくない。


「ユウリ?ねえ、待ってよユウリ…!」


ああ、もう、かなり鬱陶しいな…

蓮宮ユウリに人望があったことは良かったが、ここまでくると流石に嫌になってくる。悪いが無視するしか方法がない。初日から失敗したくないんでね…。



っと、次は家庭科か。もちろん手元に教科書はないが…人に借りるのもリスクが大きすぎる。ここは適当に済ませよう。


家庭科も当てられることがなくて良かった。先生がかなり早口だったが、私の完全記憶力は音にも通用するから全て録音したかのように覚えてしまう。私の記憶力に限界があるのだとしたら家庭科は受けない方がいいな…容量が重すぎる。


そうしているうちに初日が終えようとしていた。部活はあるが、様子を見てからにしよう。それにもう迎えの車が到着しているみたいだし。

次回をお楽しみに!

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