表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イジメにあった私が書いた小説〜実話〜  作者: ご飯はラーメン
3/10

イジメにあいました3

 こんにちは。今回は第三話となります。

この話は実際に私が経験した話です。何度も言いますが、嫌な思いをしたらすみません。

でも私のことに、このようなことになってる人を知って欲しいです。


 実行委員1日目の活動は、先生から今後どのようなことをするのか聞いて終わった。

「えっとですね・・・次回は実行委員長を・・・決めたいと思います。なりたい人は事前にスピーチの内容を準備しておいてください」

 先生は所々紙を見て、話を進める。

 実行委員長か・・・。実行委員の中で最も偉い人・・・これから進行する人、だよね。

「ひまりは、なりたいの?実行委員長」

 昼休み、Nが聞いてきた。Nは、あだ名ナナミの略だけど。

「え?実行委員長ね・・・。なりたい気持ちはあるけど、自信もない。確率だって少ないじゃん」

「そうだけど。ウチはやりたいと思う!立候補だけでも、してみたいな。確率とか、関係なくね」

 私たちは、そういう部類の人間だ。確率じゃなく、なれるかどうかではなく、立候補したもん勝ちだと、思っている。そう思ってるのに、なぜか勇気が湧かない。

「男子たちはどうせ立候補もしないんだから。チャンスだよ、チャンス」

「うん・・・でもなんか、実行委員になった時から、皆に避けられてる気がしてさ」

 事実だ。その前からもそうだけど、もっと酷くなった気がする。

 1組だけでなく、他のクラスの子からも。噂は広がってるのだろうか。私が、実行委員になったことが。

「えー?気のせいだよ、気のせい」

「ううん。気のせいな筈ない。前からだけど、それがもぉっと酷くなった感じ」

 手を広げ、酷くなった仕草をする。でも、ナナミには伝わらない。

「うーん。クラスの皆、そんな酷いことする筈ないよ〜。それにひまりがそうやって意識するから、余計に感じるんでしょ。もう気にしなくていいよ。それに私がなっても皆ちゃんと前と同じ反応だけどなぁ」

「でも・・・無視されると気付くんだよね。あぁ、今無視されたな、とかね」

 ちょっと笑ったけど、ちっとも機嫌は直らない。

 気づいてしまえば、意識してなくても、意識してしまう。それが人間の体質なんだ。

「________ひまりはさ、学校が全てだとおもってるの?」

「え?」

「そうやっていつも学校のこと考えてるじゃん?ときには違うことにハマってみたら?」

 __学校は、必ずいくべき場所だと思っていた。

 昼休み終わりのチャイムが鳴る。

「じゃ、考えておいて、実行委員長」

 と、言ってナナミは席に戻ってしまった。



 次の日の業間休み。今はちょうど、実行委員長決めの時間だ。

 ナナミの予想通り、男子は一人も手を挙げなかった。ううん、例外はいたけど、一人ね。

「はい、皆さん多くの人から票を受けてました。まず、一人も0票ということがなく、とても素晴らしいです」

 先生は実行委員決めの時と全く同じ台詞をいう。

「何票かは、言いませんが____」

 0票がいなかった、て事は、1票の人もいたってこと。

 私も立候補したけど、どうせ_____

「Yさんです。おめでとうございます」

 パチパチパチ。全員がYさんに拍手する。

 ほらね、やっぱり選ばれなかった。ナナミは間違っている。変なところに希望と勇気を抱いても、どうせ確率が低ければ失敗する。

「惜しかったね、ひまり。また挑戦してみて」

 惜しかったって、私の票数知らないのに?なんでそんなことを、言えるんだろう。

「別に、希望を持って立候補してないし、選ばれるなんて思ってなかったから」


 その日は丸一日、ナナミと話す暇がなかった。

 話したかった。でも、妙に皆が私に寄ってくる。今まで無視してきた奴も、全員話しかけてくる。

 例えば、去年仲良くなったみっち。あだ名だけど、そんくらいで呼ぶほど仲良かった。

 席が後ろになって、話す機会も多くなった。

「いいよね、ひまりちゃんは。実行委員になれるほど信頼されてるんだよ」

「____そんなことないけど。ただ、みっちが__」

 みっちが、選ばれる確率低いんじゃない?と言おうとした。でも、やめた。

 ナナミはあっていた。選ばれるかどうかは立候補してみないと、わからない。

「ごめん、なんでもない」


 数日後、実行委員長になったYさんが、虐められてるという噂が耳に入った。

 その噂を聞いた時、

「うわぁ、可哀想。それだけで虐められるんだ」

 なんて言ってた。

 だけど、途中で、それは自分も一緒なんじゃないか、と言うことに気づいた。

「やばくない?Yさんって4組だよね。終わってんじゃん」

「物捨てたり、わざとぶつかったりされてるらしいよ」

「馬鹿って言われたんだって」

「死ねとかも言われてたらしい」

 1組で色んな噂が流れた。

 それより、そんなことがあろうとも学校に来ている Yさんがすごい。

 今日の実行委員活動で、Yさんは大活躍した。

 先生が仕切りを取るより、Yさんが仕切った方が、圧倒的に早い。授業に遅れることなく終わる。

 ほんとに、Yさんは虐められてるんだろうか。メンタルが強いだけなのか、とてもそうには見えない。

「ホントに、活躍しすぎでしょ、Y」

 実行委員の活動終了後の5分休み、とうとう1組までYさんの悪口を言うようになった。

「馬鹿だよね、実行委員ごときで本気になっちゃって」

「ほんとほんと。虐められて当然のこと」

「先生が可哀想だよ〜」

 女子と男子の笑い声が、頭にきた。それに、そのような噂を流したのはナナミだったようだ。

 ムカついて、頭の糸が切れて、何もかもが裏切られた感じがした。

 悪口を言ってる軍団には、ナナミも、みっちもいる。

「ちょっと!」

 ナナミだけを呼び止めた筈だけど、軍団全員がこっちをみた。

 ナナミの手を引いて、廊下に出す。

「どう言うこと?Yさんに敵対するつもりなの?」

「ち、違うよひまり。これは___」

 言い訳をするナナミの視線が、右上を向くのが見えた。

「今、言おうとした言い訳は嘘よね?どうしてなのよ!」

 引き連れた時に繋いだ手を、引き離す。

「Yさんが頑張っているところを見なかったの?質問攻めされてる時だって、順番に話を聞いてくれた。でも、そんな、しょうもない噂を流して、何が楽しいの?!」

 虐められている噂を流したのは、ナナミだった。

 ナナミがどうしてこんなことをするのか、気になってパニックになった。

「だ、だって見たんだよ、私!Yさんが悲しそうな顔をしてるのを!」

 ナナミも、必死で抵抗する。

「徹底的な証拠はあるの?!」

「あるよ!・・・・Yさんに聞けば、わかるし、ひまりも今行ったことを後々後悔するよ!」

 ナナミは、それだけを言い残して、教室に入った。


 私は、自分の言ったことにとんでもなく反省していた。

 反省しても、許されることではないことを分かっている。のに_____

「私はダメな人、私はダメな人、私はダメな人・・・」

「どうしたの?私はダメな人って・・・どう言うこと?」

 声をかけてくれたのはみっちだ。

「ごめん、気にしないで」

「この前もそうじゃん」

「この前?」

「前も、『みっちが』って言った後、『ごめんなんでもない』って」

「ごめん___」

 机に顔を突っ伏して、自己嫌悪していた。

「何回も謝ってるから、気に食わないんだよね、皆」

 みっちの方を向くと、みっちはナナミの方を見ていた。

「______?」

「やっぱり人って、人類って、馬鹿な時もあるし、才能を発揮することもあるよね」

「どう言うこと?」

「人には種類があるじゃん。人それぞれの個性」

「あるけど」

「それが人類皆同じだったら?」

 みっちは私の方を向き、ニヤリと笑う。

「つまらない人生送ってる人と、面白い人生送ってる人には、それぞれの人が感じる、『いいこと』があるよ」

 みっちが言った言葉は、みっちにとって励ましの言葉なんだ。























 お疲れ様です、ごはラメです。本作品は実話となっております。

まだまだ続きますが、続けられるか、分かりません。

続いたらぜひ読み進めてください。

また次話で会いましょう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ