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イジメにあった私が書いた小説〜実話〜  作者: ご飯はラーメン
2/10

イジメにあいました。2

 こんにちは。このお話は第二話となります。前回も言いましたが、私と同じような経験をした方にとって、辛くて酷い話になります。それでも、私は世の中にはこんなことになっている人がいることを知って欲しくて書きました。

物語に出てくる人物は、頭文字だけで表したり、あだ名で示したりしています。

 ママは、私の顔を覗き込む。その顔は、学校で何かあったのか、教えて欲しい、と言う顔だった。教えることは可能だが、言うことが辛い場合もある。実際、言う側本人になってみなければ、その恐怖が分からないのだ。

 でも、言わなければ、分かってもらえない。わかってほしかった。

だから、今まであったことをママに話した。

 話を終えると、ママは驚いた顔をした。だけど、驚いただけで、自分の気持ちはわかってもらえない。

「学校は今日、行かなくていいから。ゆっくり休んで」

 ママはご飯を用意して、バイトに行ってしまった。

 一人残された私は、何をするか、迷った。

勉強は・・・やらなくても、追いつく。_______多分。

なのでYouTubeを見ることにした。

 最近活発に活動しているYouTuberがいる。前まで2日に一本ほどのペースで動画投稿していた。でも今は、あまり投稿しない。それでも週に一本は出るから、決して飽きることはなかった。

 今ハマってるシリーズは、『鬼から逃げろ!』という新シリーズだ。

まだ2本しかそのシリーズは出してないけど、一本20分ある、ハラハラするシリーズだ。

ゲーム内で死んでしまったら、その場で脱落。

 こんな感じの動画ばっか出してるって思うでしょ?でもね、時には対決をしたり、茶番動画をあげてみたり。

まぁ、このYouTuberさんに、助けてもらったり、学ばせてもらったことは沢山ある。


 その日丸一日と、次の日・・・金曜日を休んだ。2日程休んだ程度なら、ただの風邪だと、みんな思ってるだろう。

それならいいのだが、今日____月曜日、学校に行くのが心苦しかった。

 行ってきます、と言うのもきつかった。

 登校班の班長な私は、班員が全員揃っているか確認し、歩き出す。班員のみんなは話しながらついてくる。学校が近付くと、首が垂れる。

 下駄箱に靴を入れて、上履きを履く。そんなの、日常的だ。

階段を上り、3階までたどり着く。5年1組が見えてくる。

「おはよう」

 元気ない声で教室に挨拶するが、返事はない。騒がしい教室は、私に目をむけることすらない。

友達が自分に手を振ってるのがわかる。でも、意味がわからず、首を傾げてしまった。

 なんで、こんな小さい部屋一つの中、距離も遠くはないのに手を振るのだろうか。

四角い決められた「教室」で、手を振るなんて。

 その時の自分は狂っていたのか、友達に手を振り返さなかった。

自分の席に着いた時、さっきの行動に後悔した。友達は友達でいてくれたのに。みんなが離れていくなか、一人手を振ってくれたのに。

 席から立ち上がり、先程の友達に近付く。

「あ・・・ひまりちゃん、おはよう。元気になった?」

 友達のNはさりげなく声をかけてきた。数人の女子グループと話してたみたいだけど。

Nが話しかけてくれたことに、喜びの気持ちが沸いた。

「うん・・・4日休んで元気満タンだよ。心配かけてごめんね」

「ううん!平気だよ。でも、ひまりがいなくて寂しかったのは、事実」

 私は薄く笑うと、席に戻った。

 バカって書かれたことは自分でも許せないけど、Nという友達がいた。たった一人でいい。自分から離れず、側にいてくれた友達がいて、嬉しかった。

 

 朝の会の、先生のお話で重大な発表があった。

「はい。皆さんも今年から高学年入りしましたね。心も気持ちも、成長する時期です。そして勉強だけでなく、もっと楽しいことがあります。それはなんでしょうか」

 先生の言ってることは分かる。小学生になって初めての・・・

「修学旅行だーーーー!」

「やったぁ、枕投げできる!」

「きゃあ〜〜〜〜〜〜〜!」

 クラス全体がざわめく。

先生が静かにしてポーズを取ると、しんとなる。

「はい。福島県の、舘岩に行きます。2泊3日の修学旅行です。ですが、ただ行くだけではクラスのまとまりもつきません。なので、舘岩の実行委員を決めます。今から多数決を___。代表委員さん、お願いします」

 そっか。実行委員か。楽しそうだなぁ。立候補して、スピーチして、多数決・・・。

「実行委員と、キャンプ委員を決めます。まず、人数は・・・実行委員は男女二人ずつです」

 まず男子はいませんか、と代表委員さんが言う。

男子で一番最初に手を挙げたのは、クラスの中で一番五月蝿い、Uだ。

「じゃあUさん決定で・・・他にいますか?」

 Uが喜んでるのを代表委員は無視してすすむ。

それ以外の男子は手を挙げない。

 これじゃあUがずるい!スピーチもせずに、多数決もしないで、決まって・・・。

「先に、女子。誰かいませんか」

 手を挙げたのは、クラスの中で一番元気で、結構目立つiだ。

その次は、私。誰もいなかったから、挙手した。もう一人。Nだ。

 まさか隠キャ女子のNが挙手するなんて、思ってなかった。

「じゃあスピーチの準備をしてください」

 教卓の前に出る。代表委員の立候補もしたことがあったので、こういうのは慣れてるが、それはそれで緊張する。

心の中でスピーチの内容を繰り返し、呼吸を整える。

「えっと・・・ひまりさんから順にどうぞ」

 マスクを鼻の上まで上げ、準備する。

「えっと・・・〇〇ひまりです。もし私が実行委員になったら、みんな初めての修学旅行なので、不安にさせないよう、しっかり皆をリードしたいです。よろしくおねがいします」

 途端、拍手が盛れる。意外と良かったと思う。

次はNだ。

「〇〇Nです。私が実行委員になったら、みんなを引っ張れるような存在になりたいです。有難うございます」

 拍手。うん。我が友よ、よく頑張った!みたいな目で見てました笑

iさんの発表も終わり、残すは多数決。誰が一番多くの票を獲得できるのか。

 途中、もし私だけ選ばれなくて、その時どんな顔すればいいのか、戸惑った。

「えー3人とも多くの票が入りました。おめでとうございます。ひまりさん、Nさんです」

 拍手の音が教室に響く。

え、選ばれた。実行委員に・・・。

「ひまり、選ばれたよ」

 Nが言う。

「わかってる」

 実行委員に選ばれたからには、責任感を持たなければ。

油断してはならない。心臓のバクバク音よ、収まれ。



 今日一日、緊張しすぎて授業に集中できなかった。内容が頭に入らず、こんがらがってる。

休み時間も、一人だけ机でボーッとしてる変な人だ。

「ひまり、明日から実行委員の会議でしょ?その前に男子もう一人決めておかなくちゃ」

 Nが、言った。確かに男子のもう一人がまだ決まってない。

誰も挙手しないので、実行委員が指名することになった。

「ふざけないような男子がいいな」

「Hとか?」

 クラス1おばかっぽいH。でも、責任感は強そうだ。

「いいじゃん」

 あっさり決まってしまった実行委員に、先生は驚いた。

「さすが実行委員ね。これなら任せられそう」

「当たり前ですよ。高学年になったら、みんな心も変わるって言ってましたよね、先生。実行委員なんだから、それくらいの責任感は持たないと。みんなが納得できて、安心できる実行委員がベストですから」

 私はにっこり笑ってみせる。先生もニコッとした。



「これから、実行委員の活動を始めます。よろしくお願いします」

 先生が、挨拶する。実行委員の活動時間は業間休み、昼休みのどちらかだ。活動場所は5年1組、担当の先生は、私たちの先生。

「まずメンバーの挨拶ですね。1組から、どうぞ」

 先生は言う。

1組づつ自己紹介していく。全員、責任感がありそうだ。

「じゃあ今日から、実行委員の活動を始めます」

 先生の声で、一気にやる気が沸いたのである。























 お疲れ様です。ごはらめです。作品は私が実際に経験した、実話となります。

嫌なことを思い出してしまう方もいると思います。

だけどこの話を読んで、世の中にはこのような人が沢山いることを知って欲しいです。

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