表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

4.命の尊さ

今回も来てくれてありがとう!


このスピードで投稿するのってかなり珍しいのかもしれませんね。

 

 次の日。


 俺はふつうに学校に登校し、みんなに「おっはよー!」と気持ちのいい挨拶をかましてやった。

 すると、周りの奴らも「昨日のサヤカちゃんの姿は夢じゃなかったんだ!」みたいに俺のところに寄ってきて話をしようとしてくる。

 なんだか俺は幸せになった。


「サヤカ、今度の修学旅行の班決めができてないでしょ? 私の班に入りなよ!」


「ほんとに?! 先生がどうするかって聞かれて困ってたからそうしてくれると嬉しいよ! ありがとう!」


「サヤカのためなら! 私たちはなんだってするからね!」


 みんな、ガチで優しいな。

 こんなみんなにしたわれるようなサヤカが本当に浮気なんぞするかね?

 俺ははなはだ疑問だった。


 ◆


 その日の夜。家から見える景色を眺めていた。

 星が降ってくるんじゃないかってほどに空が綺麗だ。

 木枯らしで舞い散る葉の乾いた音を聞く。

 家のリビングで一人、俺はサヤカのことについてずっと考えてみた。


「なぁ、サヤカ。お前はどうして自殺をしようとおもったんだ?」


 返答などなし。

 だが、呟く癖は昔から変わらず。

 サヤカは、皆から尊敬される人間で、相貌も良く、なによりもリーダー気質が強い子だった。

 そりゃ、みんなの俺への当たりでわかるさ。


 サヤカ……。

 本当にお前は、俺なんかに人生を明け渡しちまっていいものなのか?

 こんな、人間を三人殺したようなゴミ屑人間によ。



「ちょっとサヤカ! 降りてきて! クーが!」


 突然、下の階から母さんの叫び声が!

 クーが! ってなんだよ!


 俺は急いで階段を降り、いつも見るリビングのところまで向かった!

 すると、サヤカの愛犬のクーの様子がおかしいのをみた!


「きゅー、きゅん」


 クーはふらふらと壁にぶつかり、その場で倒れる。

 と、すぐに起き上がって次の壁に追突する。


「今日の昼から、咳ばっかりしてたのよクー。それでさっきからずっと頭を壁にぶつけてくるくる回ってるの」


 母さんが言う。


「それって、もしかして」


「寿命なのかもしれないわね。この子がうちに来てからもう十年くらいになるから、そろそろなのかも……」


「そ、そんな簡単に寿命なんて言わないでよ母さん! 病院に連れて行こうよ!」


「何言ってるの。『寿命じゃ、どうしようもないよね』って諦めたのはサヤカでしょ!」


「え、私が?!」


 そんなことは知らんよ、半年前の話なんだろ?

 んなことはいい。

 サヤカのやつ、自分の愛犬が辛いって言ってんのに、病院に行くのがめんどくさいくらいでほったらかしにしてんのか!

 あいつ、許さん!


 ◆


 ごろり。

 俺は風呂に入った後に髪を乾かしてベッドにダイブする。

 最初は女の体に転生してめちゃくちゃ興奮したが、いざ女になってみると、そう言う欲求がなくなっちまうから不思議だ。


 明日は水曜日だ。

 ふつうに学校があるし、放課後はみんなで集まって遊ぶらしいし。

 クーを医者へと連れて行く時間はなかった。もどかしい。俺の体が二つあるのなら、必ずしもクーを救ってやれるのに!


 ……なんて、未来に対して後悔するんはあんまり良くないよな。反省、反省。

読んでいただきありがとうございます!


次回、急展開を迎えます!


面白いと思ったら、ぜひブックマークをよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ