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神と転生とトーナメントと

よろしくお願いします!

「やあ。災難だったね。自分で救った者に殺され


る者はそう多くない。どんな気持ちか教えてくれ


ないか?」


気づくと真っ白な空間にいた


いつのまにかいたそいつは俺に気軽に話しかけて


きた。


「決していい気分ではないな。最悪でもないが。


ここはどこで君は誰なのか答えてはくれるのかな


?」


「最悪でもない、か。医者という職業につく者は


変わり者が多いって話しだけどね。君はその中で


も相当らしい。」


「彼だって殺したくて殺したわけでもないだろう


。殺さなくてはいけなかった、それだけの理由が


彼にはあった。それだけさ。」


「ふーん。まあ彼も君を殺した直後に警備兵に


殺されたんだけどね。あ、そうそう。ここがどこ


か、僕何者かだよね。」


子供のような顔立ちのそいつは言った


「ここは世界と世界の狭間。僕は君達から[神]と


呼ばれる存在の1人さ」



目の前の存在はそういった

















「実はあの伝染病は仕組まれたものでね?地球で


の人口が増えすぎたために減らす必要があったん


だよ。」


神を名乗る存在はそう言った


「お前があの人達を...沢山の罪もない人々を殺し


たと、そう言うのか?」


怒りは隠さなかった。


もう死んでいるのだ、怖いものなどない。


「罪はある。地球に生きる全ての人間が等しくね


。地球の資源は限界まで食い散らかされて時間も


さほどなかった。なのに君達はどんどん増えるだ


ろう?だから減らす必要があったのさ。」


「あのタイミングで彼が俺を殺したのもそう仕向


けたってことか?」


「そうだよ。あれが完成したら目標値の半分も達


成できなかった。殺すしかないだろう?」


そうか。


それが聞けてよかった。


彼は自分の意思で俺を殺したわけじゃなかった。


彼を救えて良かった。


「やっぱり君は変わり者だね。じゃあ本題といこ


うか?君はこれから転生する100人の魂に選ばれ


た。幸運だね!」


奴は笑ってそう言った。


「転生?異世界にいくとかいう最近の空想物語か


?俺が選ばれたところでできることはないぞ。」


「そうそう。異世界転生というやつさ。君以外は


魂の強さだったりで選ばれたんだけどね。君だけ


は例外さ。僕が直接選んだ。」


「なんで俺を?ゲームなんかもしない老いた俺な


んかが異世界に行ったところで活躍などできはし


ない。」


「とても幸運な事なのに、そう言わないでよ。理


由はそうだねとても『面白そう』だから」


面白そうだから


そんな理由で...


「まあまあ、そんなに怒らないでよ。ルールを説


明するからその後に質問は受けるよ。」


・異世界に転生するのは100名の魂


・それぞれが1つだけ魂に見合ったスキルを得る


・それぞれが1つだけ魂に見合ったクラスを得る


・転生者を殺すと相手のスキルを得る


・異世界人に殺されると異世界人がスキルを得る


・最終的に1つの魂になるまで殺し合い残った者の願いを1つだけ叶える


・この戦いは千年に1度行われ後の千年を勝者が統べる










「異世界の王様を決めるイベントって事だね。君


も聞いた事はないかい?[魔王]とか[竜王]珍しいの


だと[騎士王]なんかもあるね。それぞれがイベン


トの優勝者につけられる二つ名さ。」


「俺は辞退する。他の魂を呼んでくれ。人殺しな


んかまっぴらだ。」


「君の意思とは関係なくもう決まってしまってる


からね。自害も無意味、君の場合は特別。100人


の魂はとっくに選別が終わっていて君は101人目の


転生者だ。」


101人目?


「俺なんか転生したところでなにもできずに殺さ


れるだけだ。無意味だ。それに101人目の転生?意


味がわからない。」


「意味はある。これでも神なんでね。本来ならあ


の伝染病は誰にも止められないはずだった。ワク


チンを作るのが難しいとかではなくて、止める意


思さえ生まれないはずだったんだよ。」


止める意思さえ生まれない...


「イレギュラーは君だよ。君には神の暗示が効か


ない。その上で君を中心に解けていった。こんな


事はこの数千年無かったんだよ。だから面白い事


になると思ってね、ちょっと無理にねじ込んだわ


けだ。」


神の暗示が効かない?


「自分を特別な人間と思ったことはない。仮にそ


の暗示とやらが効かなくても関係ないだろう?殺


しあう気がないのだから。」


「殺す気がない。そうだね、本来ならそれでは転


生したところで無意味だ。けど君には価値があ


る。君にはこのゲームを攻略して欲しいのさ。」


「攻略?俺は人の死に関わるゲームなんかに参加


するつもりはない。」


はっきりと言ってやった。


神が相手で怖くないわけもない。


自分が死んだ自覚もある


けれども出来ないことはできない


「強制参加だからね。君は君の思うように生きれ


ばいいよ。異世界の神が与える恩恵とは別に僕か


らも力を与えるからね。あとはただ見守るだけ


さ。折角の転生なんだ、前世のような苦行に満ち


た生き方ではなく別の道を歩むといいよ。」


そう言って神は笑った。


俺の身体が宙に浮く


「お、おい!俺は行くなんて言ってない!俺の人


生に悔いなんかない、十分生きたんだ。他の若く


して死んだ者を転生させてやれ!」


「強制って言ったろ?それに悔いはあるはずさ。


君がどれだけ変わり者だろうと、他者を救うばか


りに囚われた君は悔いてばかりのはずさ。来世で


はまずは自身を救ってみたらどうだろうか?」


勝手なことを!


お前が殺した何万人、何億人の人達に...


「やめろぉおおおおおおお!!」











川口 大介はこうして旅立つ事になった


異世界へと。


大介がいなくなった空間でポツリと神が呟いてい


たが、それを聞く者は誰もいなかった。

書き溜めしてないので次回から遅くなるやもしれません。

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