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川口 大介の一生

しばらくは戦闘シーン的なのはきません。

川口 大介


42才独身


日本出身


職業 医者


好きなもの 寿司


嫌いなもの 戦争










大介は優秀な医者だった。


知識も技術も世界的に見てもトップクラス


誰もが匙を投げる困難なオペを幾度も成功させた


優秀な医者


勿論彼にも治せない病気は存在する


不治の病と言われ、それでも生を諦めきれず藁に


も縋る気持ちで彼の所まで現れた患者は山のよう


にいた。


その半数は救って見せた。


残った半数の殆どが大介に診てもらう事もなく死


んでいった。


優秀な医者だろうと所詮はただの1人の人間


どれだけ寝る間を惜しもうと


どれだけ短時間で処置をして効率的にこなそうと


1人で出来ることには限界があった。


大介は出来るだけ自分のオペを記録し公開した。


優秀な医者がもっと増えるように、沢山の命を救


うために。










大介が50才になった頃には大介が勤める病院の医


者や看護士の知識も技術も格段に成長した。


自身の身体の衰えもあり、そろそろ現場を引退す


ることにした。


数年前から大介は研究をしていた。


世にある難病や不治の病と言われるものを片っ端


から研究した


その全てではないがいくつかの治療法を確立させ


ることに成功した。


彼は技術面からも優秀な医者だったが


知識面の研究者としても一流だった。


そんな彼にも治せない奇病


伝染病が新たに見つかった。


それも紛争地域にて。


日本に到着する頃には末期症状で手のうちようが


なかった。


救えない命がある、とても悔しい


しかし大介にとってそれは残酷な事に日常茶飯事


だ。


なのにも関わらずこの伝染病だけは無視できない


紛争地域を中心に世界各国に蔓延してしまったか


らだ。


国連は大介を含む優秀な研究者や医者を紛争地域


に派遣した。









皮肉な事に戦争は終結していた。


どちらも伝染病により継続困難となったのだ。


現地での研究は日本よりも遥かに効率が良かった


老若男女問わず誰も彼もが感染しており


初期症状の者もいれば末期症状の者まで


とにかくサンプルが多かったのだ。


大介を含む50人の精鋭にも被害はあった。


現地到着から2ヶ月で半数が発症


大介も発症していた。


だが多数のサンプルと多数の優秀な頭脳が集まっ


たことでいくつかの治療法が見つかった


想定よりも遥かに早い治療法の確立


それが形になろうとしたところで大介達は襲われ


た。


先日、伝染病から救った患者に。


大介は死ぬ間際に言われたのだった。


「あいつらを生かしてはおけない。お前らが悪い


んだ...。治療法がわかればあいつらも治すんだろ


う?そしたらここまで死んでいった仲間達に俺は


なんて言えばいいんだ?」


自ら救った患者に殺される


残酷な事だが彼を恨みはしない


最後に見た彼は泣いていたのだから。








川口 大介


51才


日本から遠く離れた異国に死亡する。


よろしくお願いします!

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