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太陽が消えた世界で  作者: Iris
9/13

08:太陽の憂鬱

2月になるとまたチョコレートの季節を感じてしまう。


チアキは何やら真剣にチョコを用意している。

テニスサークルにかっこいい男子がいるからたぶんその子だろう。


カヅキは去年以上にもらってくるだろうし、テニスの子からのチョコも確実にふえるだろうな・・・

私はこんなことを考えてもあげることしかできないし、いったいこの先どうしたいのだろう。

チョコを他の女子からもらってこないでほしいと言ったら、どんな顔をされるのだろうか?でもバレンタインのチョコは断りにくいからムダだろうな。


そんなことを考えながらチョコ再加工して遊んでいた。


2/14になると予想通りチョコをランドセルに詰めてカヅキはうんざりした顔で帰ってきた。

夕方のテニスサークルで追い打ちをかけるようにチョコをもらっていた。学校ではないから好き放題で友チョコと言いながらチョコが飛び交っているのでどれが誰のかもわからないありさまで笑えた。

チアキは照れた様子もなくチョコを渡していた。

後で聴いたらその子がサークル内の小学生で一番うまいらしくてチアキといつも練習していて色々教えてくれていて単純な感謝の気持ちで、来年の中学では同じ学校になるので挨拶代わりらしい。


家に帰ってカヅキの家のチョコの保有数は異常な状態だった箱で30弱にはなっていたらしく姿がなくなったのは3月に入る直前だったような気がする。競争率の高い男ってのはめんどうなんだと同情してしまった。それ以上にお返しの出費はシオリさんが憂鬱そうだった。

来年からはチョコレート以外のお菓子を作ろうと心に決めた。


学年が上がって5年生になる。

チアキは中学でテニス部にはいりあう時間が減ってしまって寂しい。


英語の塾はカヅキとかよっているなんとなくだけれど覚えるのは楽しかった。

カヅキはヨーロッパの言葉に興味を持ち始めたらしく色々調べていた。図書館に行って言語の本をあさるようになって、わたしもおもしろいので一緒に図書館に行って色々な本をみて遊んでいた。

それにしてもなんで、こんなにも違う言葉を世界の人は使うのだろうと疑問に思う。

話せばわかるという言葉からすると話してもわからないから戦争になるんだろうかと子供心に思った。


あいかわらず、お父さんは仕事が忙しくて夜中に帰ってきて朝仕事に出かける日々を送っていた。

最近では海外の出張も増えて家にいないことが多くなっていた。

お母さんも作家としての仕事は続けていてそれなりに仕事もあるらしく夜中まで起きていることが大かった。

私が成長するにつれてお母さんとの会話が増えたようなきがする。

私が話すようになったのか、お母さんが話すようになったのか不思議な感じだった。

彼女の会話は小さい子供には難しいというか、絵本を書いているくせに小さい子供と話すのが苦手、だったらしい。それに気が付いたのはだいぶ後になってからのことだけれど、母とのコミュニケーションが増えたことは素直にうれしかった。

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