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太陽が消えた世界で  作者: Iris
8/13

07:月の憂鬱

小学校5年になってハルカとテニスサークルに入る。

予想していた通り男子が少ないので居ずらい。


チアキの弟ということもあってすんなりと受け入れられたのは社交的な姉のお陰だと感謝した。


スポーツをやってこなかったせいもあって周りについていくのは大変だった。

女子の中でカッコ悪いのはなんとしても避けたくて頑張っていた気がする。


ハルカは運動は苦手のようでラケットに振り回されている感じだった。

最初は初心者向けの練習を一緒にしていたが、少しして上級生のグループで練習するようになると不満そうな顔をされた。


クラスの女子も何人かいてしゃべったことのない子とも会話するようになる。

学校と違ってテニスという共通の話題から始まるのでコミュニケーションを取るのは簡単だった。

他の学校のこもいて友達が増えた。


平日はテニスに行く日と家にいる日が交互になった。

テニスで一緒の子と学校で話す時間も増えて充実感があった。


ハルカはテニスで疲れて間の日はけだるそうにしていることが多かった。

合わないならやめてもいいよとトウコさんから言われたらしいが、頑張って通っていた。

徐々に慣れたらしくテニスっぽくなって一緒に練習できるようになったのは3ヵ月経った夏になる頃だった。


運動して本を読んで絵を描いて音楽をきいてこんな日がいつまでも続けばいいと願った。


チアキが英語の勉強を始めたのをきっかけに一緒に英語を習い始めるハルカもやりたいと言い出して3人で塾に通う。習い事が増えて不思議な忙しさを覚えた。


その時にヨーロッパの国では英語は使えないと知っていつか行くつもりだった旅に不安を覚えた。

フランス語とイタリア語とドイツ語のどれが一番覚えやすいかと聞いたら塾の先生は英語に近いドイツ語かな・・・迷いながら教えてくれた。

確かに図書館で言語の本をめくってみたらドイツ語が一番英語に近くてわかりやすかったが、英語とスペルと発音の違いに混乱した。

小学生の頭で英語とドイツ語を平行して覚えるのはムリだと感じて本を閉じた。


時間は無限にあるとその時は思っていた。

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