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太陽が消えた世界で  作者: Iris
7/13

06:太陽の思い

学年が一つ上がって2年生になった。

季節のイベントをお隣さんと一緒に過ごすようになった。

節分、ひな祭り、端午の節句、七夕、ハロウィン、クリスマス、初詣。

いつも小さなホームパーティーがよういされるのでイベントが楽しくなった。

子供たち3人の誕生日も一緒にお祝いした。


2月になって去年のことを思い出した。

カヅキがバレンタインデーにチョコレートを3つもらってきた。

確かに顔は整っているし性格も穏やかで、女子からは人気がありそうだった。

カヅキを誰かに取られてしまうような気がして・・・胸騒ぎってこれか・・・


私もお母さんと買ったチョコレートをわたしてみんなと食べた

チアキ「あ、これは手作りチョコレートだね」

カヅキの迷惑そうに放棄した包みを開けながら楽しそうに言った。

カヅキ「手作りっていっても溶かして形変えただけじゃないかな?」

チアキ「うん、これは・・・アレンジチョコだね、ははは、食べていい?」

カヅキ「うん、いらない」

トウコ「他の味のチョコと混ぜたり香りをつけると手作り感が出るけれどね」

チアキ「それは楽しそう、来年はみんなで作ろうか?」

シオリ(チアキ/カヅキの母)「いいけれど、あげるひといるの?」

チアキ「ん?自分で食べるからいい」

ハルカ「私もやりたい」

お母さんは頷いて微笑んでいた。


バレンタインの前日は女子4人でチョコレートを溶かして遊んでいた。

色々なチョコレートと材料を買ってきて実験を繰り返した。

チアキと私はベリーやオレンジ、バニラエッセンスを加えて味を試した、

母親2人はフォンダンショコラを作るといって楽しそうだった。


学校から帰って来たカヅキはうんざりした顔でリビングのテーブルに包みを並べた。

チアキ「すごい今年は6個ももらってきたの、年々増えそうだね」

シオリ「お返しが大変ね」

カヅキ「・・・うん、知らない子からもらったのがあるから返すとこに探さないと・・・」

チアキ「あ、これ手紙ついてるけど、読んだ」

カヅキ「うわ・・・」

チアキ「開けていい?」

シオリ「やめなさい」

チアキ「・・・はい」

なんとも渡しにくい状況ではあった

ハルカ「これ・・・あげる」

カズキ「ありがとう」

ハルカ「あけて食べてみてよ」

カズキ「うん・・・おいしいけど・・・何の味?」

首を傾げられてしまった。

ハルカ「それは・・・なんだったんだろう?オレンジかな」

カズキ「そうなんだ意外」

笑顔で食べてくれたことがたまらなくうれしかった。


もらってきたチョコレートはみんなで食べることになった。

このことをあげた本人が知ったら悲しいだろうな・・・とそんなことを思った。


・・・私のこの気持ちはどうしたらいいのだろう。

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