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太陽が消えた世界で  作者: Iris
10/13

09:月の時間

中学へ上がる前に母から話があって

シオリ「部活はテニスにするの?」

カヅキ「うん、その予定だけど・・・何かあった?」

シオリ「ちょっと相談したいことがあってね」


テニスサークルのコーチが一人辞めてしまうのと腰痛で来れなくなった人がいるらしく母がコーチ引き受けるらしいのだが、それでも人が足りなくて、小さい子の相手を私にしてほしい、と、そんな相談だった。


シオリ「ハルカもいるから来てくれると助かるんだけどね」

カヅキ「別にかまわないけど・・・どうしようかな、部活」

シオリ「そうね・・・文化部に在籍だけする?美術部とか」

カズキ「・・・うん、まあいいよ、部活は考えておく」


チアキ「え?カヅキテニス部はいらないの?」


横で聞いていたチアキに驚かれる。1年ですでに試合のメンバーに入っていて実質は女子テニス部トップの実力者らしい。まあ、その彼女とまともに勝負できるので姉は当然入部するものだと思っていたらしい。自分のそのつもりでいた。


チアキ「うちの男子弱いから期待してたんだけどな・・・相手してほしかったのに」

カヅキ「たまに顔出すくらいなら・・・周りに何もいわれなければ・・・」

チアキ「サークル無いときは来れるか・・・たぶん誰も文句はいわないと思う。」


後日その話を聞いたハルカは喜んでいたらしい。

そんな話があって部活は美術部にはいることになった。


入部はしたものの部活に顔を出さないのは申し訳ないかと思い、あいている日は美術室へ足を向けた。

各学年に10人弱の部員がいるはずだが実際は2人しか顔をだしていないらしい。

一人は同じ学年の女子でおとなしい感じの普通という形容詞で表現するのがにあう子だった。

もう一人は2年の女子で綺麗な人だった。成績が学年トップクラスらしく同じく成績がトップクラスの姉とも仲が良かったらしい。最初に姉から聞いたのは人は「まとも」だけど「変っている」と言われて興味がわいた。


ただ問題が一つ、先輩の苗字が私と同じサイトウだったことと一年の女子の苗字がイトウだったことにより部活で会話するときは名前で呼び合う変なルールができてしまう。


先輩の名前はミサキで潔癖症で美しいものが好きらしく、なんとなくイメージに合っていた。

同じ学年の女子はキョウコ、絵を書くのが好きでデッサンを教えてくれた。テスト結果を見せ合うことがあって私は上位にいたものの彼女は真ん中より少し上に推移しているらしくデッサンを教えてもらう代わりに勉強を教えることになった。


ミサキさんも独学で絵の勉強をしているらしく色々教えてくれた。

必要がなければ自分の作業に没頭している、そんな3人の空間は居心地がよかったような気がする。

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