【10】「さよなら」 2
ほどなくして九重先生が病室に現れた。自分が頼んで呼び出してもらったくせに、いざ本人を目の前にすると心臓が嫌な感じにどきりとする。編集長はわたしに落ち着くまで当分出勤しなくていいから、と告げてとっくに帰ってしまっていたし、唯史ちゃんには頼んで部屋を出ててもらっていた。
つまり、二人きりだ。
なのに、自分で決めたことなのに、この期に及んでわたしはまだ迷っている。わたし、ひょっとしてものすごく馬鹿なことしようとしてるんじゃないだろうか。
「具合大丈夫? 咲紀ちゃん」
「……はい」
わたしの様子を観察しつつも近づこうとはしないで、ベッドの足下あたりに立っている。
「……咲紀ちゃんが、オレを呼んだんだよね?」
「はい」
睨むように九重先生を見れば、そもそもゲームを言い出したはずの九重先生の方が、どうしてだか切ない目でわたしをみるから。更にいたたまれない気持ちになった。
だから、つい八つ当たりしてしまう。
「どうしてそんな顔してるんですか!」
「そんな顔?」
わからないといった様子で、九重先生は片手で自分の顎をさすった。
「悪党は悪党らしい顔をしててくださいよ。勝ち誇った顔で、笑えばいいじゃないですか!」
憎ませて。そうしないと、罪悪感にかられてしまう。
「随分だな。オレは咲紀ちゃんを救ってあげる正義の味方なのに」
「本当の正義の味方は見返りなんて求めないと思います」
ヤラレタ、って顔で九重先生は肩をすくめてちらりと笑った。
「かもね。確かに悪党か……で。確認してもいいかな? ゲームはオレの勝ちってことでいいの?」
思わず息を飲んだ。九重先生の勝ちってことはつまりわたしの負けってことだ。喉がカラカラに渇いて、一瞬声が出ない。
「……そ、です、ね。駅員さんを助けてくださいってお願いすることが、負けになるなら」
「あとでやっぱりなしってのは受け付けないけどいい?」
残酷なまでのダメ押し。もう既にやっぱりなし!! って言いたくなってる。でも、だけどそうしたら駅員さんは。駅員さんではなくなってしまう。
わたしは真っ直ぐそらさず九重先生を見つめた。——挑むように。
「はい」
「そ」と気のない返事が聞こえて、そこでようやく九重先生が歩み寄ってくる。そのまま顔が近づいて一瞬躊躇うように止まって、そのまま唇のすぐそばにキスが落とされて離れてゆくのを、何の感慨もなくただ見ていた。完全に唇にしなかったのは多分情けではなく、怪我をしていたからだろう。その傷が、やけに痛む。
「じゃ、これで契約成立」
「……約束は、守ってくれるんですよね」
はっと我に返り、今すぐ触れられた場所を拭いたい衝動にかられたけれど、ぐっと堪える。
「もちろん。本当にきみがオレのものになったらね」
その言葉の意味がわからないほど子供じゃない。一瞬目を伏せて、とりあえず往生際の悪いことを言ってみる。
「……手首、ヒビが入ってるんですけど」
顔も腫れてるし。
「やり方は色々あるよ」
やり方とか、言うな。なんだか一気に生々しくなって、眩暈がした。
「先生は何を壊そうとしてるんです? そんな泣きそうな顔してるくせに」
「……何かな。綺麗な気持ちとかかな」
「だとしたら期待はずれです。それに綺麗なだけの気持ちなんてわたしはもってない。人を好きになる気持ちなんてとんでもなくエゴで、ずるくて、わがままで、わたしは特にそれが重症だから、だからこんな馬鹿なことしてる」
「そう言い切れるところが純粋なんじゃないかな」
大人の顔で笑う九重先生を、本気で踏み潰してやりたくなる。
「わたしは駅員さんのために九重先生を利用するんですよ」
「知ってるよ。唆したのオレだし」
「心は駅員さんに向いたままです。それでも?」
「いいよ。確認したいだけだから」
確認? 初めて九重先生のからかうような瞳に変化が生じた気がした。
「人は本気で愛している人がいても、他のヤツに抱かれることができるんだって」
「確認、して、どうするんです?」
「さあ。どうするんだろうね。……それで? いつにする?」
嫌なことは先延ばしにしない。そうはいっても今日これからっていう気分ではなかった。入院中だし、ボロボロだし。でも。急がなければいけない理由はもう一つある。
「駅員さんは明日にもクビになるかもしれないんです」
クビになってからでは遅すぎる。わたしが言いたいところを即座に汲んで九重先生はあっさりと頷いた。
「わかった。じゃあ手付けとしてまずはそれを止めてあげるよ。ただし咲紀ちゃんが契約を反故にしたらオレもそれを反故にする。それでいいかな」
なんでもいい。駅員さんが駅員さんでいられるのなら。
「お願いします」
「で、いつ?」
いつ、か。まるで死刑囚に死刑執行日はいつがいい? と聞いているかのようだ。
「……お風呂に、入れるようになったら」
多分予想だにしていなかったわたしの返答に、九重先生が爆笑する。
「なにもそんなに笑わなくても」
ひーひー涙目になって笑うから、そんなに可笑しいこと言った? わたし、と不貞腐れる。
「ごめん。なんか可愛かったから。……じゃあオレからもお願いがあるんだけど」
ようやく笑いをおさめて、真剣な眼差しをわたしに向けた。
「え?」
「それまで駅員さんに会わないで。声も聞かないで」
それは、思った以上の破壊力で、わたしの心を攻撃した。大いなる喪失感。狙ってやってるのだとしたら相当だ。
「当分唯史のところで生活してもらおうかな。もしも彼とコンタクトをとったことが判明した場合、その時点でゲームオーバーだから」
駅員さんはクビになる、ってことだ。
「咲紀ちゃん、携帯は?」
傍らにおいてあったバッグの中から片手で携帯を取り出し、手を差し出している九重先生に渡す。
「じゃあ、それまでこれは預かっておくね」
笑顔はいつもの九重先生だから。だから、怖い。この人は本当に人間なんだろうか。
「ああそうだ。オレじゃなくて唯史でもいいよ?」
「……は?」
「オレが確認したいのはあくまでも彼氏以外の男を選ぶ咲紀ちゃんだからさ」
考えておいてね、と口調は優しいのに情け容赦のないことを言って、九重先生は病室を出て行った。悪魔と契約するってこんな感じ? 思い通りになったはずなのに、心の中は真っ黒な嵐が吹き荒れている。指先が、心臓が、冷たくなる。
「真哉、さん」
名前なんか呼ばなければよかった、と思ったのは再び涙が止まらなくなってからのことだった。
そして翌日、どうやら九重先生は昨日のうちに約束を守ってくれたらしい。
駅員さんは自宅謹慎の延長を申し付けられた。その知らせをホッとしながらも編集長から苦い思いで聞いて、本当に他には方法がなかったのだろうかと、心が往生際悪く逃げ場を探す。それでも、これしかなかったんだと、最終的には自分に言い聞かせた。
その後、念のため受けた精密検査でも手首以外に問題がなかったわたしはその日のうちに病院を退院した。迎えに来てくれたのは、お昼休みを犠牲にしてくれた唯史ちゃんだった。手首が治るまで唯史ちゃんのところにいてもいい? というわたしのお願いにはほんの少し驚きつつも快く頷いてくれた。
「ごめんね」
「なにが?」
きょとん、と返されて、言葉を失う。さっさとわたしの手から荷物を奪って先に歩き始めてしまう。
「唯史ちゃん」
呼びかけたものの、言葉が出てこない。そんなわたしを立ち止まって振り返り、唯史ちゃんが微笑んだ。
「咲紀」
いいからおいで、って言われて、心がよろよろになってるわたしは泣きそうになりながら唯史ちゃんに駆け寄った。ここを避難場所にしちゃ駄目だと、何度思っただろう。今ももちろん思ってる。いつかわたしは罰が当たるだろう。否。むしろ今すぐ誰かに罰を与えて欲しいくらいだった。止まりたいのに止まれない、ブレーキの壊れた暴走車の心境。
間違ってる。こんなこと間違ってる。でもどうしてらいいのかわからない。
「智巳に何を頼んだ?」
車までやってきた時、くるっと振り返った唯史ちゃんのいきなりの不意打ちに、顔が強張った。
「……言えない」
「そんな顔、するようなこと、か」
ハッとなって唯史ちゃんの向こうにある車の窓をみれば、そこに映っていたのは無様なくらい情けないわたしの顔。これ以上見透かされたくなくてうつむいて唇を噛む。頭の上から降って来る柔らかな声に、心が揺れた。
「僕に何かできることある?」
ふるふるっと首を振って、ツンとした鼻の奥を感じて必死に色々堪える。
「充分、してもらってる」
いつでもおいでと言ってくれた唯史ちゃんの家に行くことは……、とてもズルイ選択なのだから。断らないと知っていて、甘えてる。
「前にもいったけど、僕は智巳の友達だけど、……咲紀の味方だから。それだけは忘れないように」
そう言ってわたしの頭を撫でる、優しい手。
「……ありがとう。唯史ちゃん」
お嬢様みたいに開けてもらった助手席のドア。ことさら普通を装って乗り込む。後部座席に荷物を置いて運転席に座った唯史ちゃんの横顔を、何となく眺めた。九重先生に触れられるくらいなら、唯史ちゃんのほうがきっといい。でも、罰を選ぶなら、九重先生に身を委ねるべきなのだろう。そんな思考回路がどこか冷静なようでいて、はっきりとオカシイ。駅員さんのものじゃないのなら、その手は誰だって〝違う〟手だ。
わざと駅員さんのことは考えないようにしていた。思い出したが最後、心が千切れてしまいそうだったから。——泣くな。自分で選んだんだから。
「咲紀用に部屋は用意したから安心していいよ」
不安そうなわたしの表情を読み違えて、唯史ちゃんがいきなりそんなことを言う。
「そんなこと、心配してないよ」
赤信号で停まって、小さく聞こえたため息に、わたしが唯史ちゃんを見ると、唯史ちゃんもわたしを見ていた。
「少しは心配してもらわないと」
痛くない大きなこぶしがコツリとわたしの頭を叩く。僕が誰を好きか忘れたの? と冗談交じりで告げて、わたしは自分の膝に視線を落とした。
「……忘れてないよ」
微かに唯史ちゃんの指がぴくり、と反応するのを気づかないふりをした。奇妙な沈黙を打ち破るように、信号が青に変わっても動かない車に後ろから抗議のクラクションが聞こえてくる。
黙ったまま、唯史ちゃんは車を発進させた。
マンションに着くまで、二人の間に生まれた何かはそのままだった。
「一人で大丈夫?」
最後まで心配そうな顔をして、唯史ちゃんは頷くわたしを置いて午後の診療に向かった。それを見送って、色々と余計なことを考えてしまうのが嫌で、さっさとあてがわれた部屋へと向かった。
ベッドとサイドテーブルとクローゼット。それ以外には何もない。まあ、完備されてたらかえって引くか。でもシーツも枕も枕カバーも全部新品だった。この心遣いは唯史ちゃんらしい。不自由な両手では服を着替えるのも一苦労で、簡単なスエットの上下にやっとのことで着替えると、布団に潜り込んだ。
あっという間に、眠りに落ちた。
どのくらい眠っていたのだろう。いきなりふっと、突然意識が急速に覚醒した。いつの間にか部屋の中は夕闇に沈んでいて、暗い。部屋には時計もなかったので何時なのかもわからなかった。
「起きた?」
不意にドアのあたりで声がして、反射的に飛び起きた。瞬間ぱっと電気がついて、眩しさに目をしばたたかせる。恐る恐る声の方に視線を向けると、そこに立っていたのは九重先生だった。
「いつから、そこに」
「来たばかりだよ。よく眠ってたみたいだったのに。気配に敏感なんだね」
部屋に鍵がなかったのは失敗だった。悪びれた様子もない九重先生を睨んで、大丈夫なほうの手で布団を引き寄せる。
「何かご用ですか」
まさか今約束を果たせとかいうんだろうか、とちょっと警戒する。そんな気持ちを見透かしたように、九重先生がうっすら笑った。
「咲紀ちゃんの携帯に何度も連絡が入って来ている人がいるんだけど」
「え?」
九重先生は持っていたわたしの携帯電話を開き「諌山先生って表示だけど」と呟いた。
「ああっ!! しまったっ!!」
先生にッ、先生に状況説明するの忘れてたーっ。まず最初に連絡しなきゃいけなかったのに。わたしのバカ!
「これ誰?」
「わたしが担当する作家の先生ですーっ!! 日参する約束だったんですっ。しまったあああっ!!」
ああもう。誰か嘘だって言って!! 全部夢だって言ってーっ!! 悩んでる場合じゃない。落ち込んでる場合じゃない。時間は取り戻せない。まずは連絡しなくちゃ。今すぐに!!
「で、電話っ。返してくださいっ。今だけでいいですからっ」
泣きそうなわたしの懇願に、九重先生はふむ、と考えていいよとあっさり渡してくれた。
「でも一応ここにいていいかな」
駅員さんに連絡しないように、か。
「ご自由に」
気持ちが焦って震える手で、携帯を操作する。体は無意識にベッドの上で正座だ。
出てくれるだろうか。
怒ってるだろうか。
もう来るなって言われちゃうんだろうか。
嫌な想像ばかりがぐるぐるして、呼び出し音がやけに長く感じる。
「……はい」
やがて、不機嫌そのものの先生の声が聞こえる。
良かった! 電話には出てもらえた。それだけで感涙しそうになりながら、勢い込んで叫ぶ。
「先生っ!! 申し訳ありませんっ!!」
ひやりとするような沈黙のあと、はーっと吐息が聞こえる。
「……あのね。僕も暇じゃないんだ。できないことをできるといわれるのは迷惑」
「ち、違うんですっ!! どうか聞いてくださいっ」
これは最後の蜘蛛の糸だ。切れたら終わり。
「なに」
ため息交じりの、明らかに失望した声。心臓をぎりぎりと雑巾絞りされてるみたいだ。
「実は帰宅途中駅の階段から豪快に落ちまして、手首にヒビが入って入院してましたっ」
「——いつ」
「昨日です……今日、退院したんですけど」
それでも、連絡できたよね、と言われたら終わりだ。言い逃れできない。編集者としてわたしは真っ先に先生のことを考えなければいけなかった。
最低。
「本当に、すみません。連絡もせず」
「いや。一応君の会社から連絡は来たんだ。ただ欠勤というだけで詳しい理由は言ってなかった」
「え?」
連絡が行った?
編集長だ!! 一瞬ホッとしかけて、でもわたしの不義理の理由にはならん、と頭を壁に打ちつけたい気持ちになる。
「駅の、階段から?」
「はい。しかも一番上から」
「一番上」
信じられない、という空気が電話越しにも伝わってきて、嘘だと思われたのかなと焦りを覚えた頃、クッ。と、思わずといった様子の笑い声が聞こえてきた。
「せ、先生……?」
「っ、ふ、くくくっ……。本当に? 駅で?」
「はあ、まあ」
「……現実にそんなことしでかす人間がいるとは思わなかったな」
えーと。ここ笑うトコ? 違うよね? 絶対。でも怒られるよりは、……いいのかな。
「先生、怒ってないんですか?」
「怒ってるよ」
やけにあっさりと言われて、思わず脱力する。
「ですよね。すみません」
「でも、落ちたときの状況を今度来たとき詳細に説明してくれるなら許そうかな」
「は?」
「イヤなの?」
「い、いえっ。イヤだなんてそんなっ。もちろん! もちろん説明させて頂きます!」
むしろ、そんなことで許してもらえるの!? とびっくりしたのだ。
「いつ来られるの」
もうっ、本当なら今からでも行きたいっ!! でもこんなに暗いし、非常識だよね。
「明日……」
と言いながら窺うように九重先生を見ると、頷いてくれた。
「明日っ。行きますっ。同じ時間でいいですか?」
「明日って、……大丈夫なの?」
「大丈夫です! 歩けます!」
「……早い時間でもいいよ。けが人なんでしょ?」
柔らかになった声に心底ほっとして、先生の都合のいい時間を聞いて約束して電話を切った。
よ、良かったーッ!! いきなり入社したてで大ポカするところだった!! 無意識に着信確認したわたしの目に、駅員さんの名前が飛び込んだ。
「……ッ」
当たり前だ。心配してるに決まってる。
思わずかけなおしてしまいそうだったわたしの手から、九重先生が無情にも携帯を取り上げた。
「それ以上はルール違反だけど?」
「……わかって、ます」
「明日も出かけた先で連絡できると思っちゃ駄目だよ」
ちなみにオレが送るから、とこともなげに言う。
「え、でも、先生仕事はっ!?」
「明日は午後休診なんだ。学会があるからね」
なんでこんな最悪のタイミングで……。神様は悪魔の味方なのか。
「先生は行かないんですか」
「唯史が行くよ」
考えないわけじゃなかった。明日こっそり駅員さんに電話して、ちゃんと……さよならを、……言える? 九重先生の監視つきで電話できないことにホッとしなかった?
「咲―紀ちゃん? なに考えてるの?」
「……なにも。……ああ。駅員さんのクビ、止めてくださってありがとうございます」
「どういたしまして。でももう少し心をこめて言ってくれると嬉しいかなあ?」
九重先生が近づいてきて、ゆっくりと唇が降りてくる。触れる寸前、それがぴたりと止まった。
「……また、明日ね」
ぽん、とわたしの頭を子どものように撫でて九重先生が部屋を出て行く。
何で今、キスしなかったんだろ。キスされたら嫌なくせに、そんなことを思った。
つうっと冷たい感触が、あごの辺りを伝う。
「……?」
拭った手が濡れた。ぱたりぱたりと布団に涙が落ちた。
「……やだな。わたし。泣いてばっかり」
そうか。だから九重先生はやめたのか。そりゃあそうだ。わざわざ泣いてる女を相手にしなくても、あの人は不自由してないんだから。手の甲で拭ってそのままもそもそと布団に再び潜り込む。
『さよなら』と言うこともできないなら、まだ何かわたしと駅員さんの運命に神様の見えない手が働いているのかもしれない。
だって、こんなに好きだ。無意識に手の温もりを思い出すほど。聞こえないはずのわたしの名前を呼ぶ声が耳に響くほど。それだけで、心が溢れ出す。
しっかりしろ、わたし。悲劇のヒロインとか、一番嫌いな役どころ。女戦士とか、そういうのがいい。戦いたい。だからこそ今こういう状況になっているわけだけど。人に相談できない自分の性格がイヤになる。自分でできること、限界があるでしょう。でもこればっかりは誰かに相談しても駄目な気がするんだもの。
わたしは今までも散々悩んだループの中へ再び突入していった。




