表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極夜  作者: 奏多
5/11

Mission2:逃亡-1

雨の中、傘もささずに走っていた。



濡れた髪が顔にへばりついても、全く気にしなかった。




自分の手で、最愛の人を、殺した。



蓮司の笑顔や、楽しくしゃべりながら二人でコーヒーを飲んだ夜。夜景を見ながらキスした、遊園地の観覧車……




愛しい人と楽しく過ごした思い出が、走馬灯のように頭の中を駆け巡る。




「……蓮司…………」






ひたすら走り、やがて力尽きて地面にへたりこんだ。




頭の中は、蓮司のことでいっぱいだ。




やっぱり自首、しようか……。




目の前の交番を、ぼんやりと見つめていた。




ちょうどその時。




《パンッ》




鋭い銃声と共に、右腕に激しい痛みを感じる。




辺りを見回すと、たくさんの男がこちらへ銃口を向けながら走ってきていた。




直感的に危険を感じ、残っていた力を振り絞って走った。




背後で聞こえる銃声は、時折私の頭を真っ白にし、私の足は恐怖で今にも動かなくなりそうだった。




路地裏に入った瞬間、私と奴らの間に誰かが立ちはだかった。




「……?」


「そこに私の車が停まっている。乗れ」


「え?」


「早く。殺されたいのか」




それだけ言うと、銃をかまえて奴らに発砲した。



銃声を聞きながら指さされたほうへ走り、停まっていた車に近寄った。



「すみません!開けて!」



殺されたくなかった。




もしかしたら奴らの仲間なのかもしれないのに、私はなぜかさっきの彼を信じて、ひたすら窓をたたいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ