もう少し話すことあると思うけど、くだらんことしか話していない
俺は携帯電話(かなり旧式のガラケー)を耳に当て、陽介が出るのを待った。
陽介が出た「はい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もお、そっちから電話しといて黙ってるのはやめてよ」
「おお、なんだ君だったのか!誰かと思ったよ」
「電話してきたのはそっちだろ」
「今日はどうだったの」
「5000くらい(スロット)勝ったよ。危なかったな」
「おお、そうか。こちらも勝ったよ8万くらい」
「マジで?」
「また魔法少女で中段チェリー引いたからなー。もう少し伸びてほしかったけど」
「ちっくしょ-、面白くねー。マジかよクソ」
「ピロリロリン♪(中段チェリー入った音)」
「むっきゃー!死ねばいいのに」
「うふふ、友人が勝ったってのにろくでもないな。君は引いたことないの?」
「無いよクズが!」
「そうか、不幸な星のもとに生まれてしまったんだな」
「あーあ、面白くなーい」
「ま、嘘なんだけどね」
「カスが!クソが!むきー!」
「あっはっは。ま、今日は結局行ってない」
「ゲスが!本当に君は嘘しか言わないな。とにかく、俺はもうギャンブルやめる。こんなことやってられない。馬鹿じゃないしな」
「え、馬鹿じゃなかったの?」
「馬鹿じゃないもん!やめると言ったらやめるもん!」
「1週間くらいね!」
「カスが!もう、金くれよ金」
「ぷっ」
「金、使いすぎちゃったんだよ。だから助けてよ、金、ちょうだい♪」
「・・・いいよ♪(関西から福岡まで取りに来たらね)」
「うぎゃーっ!どうやら俺を本気で怒らせてしまったようだな」
「普段穏やかな男が真の怒りで目覚める!」
「もう負けるの嫌なんだよ、だから、金くれよー!」
「あっはっはっは。あえて言おうカスであると。今何しているんだい♪」
「ぺっ、ゴロゴロしてるよ」
「だからゴロゴロにもいろいろあるだろ。例えばアニメ見るとか、アニソン歌うとか」
「くっ、そうだな、見ようとしてたよ」
「アウドムラ・ゼロ?」
「違うよアルド○ア」
「ア、アウドムラ?じゃないアヴドゥル・ゼロ?」
「あっはっはっは、違うよアルド○ア」
「そうか面白い?」
「面白いんじゃないの」
「マエストロがそういうのなら、ネットでチェックしてみようかね。アウドムラ、じゃないアルド○ア・・・あ・・・これ、か・・・ほほう君、勇者だな・・・尊敬するぜ陽介君。君がいなければ、俺は、死んでいたな」
「カスが!」
「いや俺も面白そうだと思ったよ。今度見てみようかな」
「そう言って見たことないよね」
「見るよ見る。しかし君は本当、いたいけな少年少女が戦うのが好きだな」
どこからともなくパン、パン、パン、パンと聞こえる。
「だからケツを叩くな!ケツを!汚いな」
「あっはっはっは。さあ知らんよ。こっちには聞こえてないし。ラップ音じゃないの?ラップ音。もしくはスタンドが出た音」
パン、パン、パン、パン、パン。
「痛くないの」
「痛くなってきた。あはは」
「まったく君は、カスだな」