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バハムートが知る世界
『まず、この世界には先程の戦いで解る様に、人を襲うモンスターがいる。この世界の人々はそれらを倒すためにギルドという組織を造り、ギルドに所属する者に依頼という形でだし、モンスターを討伐してもらい討伐者には報酬を渡している。そして、そのギルドにはランクがあり、位10位から1位まである。これらは、数が若ければ若いほどギルドに強いと認められたことになる。ここまではいいか?』
「ああ、続けてくれ」
『また、この大陸には、大きな国が4つあり、その他に小さな国が数十カ国あるぐらいだ。』
「なるほどな、それで、他には?」
慎司が尋ねるとバハムートは、
『それだけだ』
バハムートのその言葉に慎司は唖然としてしまった。
『最初に言った様にわしも最低限のことしか知らないのでな。これ以上のことは、これから向かう村の者に尋ねてみてくれ』
慎司はその言葉に思わずため息をついてしまった。
そうこう話している間に出口の光が見えてきた。




