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異世界に飛ばされて
「ここは一体何処なんだよ!」
画面が一瞬眩しく輝き、彼は目をつぶってしまい、目を開けたら、辺りの様子は、一変してしまっていて、暗い、洞窟の中にいた。
「いや、待てよ。俺は何処かでこの景色を見たことがあるはずだ。一体何処で見たんだ?」
考えても仕方が無いことは彼自身にも、解っている。
「?」
いつの間にか、彼の目の前には、大きな門が現れていた。
「こんな扉なんてあったか?」
誰かに問いかける様に、しかし、自分では答えが解っていての発言だった。
「此処でウジウジ悩んでてもしょうがないな。」
そう言いながら、彼は扉に手を掛けていた。




