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龍使いの切り札  作者: 椎名 綴
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プロローグ

前回まで投稿していた作品を黒歴史入りさせていただき、新たな作品を投稿して行きます。

「シンジ、そっちに2匹行ったぞ。」

レイピアを持った少女がシンジと呼んだ少年が、

「解った。」

とだけ言い、迫って来ていた大型のトラみたいな生物に向けて1枚のカードを取り出し力の根源となりし言葉を発した。

「天を殺せ

神を殺せ

世界を殺せ

全てを終わらせし龍王の名を持ちし剣よ、今、その力を解き放て。来い、魔龍剣王バハムート」

そう彼が叫ぶと、彼が持っていたカードは漆黒の炎を放ちながら、一振りの大剣に姿を変えていた。その大剣は、闇よりも黒く、そして、美しい剣であった。彼は2匹の内1匹が前足を振るって来たので、後ろえと飛んで避け、続いて攻撃してきたもう1匹は、大剣で受け止めながら、

「神を殺せし断罪の炎に焼かれて消えろ、断罪神炎」

と言うと、攻撃を受け止められていた方が突然、漆黒の炎をその身に纏いながら、燃え上がり、倒れて絶命した。彼はすぐに向きをもう1匹の方に向け、

「世界の断りを破りし力の前で己の無力を実感しながら消えろ、断罪絶刀」

そう言った瞬間に、もう一匹は、身体に一筋の線が入り、次の瞬間には、真っ二つに分かれていた。彼は、目の前の2匹の死骸には、目をくれずにレイピアを持った少女に向けて、

「こっちは終わったがそっちはどうだ、サラ?」

「こっちも今ちょうど終わった所。」

サラと言われた少女はそう答えると、レイピアを腰に吊るしてある鞘えと戻すと、笑いながら彼の方へと走ってきた。

「それにしても、シンジって本当強いよね。」

「買い被り過ぎだ。俺は強くなんてないさ。ただ、バハムートが力を貸してくれているだけさ。」

と言いながら、元の形に剣を戻して懐にしまっていた。

「ふーんー、まあいいや、それじゃあ、速く先に進もう。今日中には、次の街に着きたいしね」

「確かにそれは賛成だ。流石に、4日間連続で野宿はきつい。」

「じゃあ、そういう事だし行こっか。」

そう言って、サラはシンジの手をとって走り出していた。

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