1話【5/14改訂】
初めまして!
無名の狐と申します。
処女作ですよ←
文才が皆無なのでだらだらと見にくかったりするかもしれません(;´д`)
楽しく読んでくれると嬉しいです。
※行き当たりばったりなので投稿は不定期です。
完結まで進めたいです…!
受験生なのに受験勉強始めてないです、やびゃあーorz
ではどうぞ。
『―――ああ、私の可愛いメルフィーネ。
出来ることなら、これからもずっと君の側で成長を見たかったよ。
大きくなったら――――においで。待ってるよ。』
(行かないで・・・!)
『ごめんね。でもまた会えるよ。―――我が愛し子』
ポンと頭に手が置かれると身体中が淡くて優しくてあたたかい光に包まれた。
何事かと呆然してると、ふと頭が軽くなったような気がした。
慌てて頭に手をやるとさっきまで腰ぐらいの長い髪の毛が肩のあたりまでに短くなっていた。
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ユークリフト王国の王都ソリュスから少し離れたところに森がある。
その森の中の蒼くて水面が静かな湖のほとりに十代半ばの少年少女7,8人の姿があった。
彼らから少し離れたところに一人の少女がぽつんと座っている。
またハブられちゃいました、私。
ぼっちに慣れてきた、花が咲き誇るお年頃の16歳の少女とか哀れなんだけど・・・!あれ、目から汗が・・・。
私ことメルフィーネ・クリスは同年代の子からよく陰口言われてます、ええ。
それだけではなくハブられたり、嫌なものでも見るかのような目で見られることもあるけどそれが何?傷つくわーマジで。
自分の容姿を確認してみよう。
肩にかかるくらいの長さのくせ毛の茶髪に茶色の眼。
二の腕はプニプニ・・・み、見なかったことにしよう!
そばかすの散った顔は童顔で下の中クラス。
目に優しいカラーだけど目汚しですね!!すいません!!
生まれ持った容姿は自分じゃどうにもならないよ!
容姿が選べるんだったらもっと可愛いの選ぶわ!
はぁ。なんでこんな容姿に生まれたんだろう・・・母さんは勝気な美人なのに。
これは父のせいか?!父がかなり不細工でその遺伝が見事に私に受け継がれたとい
う訳なんだな!・・・幼い頃に亡くなった父の顔なんて覚えてないけど。
あっちにいるジドンたちがこっちを見てニヤニヤしているのは気のせいかな、うんそうだと思いたいね!
私、見世物になった覚えはない。
・・・うん、あいつの口が『キ・モ・イ』の形に動いてるのも気のせいだな。
私、何かしたんだろうな?・・・よし、脳内メモリーに該当する記憶がなかったわ「ガサガサ」え?今どっかから物音がしたけど。
ってなんか人のようなものが茂みから出てきた!
え、誰?
白い肌に黒曜の髪、ボロボロだけど安物と分かるグレーのコートを纏っ・・・て、
うわぁ倒れたよこの人!
よく見ると身体中のあちこちに傷がついている。
そのせいだろうか、倒れたままピクリとも動かない。
一瞬だけ見えたけど瞳が赤かった。
この世界は『フィリンス』と呼ばれ、西と東の2つの大陸から成っている。
魔素という、魔法を行使するときに必要不可欠な粒子があらゆるところの空気中に漂っているような世界だ。
魔法文明が発達しているが、古代はまだ魔素が稀少だったため、科学が発達していたという。
しかし現在の科学は古代に劣るという。退廃したのだろう。
人種はヒューマン族、魔族、獣人族、ドワーフ、私はまだ見たことがないがエルフ族、妖精族などが存在する。
二百年前までは魔王が魔族を率いて他の種族に戦争をふっかけて敵対していたため、魔王がいない現在も魔族の風当たりは厳しく、他種族から嫌われているという。
魔人は人型の魔族で、魔族の中でも魔力が高く、白い肌に黒曜の髪、真紅の眼の特徴を持つと言われている。
・・・え?てことはこの人魔人?わあー初めて見たよ-。
息苦しそうだけど誰も助けようとしない。
いつも私をいじめてくるジドンたちも動こうとせずに遠巻きに見ているだけだ。
おい、助けようよ。
魔人だからなの・・・?
私はすっと立ち上がって魔人のところまで行く。
担ごうにも意識を失っているせいか、身体が重くて担げない。
どうしようかと考えている間にも魔人の傷口から血は止まらず、流れ続けている。
さて、どうやって運ぼう。――あ。
急いで家の方に駆け戻る。3分で。近いし。
「イリス!お願い、こっちに来て!早く!」
自分が飼っている5歳の雄ロバを連れて魔人のところに戻る。清潔なタオルも忘れずにね!
さらに血を失っているせいか、さっきよりも顔色が青くなっている魔人。
早く治療してやらないと・・・!
傷口に持ってきたタオルを押しつけてイリスの背中に悪戦苦闘しながら乗せることに成功した。
魔人は相変わらず目を閉ざしたままだ。大丈夫なのかな?
背中からずり落ちないようにイリスをゆっくりと、しかしせかしながら家への道を戻る。
そのとき遠巻きに見ていたジドンたちは顔色が悪かったという。
ちっ、見たかった・・・!
木で造られた小さめの家に戻ると母さんはまだ帰っていなかった。
2階にある自分の部屋に魔人を抱えながらたどり着き、ベッドの上におろした。
ぎっくり腰にならないか不安だったけど大丈夫だった・・・!
魔人のシャツを脱がせて上半身を裸にすると、左肩からわき腹にかけて何かで斬られたような大きな傷があらわになる。
え、この人斬られたの?崖から落ちたとかじゃなくて?
血は止まりかけていたのでタオルを濡らして血を拭う。
《我が身を清め、汝の命の源泉を満たせよ――――治療》
手を傷口の上にかざして唱え、白く淡い光が魔人の身体を包んだかと思うと光が消えてそこには傷口のない魔人が横たわっていた。
頬にやや赤らみが戻ってきたが、大量の血を失ったためか、目はまだ閉じられたままだ。
ここは何らかおいしいものを食べて血液を作った方がいいのかな?
てか魔人って何を食べるの?まさかヒューマン!?いやいや、それはないか。
じゃああれか、新鮮な血?・・・吸血鬼と魔人は違うらしいから違うよね・・・?
へ、へるぷみー!
初投稿。
いかがでしょうか?
感想、ポイント評価お待ちしております\(^o^)/
キーワードも随時募集中です。
ちゅうに病な詠唱が全く思い浮かびません…( ノД`)
あ、これ痛そうな詠唱だーよし、教えよう。という方も募集しております←←
出来れば1週間以内に続きを投稿したいです。
※テストが近いでs((ゲフンゴフン