妖精さんたちからのプレゼント
これは、ふしぎの国のお話です。
今日は王様のお誕生日です。
ふしぎの国の住民たちは、王様の誕生日を祝うために、お城の大広間に集まりました。
「我が国の民たちよ。今日、我の誕生を祝うために集まってくれて、ありがとう。感謝のために用意した、料理と演奏を楽しんでもらいたい」
王様の言葉が終えると、あつまった住民たちは思い思いに、テーブルに載せられた料理を食べたり、大広間の一角で音楽隊が演奏する、心地よく響く曲を聴いたりました。
「この料理はとてもおいしいですな」
「奏でられる曲も、心が落ち着きますね」
住民たちは王様の用意した、料理や演奏を楽しんでいます。
「ねぇねぇ、王様にプレゼントを渡さない?」
「そうだね。一緒に行こう」
「うん、行こう」
王様にプレゼントを渡そうとする子どもの背たけの二人組は、ふしぎの国の住民である妖精さんたちです。
かれらは、赤いリボンが結ばれた箱を手に持つと、王様の前にきました。
「王様、誕生日おめでとうございます」
「おや、妖精さんたちか。こちらこそありがとう」
「これ、ボクたちからのプレゼントです」
「ありがとう。中身を見てもいいかな?」
「いいですよ」
妖精さんたちから渡された、プレゼントの箱を開けると、そこには緑の宝石をあしらった靴が二足ありました。
「この靴はなにかな?」
「これはですね、靴をはいた人が軽やかに踊れる魔法がかけられた靴なんです」
「ほうほう。しかし、なぜ二足もあるかね?」
「それはもちろん、王妃様と一緒に踊るためです」
「一人より二人で踊れば、楽しいということかな?」
「はい、そうです」
「心使いありがとう。次の舞踏会ではいてみることにしよう」
「ありがとうございます」
妖精さんたちのプレゼントに、王様は喜びました。




