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2仲間の一人が不安です

 スーシアさんがとてもいい性格だと発覚して、僕はこれからどうなるんだろうと不安に思っていると、扉からノックの音が聞こえ、続けて、艶やかで、とてもいい声の男性が話してきて、びっくりした。



「スーシア様。ロベルト・レ・リーシア・アルーセです。お聞きしたい事があるのですが、入っても宜しいでしょうか?」


「ええ、いいですよ。貴方に紹介したい人達がいるのでちょうどいいですね」


「では、失礼します」



 スーシアさんの紹介したい人達って僕等の事かな?と思いながら入ってくる人を見て、僕は思わず目を丸くした。


 とてもかっこいい人で、声と想像通りのかっこ良さで驚いた。


 スーシアさんとはまた別の綺麗さで、スーシアさんは一瞬、女性にも見えて、よく見れば男性とわかるような中性的な感じだけど、ロベルトさん?は男性的で、でも綺麗な顔でとても優しそうな感じもあり、でも綺麗よりもかっこいいという、自分でもよくわからない例えだけど、同じ男でもかっこいいと思うような顔つきだ。


 身体も細いようで、筋肉はちゃんとついていて、逞しい身体つきをしていて、僕はこれにも驚く。腹筋も割れていて、太ももの筋肉も引き締まっており、細身の筋肉質ってこういう風なのかと関心をする。


 だが、一番僕が驚き、目を丸くして固まっている理由がある。


 ……それは。


 どうしてこの人はマフラーしか、してないのさーー!!!


 うっわぁー。僕、初めて裸マフラーしている人を見たよ!しかも、何か、大事な部分はちゃんと隠れてるけど、どうなってんのさ!!


 ロベルトさんがこっちの来る時、マフラーがひらりと捲れそうになるけど、見えないし、ほんとどうなってるんだよ!?


 それに、スーシアさんは裸マフラーに触れないで、僕達の紹介をしているし、何?ここでは裸マフラーって普通なの?町には普通に沢山居るのかよ!?



「ユウキ様。初めまして、ロベルト・レ・リーシア・アルーセと申します。この度の“戦争”の仲間候補に選ばれました。よろしくお願いします」



 ロベルトさんは綺麗にお辞儀をして、僕も慌てて立ち上がる。



「僕は田鍋 悠樹といいます。こっちで眠っているのが、僕の家族の田鍋 マリーアントワネット・ごん太郎子・ポポン6世です。僕はタマって呼んでいます。こ、こちらこそよろしくお願いします」


 僕はそう言い、お辞儀をした。



「?……タナベがお名前ですか?」


「いえ、違います。すみません、こっちでは名前が前でした。だから悠樹が名前です」


「そうでしたか。改めてユウキ様。よろしくお願いします。……といっても、候補なので、本当の仲間になるかどうかは勇者様次第ですので、どうなるか分からないのですが」



 ロベルトさんはとても丁寧に、そして爽やかに微笑んで言ってくれて、とてもいい人そうで安心したのだけど、着ている?のがマフラーだけっていうのが不安でしょうがない。主に大事な所が見えそうで……。



「ところでスーシアさん。“戦争”の競技は何なんですか?」


「それはですね……」



 スーシアさんは急に真面目な顔をして次の言葉をためる。


 僕は空気が変わったことに驚きながらも固唾を呑んで次の言葉を待つ。



「それは……秘密です♪」



 スーシアさんがにこっと笑い、首を傾げながら言うものだから、僕は肩をがくっとして呆気にとられた。


 しかも、様になっているから性質たちが悪い。怒ろうにも怒れなくなる。



「何で秘密なんですか?」


「神様からのお告げは当日になってから教える決まりになっているからです。なので申し訳ありませんがお教えする事は出来ません」


「……そうなんですか」



 僕はそう言うと、ロベルトさんが話し出す。



「ユウキ様はとても面白い方なんですね」


「……はい?どういうことですか?」


「いえ、悪い意味ではないですよ。ただ、とても親しみが持ちやすい方なのだな、と思いまして」



 僕が首を傾げるようにその言葉の意味を聞いたら、ロベルトさんは僕が悪いように解釈したと思ったのか、慌てて取り繕うように言った。


 僕はそれに「ありがとうございます?」と疑問系で言う。


 スーシアさんが窓の外を見ると、僕もつられて窓のほうを見る。


 外はすっかり暗くなっていて、もう夜なんだなあと思っていたら、スーシアさんがにこやかに言う。



「おっと、もうこんな時間なんですね。ユウキ、いきなり見知らぬ世界に飛ばされて疲れましたでしょう。今日はお休みになられて、明日またお話をしましょう。お夕飯の準備もユウキの分もご用意させたので、お口に合うか分かりませんが、召し上がって下さい」


「ありがとうございます。お言葉に甘えて頂きます」



 僕はその言葉に素直に頷く。


 正直、ほんっとうに疲れたし、ちょうどお腹も空いていたので有難い。


 スーシアさんは二回、手を叩くと三人のメイドさんがやってきて、この大きいテーブルで、沢山多い量の夕飯をものすごい速さで準備をしてくれた。三人と一匹分。その時間はなんと十秒。……なんで時間が分かったかと言うと、



「メイドAⅡ!あなたの所為で準備の時間が遅れたじゃないの!!」


「何よ!メイドAⅠも遅れていたじゃない!あなたの所為じゃないの?!」


「ちょっと落ち着きなさいよ。まだ部屋を出て直ぐだし、何よりも部屋の中にはスーシア様や勇者様達にいらっしゃるのよ?醜い争いはやめてちょうだい」


「「メイドⅢは黙っていて!!大体、ノロマなあなたの所為でもあるのよ!」」


「な、なんですって!誰がノロマよ!!ⅠとⅡが私の足を引っ張って準備に十秒も掛かったんじゃない!!!」



 というような言い争いの後に、大きなポカンと言うような音が三つ聞こえてきて、怯えているような声で『メイド長!!』と聞こえた。


 その後はずりずりと引き摺るような音としくしくと泣く声が三つ聞こえてきた。他にも「あの地獄部屋には!」という言葉が聞こえたが、気のせいだろうと思っておく。



「ユウキ様、お口に合いませんでしたか?」


「いえ、おいしいです!」



 僕はロベルトさんの言葉ではっとして、スープに入っていたお肉を食べて、感想を言う。



「そうですか、それはよかったです。その熊の肉はロベルトが仕留めてきたのですよ」


「……えっ!ロベルトさんが獲ってきたんですか?」


「はい、そうです。とても大きくて美味しそうな熊だったので……」


「もしかして、とても強いんですか?ロベルトさんは」



 僕は大きい熊を倒したと聞いて、ロベルトさんはただの露出狂ではないのかとスーシアさんに聞いてみた。



「ええ、とても強いんですよ。この人の国の中でトップ48に入る人なんですよ」


「……へぇ、そうなんですか。すごいですね」



 僕はすごいなあと思いながらロベルトさんを見ると、ロベルトさんは照れていた。


 うん、確かにすごいけど、なんか微妙な数字だよね48。たぶん、48番目だよね。ロベルトさん。……でもすごいと思うよ、うん。



「ロベルトさんはどんな武器を使うんですか?」


「私はこのマフラーを使うんです」


「……マ、マフラー?」


「ええ、そうです。このマフラーと魔法を使って私は戦うんです」



 びっくりした。本当にマフラーで戦うのかと思っちゃったよ。そしたらもう、この人裸でもろ出しだよ。


 そうだよね。異世界では魔法が常識だよね。だってファンタジーなんだから。


 そっか、ロベルトさんは魔導師なんだね!



「ロベルトさんは魔法が使えるんですね!」


「ええ、そうなんです。ですが主にマフラーを使って戦うんですよ」


「……えっと、マフラーでどうやて戦うんですか?」


「先程のスープに入っていた熊の場合は、このマフラーで絞め殺しました」


「……そう、ですか。……このフルーツっぽいのも美味しいですね。あはは」



 ロベルトさんは怖い事を微笑みながらさらっと言うので、僕は少し間を置いたけど、ちゃんと言葉を返せた。


 その後の食事は味がよく分からなかったけど、多分、美味しかった筈です。


 

 食事の後は、スーシアさんが僕が疲れているだろうから休むように言われ、僕とタマの部屋を用意してくれたので、その部屋で休む事にする。


 その時、爽やかに微笑みながら、また明日と言うロベルトさんに少しだけ恐怖を覚えました。



 用意された部屋はとても広く、僕の部屋の数倍くらいの広さで、ベットはふかふかで気持ちよくて、これまた用意されていた高級そうな寝巻きは手触りがとても良く、着心地が良かった。


 ベットに寝転ぶが、睡魔はまだ来なくて、これからの事を考えるけど、不安しかなかった。


 明日はスーシアさんが残りの二人を紹介をしてくれるらしいけど、ロベルトさんが露出狂でSなんだから、他の人達も期待できないし……。



 ようやく、眠気がやってきて、横にいるタマを見ると、僕は先程も寝ていたのに、もう寝むった呑気なタマみたいになりたいな、と思うと同時に、一刻も早く、家に帰りたいなと思いました。







タマ、ほとんど出てない

一応勇者なのに……


ダメですね、全然書けないです

どうしましょ


更新はものすっごく遅くなりますが、完結を目指して頑張ります


どこかおかしい部分があったら教えて下さい


ありがとうございました



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