68話
ミニサイズ魔装機を作ったことでちょっとした騒動があったりもしたがいつも通りの日常に戻ってから数ヶ月経った。
最近は朝早くから身体を動かす習慣を夏休み頃から続けた影響で身体能力も高くなって来ていた。
夏休みに購入した治癒促進の腕輪の効果もあるのだろう。身体の持つ超回復の力で身体が成長したのもあるのだと思う。
他にも夏休みにアカシックレコードで解析した情報の整理も4分の1ほどが終わった。
夏休みから毎日思考のほとんどをアカシックレコードで解析した情報の整理に回していた甲斐があったと言うものだ。
ここまで王都の図書館や本屋で収集した情報の整理が早く出来たのは同じ本が多かったと言うのもあるだろう。
まだ残りの本の内容の整理もしっかりとした確認は終えていないから分からないが、本のダブりは普通にあるから初等魔法学園を卒業する頃には本の解析情報の方は終わると思う。
「今日から冬休みだから新しいことでもするかな。あ、そうだ!」
俺は実習場に向かうことにした。
そうして実習場に到着すると人があまり周囲に居ない位置に向かうことにする。多いと迷惑をかけることになるし、俺に取っても人がいると迷惑だからだ。
「ここら辺でいいかな。それじゃあ出して始めますか。」
収納魔法に収納しているミニサイズ魔装機を取り出して起動させる。
まずは慣らしにと軽くミニサイズ魔装機を動かしてからある事を始めてみた。
「まずは浮遊魔法からだ。」
俺はミニサイズ魔装機に浮遊魔法を付与することでミニサイズ魔装機は重力から解き放たれた。
まだミニサイズ魔装機を動かしていないから浮遊魔法で浮かぶだけだが、そこにミニサイズ魔装機の足元に結界系魔法の物理障壁を作り出す魔法を発動した。
「障壁を足場にしてどれだけ空中を移動させられるかだな。」
物理障壁を足場にしてミニサイズ魔装機を空中で走らせていくのだが……。
「む、難しいな。」
俺自身が思っている以上にミニサイズ魔装機の空中での動きが機敏過ぎて制御するのがやっとだ。
それでもミニサイズ魔装機を操作するのに使っている思考の数を増やすことで機敏な空中移動でも地面を走らせている時くらいにはミニサイズ魔装機を動かせるようになってきた。
あとは思考を減らしてもこれくらいの動きをミニサイズ魔装機にさせることが出来るようになることを目指して行こうと思う。
今なら思考を増やしたことで動かせたと言う経験もあり、思考の数を減らしてもミニサイズ魔装機を動かせるようになる気がしている。
とりあえずミニサイズ魔装機で空中移動が出来るようになれば、実際の魔装機でも同じような動きが可能になると思う。
まあ、魔装機のサイズを考えるのなら浮遊魔法で浮遊状態にするのに必要な魔力量が増えるだろうし、浮遊魔法で魔装機の重量をどうにかする改良をする必要がありそうだが、それも魔装機を乗れるようになるまでの時間を考えれば充分に間に合うだろう。
それにシミュレーションの情報に魔装機の情報も浮遊魔法の情報もある。それらの情報を使えば高等魔法学園に入学すら前に完成するはずだ。
とりあえず今はミニサイズ魔装機で空中機動の練習でもして経験を積んで置きたい。
「それにしてもミニサイズの魔装機を持ってる人が増えてきたよな。」
一旦地面に降ろしてから俺は実習場でミニサイズ魔装機を俺以外で動かしている子供たちを見る。
その集まりは数十人くらいでその中でミニサイズ魔装機は8機もあることから、あの集団はミニサイズ魔装機を買える子供たちが集まっているのだろう。
それにしてもミニサイズ魔装機同士を戦わせる遊びをするなんてな。ダンボール戦機みたいな感じで遊んでいるし。
「まあ確かに戦わせ合うのは楽しそうではあるよな。」
俺のミニサイズ魔装機で売りに出されているミニサイズ魔装機と戦わせるとほぼ100%で俺が勝つだろうが。
「性能がまず違うからな。ま、見てないで俺の方も練習するか。」




