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第四章 私は何もしていない
私は佐伯有紗。
日差しが柔らかくなった。
雨音が聞こえる。
今日は、ネアはいない。
私は佐伯有紗。
昼間はここにいる。夜になったら戻る。
ここにはたくさんの人が来る。
食べ物を持ってきたり、持っていったり。
そうじゃない人もいる。
彼はいつも同じ。
私は佐伯有紗。
リシェが新しい服をくれた。丈が長い。サエラが喜んでいた。
ここは風が通る。今日はちょっと寒い。
カルは今日は前に立っている。
私は佐伯有紗。
ネアはもう来ない。
私は佐伯有紗。
食事が豪華だ。果物がおいしい。
みんなで集まって食べる日もある。
そんな日は、まずは私が手をつける。
私は何もしていない。




