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第一章 名もない丘
※本作の構想整理・章構成検討・文体試行の過程において、
AIを壁打ち相手として使用しています。
本文の文章は、すべて作者自身が選択・確定したものです。
私は佐伯有紗。
ようやく燃えるゴミの日だ。
腐臭の漂い始めた袋を持って、ドアを開けた。
黒い茶葉の入った袋は、ずしりと重い。
階段を下りる。
手放した袋が、鈍い音を立てた。
踵を返し、部屋を見上げた。
雲の切れ目から差す日差しが、ひどくまぶしかった。
無数の目があった。
だが、誰も動かない。
声も上がらない。
低い音が沈黙に落ちた。
それは言葉だった。
意味は分からない。
ただ、人だ。
敵意は感じない。
彼は進み出て、わずかに頭を下げた。
そして背を向け、歩きだした。
私の足は、自然と動く。
誰もが道をあける。
振り返らなかった。
天幕が空を覆い隠した。




