第2話
それから俺たちは、ギルドの依頼をこなした。
魔物討伐、薬草採取などを主にこなした。
――数日後
「さーて、今日はどうするかな」
「これなんかいいんじゃない?」
バンッという音と共に、一人の冒険者がやって来た。
「大変だ! ギルマスを呼んでくれ! スタンピードだ! あと1時間もない!」
一瞬の沈黙の後、
「わかった! 俺が呼んでくる!」
「俺はポーション買ってくる!」
「俺はクランに連絡する!」
俺は、高揚感を密かに感じた。
――王都西門前
(葵、そっちはどうだ?)
(あと10分もないね)
(頼んだぞ)
(うん、わかった)
「お前たち!! 何としてもここを死守するぞ!!」
「「「おおおおお!!!」」」
「来ました! 敵総数およそ1万! 編成は、主にゴブリン、オーク、オーガ、ウルフ系です!」
「でかした! 騎士団はいつ来る!?」
「あと10分程で来ます!」
「何としても持ちこたえるぞ!!」
さて、どうするかねえ……
少し、本気出すか。
「剣式24、術式開放」
ブワッというと共に、俺の身体が黄金色のオーラに包まれた。
「マコト!? 何だそれは!」
「少し本気出します。8割は削れるんで、残りの2割をお願いします!」
「わ、わかった。任せたぞ!」
「じゃ、いってきまーす!」
俺は、敵陣のど真ん中に突っ込んだ。
「滾るぜ、こいつぁ……」
俺は印を結んだ。
「領域展開、
爆殺!!」
ドオオオンという音と共に、雑魚共が吹き飛ばされていった。
「雑魚に用はねえ! 強者はいねえのかよお!!」
それから俺は、敵を斬って斬って斬りまくった。
「片づいたか……」
少しして、ギルマスがやってきた。
「マコト! 無事か!」
「案外余裕でしたよ」
「そうか……強いな、お前は」
「それぐらいしか、取り柄がないもんでね」
突如、黒い渦が出現した。
その闇から、一人の男が現れた。
「フム……なかなかの逸材ですね」
「誰だ、あんた」
「私の名はイラプション。魔王軍四天王の末席に名を連ねています。以後お見知りおきを」
「で、何の用だ?」
「私たちの同志になりませんか?」
「何かメリットあんの? それ」
「世界を支配できます。魔王様のお力で」
「わりーけど興味ねーわ」
「なぜです?」
「俺は、勇者だからな」
「なるほど、神の使いでしたか。引き抜きは難しそうですね」
「ここでケリをつけてもいいんだぜ?」
「いえ、一旦引かせてもらいます。それでは、また」
そうして奴は消え去った。
「まーくん!」
「おう、葵か! そっちはどうだった」
「無事に終わったよ」
「そうか、なら一安心だな」
そうして俺たちは、最初の危機を乗り越えたのであった。




