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1.転生

 人生やり直したい


本当にやり直したい。


色んな人が思ったことがあることだろう。


僕もそう思ってるよ。


 俺は18才ニートである。

そう、まだ18才なのにニートだ。


 つい昨日までは自宅警備員兼高校生(ただの引きこもり)というハイスペックな人間だったが今日からはただのニートである。

いや、言いなおそう。


無職だ。


言い直した意味はない。


 こんな感じで適当に生きてるせいでこんなことになっちまったんだ。

無責任な人間は「まだやり直せる!」だとか「18才で何言ってるんや」とか言ってくるけど


違うんだよ。


もうこの時点で終わってるんだよ。


小学生からいじめられて不登校になりこんなことになったと。


もうこれ以上成り下がる方が難しいレベルに人生堕ちきったと。


 そう、この結論も適当に言ってる。

こんな自分がもう嫌になった。


だってさ?


 親の金を使って推しに貢いだり。

 親に最新のスマホを毎年買ってもらったり。


こんな人間を見てまだいけると思うから?


 もしそんな奴がいるなら、はっきり言って狂ってるね


ーーー


 それで今はうちのマンションの屋上にいる。

今から死のうとしている。


 なんかの物語のクソ人間みたいな

そんな人生の終わらせ方をしようとしてる。


 親に散々迷惑かけたくせに勝手に死んでいくつもりだ。


 この先もこのまま生きて親に迷惑をかけるくらいなら死ぬのがいちばんの親孝行だと思ったからね。


「あぁぁぁ…寒いわ。」


 なんでこんな真冬にこんなことしようと思ったんだろ。


 そんなことを思いながら手すりの向こう側に立つ。


 そして力を抜き、前に倒れた。


 急に体が浮いた感覚は初めてだった。当たり前か。今まで死んだことないんだから。


 真冬の冷たくて、硬い風が顔にぶつかる。


 いざ落ちてみるとなぜか時間がゆっくりに感じた。


(アニメとかのアレなんだっけ。

あぁ走馬灯か。)


(あれって本当にあったんだ。

いや、走馬灯は違うか。)


 死ぬ直前に何考えてるんだろ。


 そしてその時間も一瞬で終わり、


 俺は死んだ。


ーーー


 目が覚めた。


めちゃくちゃ眠い。


そして温かい。


(ん?)


(今死んだよな?)


(じゃあ今考えることができるのはなんで?)


一瞬死後に意識はあるけど何もないので永遠に孤独みたいなこと考えたけど、普通に体の感覚あるわ。

 私ったらおっちょこちょいね。


 てかこんなふざけてる場合か?

よく考えたら死んだはずなのにこうなってるのはおかしいよな。


 まあどうにかなるか。


と思っていた

 そして目を開けようとしたが

目が開かない。


 失明したのか?


 体も動かない


 全身麻痺か


 終わった。

元々終わっていたけどもうだめだ。

もうこうなっちゃ人じゃないね。


と思っていたのも束の間。


突如体が動いた。


というよりも体の周りの何かが動いた。


そしてその時にやっと気がついた。


ここ水の中じゃん。


 なんでだ?なんで水の中にいる?


そして頭の先に冷たい感覚が走った。


そのまま呆然としてたらしばらくして全身が水の外に出た。


 急に目を閉じているはずが眩しく感じた。

そう、薄々感じていたが


 俺は今産まれた。


そして、新しい人生が始まった。


そうに違いない。


ラノベによくある転生だ。


案外人生は急に始まるな。


ーーー


 産まれて数日経ったが最初は焦って考えていることの意味がわからなくなっていたので、とりあえず状況を整理しよう。


・俺は転生した

・普通に今赤ん坊


整理するほどの人生を過ごせていなかった。


 そして周りの人間をまず観察してみたが、周りには親しかいなかった。そりゃそうか。


 まあその親は時々姿を見せて最低限のことをしてくれるが、普段はどこにいるのか全くわからない。

そのせいで一日のほとんどを寝て過ごしている。


 そして何よりも両親の容姿が1番の驚きだ。

母親は美人でとにかく若い。もしかしたらまだ15才ほどかもしれないと思えるほどだ。

父親もとても若く、18才ほどにも見える。

前世の俺と同じくらいに見えるが2人ともやけに大人びている。

なぜだろう?


ーーー


 最初の数日間は本当に暇だった。

歩けないため常に布団の中で寝ているだけ。


そのため唯一の楽しみが母親に抱き上げられる時だ。


あまり姿を見せない母だがこういう時の表情などで、子供に愛情を注いでいることがわかる。


 俺はこの時間に少し周りを見ることができるが、ただの木造の家という感じだ。

まあよくあるラノベの展開だな。


そして、母親の話だが何がとは言わないが大きい。


ーーー


 産まれて数ヶ月経ったが何かおかしい。


よくある感じでどうせ幼少期に才能発揮系だと思っていたのに。


まだ生後数週間なのに身長などが大体10才児並なのだ。


普通に言葉も話せるし本当におかしい。

人間じゃないのか?


と思っていた時にようやく日常に変化が起きた。


ちょうど生後1ヶ月になった日の時だ。


母親に呼び出された。


なんかやらかしたっけ?



 リビングに行くと母親が真剣な表情で椅子に座っていた。

急に呼び出されて戸惑っていると


「その椅子に座りなさい。」


と言われ、すぐ近くにあった椅子に座った。


やばい。

これは絶対に説教だ。


と思っていたが座って待ってみると母親が急に静かに語り出した。


「今からする話は貴方の今後の生死に関わるからしっかり聞いておきなさい。

私たちの種族であるエルフは幼少期の成長がとても早い代わりに生涯人間でいう14〜19才ほどの見た目から成長しないの。

そしてここからが本題なんだけど、」


 とここで一度話すのをなぜかやめた。


急な話だけれども確かにその通りだった。


こんなにも早く成長する人間がいるわけないもんな。


てか生死に関わるって言った?


と思っていると


「私たちエルフは一生で沢山の子供を産む種族。

そのまま放置しているとエルフの人口が増えすぎる。

という事情があることで長い歴史の間で伝統のような形で決まったことがあるの。


産まれて1ヶ月経ったエルフは男女のペアを組んで1年間2人だけで暮らさなければならない。


そして生き残った者だけが無事大人になれる。


こうして人口の調節をしているの。」



まじかよ

 急に衝撃の事実きたな。

て言っても色々聞いてみると生身で放り出されるわけではなく

中級までの魔法が載った本と

テントと

生活に最低限必要な物

が与えられるらしい。


魔法?


この世界には魔法もあるのか!


まあなんとなく想像はしてたけど。

てかこれだけで乗り切るのはキツくない?

そんなに子供産むのか。


ということで明日から一人暮らし…じゃなかった


女子エルフと共に二人暮らしが始まる事がわかりました

どうでしたか?

下手な小説ですけど温かい目で見てほしいです。

感想一つや星の評価一つなどちょっとの事でモチベが上がるので

続きが気になる!と思った方は是非よろしくお願いします。

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