五話 応該が倒れました
五話 倒れました
捕まったシールドは応該に争っていた。するとまた応該が輝き出す。まだシールドの超能力は完全に失われてはいなかったのだ。完全ではないパワーで弾丸を弾くとは恐るべき能力である。
光は徐々に強まっていき、また要の目をくらませるほどになる。
また見えなくなった。
視界が戻ると応該は倒れていた。シールドはハトの上にいた。なんとか逃げ出せたようだ。
「あ、あ……」
応該は起き上がらない。
うめき声を上げるだけだ。
「勝ったな」
エクスカリパーは断言した。
「なんで?」
サイズは素直に聞いた。
「力が有り余り過ぎて、自分の筋肉を壊してる。やつはもう立てない」
サイズは分かっていなかったようだが、納得した風に頷いた。
「俺は二十数年、それに付き合ってきた。あんたがそれをすぐに使いこなせるわけがない」
シールドを乗せたハトはテーブルの上に降り立ち、シールドはマダムの前に立った。
「シールド、なんて事かしら。……解決してしまうなんて」
マダムは言葉を選んでいたが、嬉しそうであった。息子の負の遺産をみんなが、断ち切ってくれたのだ。
「みなさん、ありがとうございました」
マダムはシールドを抱きしめる前に、深々と頭を下げた。それだけで要には思いが伝わった。
「泣いてんの?」
からかうように言う都は無視した。親子はこうあるべきだと要は思った。
応該は親の道から外れ、報いを受けたのだと。
「おばさん、良かったね」
「ええ……」
マダムは泣き出した。
シールドはその肩を抱いた。
しんみりした雰囲気をぶち壊すように能は二回手を叩いた。
「はいはい。帰るまでがカチコミだよ。みんな油断しないで」
「能、その言いかたはないと思う」
「いや、要から焼肉の奢りを提案されている。ここで捕まるとか勘弁だ」
黒星が能に同意した。
「焼肉ですって⁉︎」
「母さん、喜びすぎだ」
泣いていだはずのマダムが両手を挙げて喜んでいる。今まで戦っていたが、本来は要が作る料理が好きな連中なのだ。
要は涙を拭ってこう言った。
「焼肉は日を改めてやる。だからみんなで帰ろう」
いつもの要の部屋へ。それに異を唱える者はいなかった。
能と就、そして小人達は研究所を出て、車に乗り、要の部屋へ戻った。
日常に帰ってきたのだ。