表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

四話 応該が強くなりました

四話 応該が強くなりました



 黄可以の時より弱い光だった。その光は応該の全体を覆い、消えた。


 視力を奪うほどではなく、要はその一部始終を見ていた。


 応該の手のケガは塞がり、血も止まり、むしろ元気になったように見える。


「力がみなぎる」


 応該はシールドが寝ていた小人用のベッドをつかみ、握り潰した。老人の握力では考えられない事だった。


「私に超能力が……」


 応該はしみじみ言うと、シールドに目を向けた。


「お前等はさっさと帰れ。モーニングスターを置いてな」


 応該は調子に乗っている。中途半端な主人公が超能力を手にして、イキっている状態に近い。


 パァン!


 動きの速い物が応該の腕に当たった。エスパーダがスナイパーライフルを撃っていた。しかし弾丸は貫通しておらず、皮膚で止まり、床にポトリと落ちる。


「無駄だ」


 腕を誇らしげに見せてくる。無傷をアピールしたいようだが、鼻につく。


 エスパーダは諦める事なくもう一度撃ったが、状況は変わらなかった。


「うるさいな」


 応該はエスパーダをつかもうと手を伸ばした。


「させるか!」


 アックスがハトを操り、剣で刺そうとする。弾丸を跳ね返す身体に勝てるはずもなく、バランスを崩した。


「シールド!」


 ハトからアックスと一緒に乗っていたシールドが空中に投げ出された。


 小人としては無事に着地できるかあやしい高さだったが、人間の手がキャッチした。その手は応該のものだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ