一話 再出発です
一話 再出発です
カレーを食べた直後の就を連れていこうとした。そのせいだろう。黒スーツは腹を押さえて同行を拒否した。
そんなわけでモメる事なく就が合流。残すはシールドとマダムだけになった。
「早くおじいちゃんを助けよう」
サイズは使命感に燃えていた。超能力を使ってアックスから守ってくれた恩義と、苦しませている罪悪感があるせいだろう。
「うん、そうだね」
エスパーダはサイズの肩を抱いて、揺さぶった。それに呼応してみな頷く。気持ちは同じだ。
「宿守博士なら、三階の自分の部屋にこもりっきりだよ。侵入者の事は知っているはずだけど、良きにはからえ的な扱いしか受けなかったな」
「じゃあ、そこにマダムさんがいるんだね」
目的地が決まると能達は小人達を肩に乗せたり、ポケットに入れたりして、階段に備えた。サイズは黄可以の側を離れず、空いた枠にエクスカリパーが入った。スミス姉妹はハトから降りて、兎に取りついた。結果、アックスがハトに乗り、黒星が就のお世話になった。
「さ、行くぞ」
アックスはハトを操り、先陣を切った。だが乗っていた小人の違いか、手こずっていた。
「変なクセ付けやがって」
本当はスミス姉妹に言いたいだろうが、二人は聞いてない。
「人間のポケット」
「いやあ、楽だよね」
二人して兎を褒めていた。
「あいつらに本気になっても疲れるだけだ。さあ、俺達を運んでくれ」
黒星も横着な事を言い出した。
能がため息をついて、アックスの後をついていく。
その他の連中はみな食後そんなに経っておらず、動きが鈍かった。