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探求者、世界を救う!?  作者: 真宵 にちよ
第一章、探求者【トラブル・メーカー】
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EPISODE7、聖獣、彗星騎士

『ほう?仕組みに気付くとは、変わった人間もいる者だな』


 火蓋が切って落とされそうになったその時、男の声が割って入る。


「ん?」


 ティルシアがスィンの後ろに目を向けると半透明の蒼き甲冑を纏った騎士が立っていた。


「【彗星騎士】…何の用ですか?」


 スィンが嫌な顔を浮かべると、彗星騎士は肩を竦める。


「おおおっ!?契約すると、元の姿も自在なの!?」


 ティルシアが反応しながら細剣を放し、まじまじと彗星騎士を眺める。


 よほど嬉しそうだ。


『ハハハ、そう驚くな。今は現界している状態だから元の姿に一時的に戻っているだけだ』


 するとティルシアは本を取り出し、書き込む。


「なるほど…聖獣にそんな事が…」


 ぶつぶつど言いながらメモを書き込んでいる。


 これはティルシアの習慣だ。


 昔から気になった事はとことん追求する。


『しかし…光雷の追尾について、あの攻撃で分かるとは随分と博識だな』


「そんな事ないよ?だって想像だもん」


 にっとティルシアは笑みを浮かべる。


『そうだな、想像は自由だ。これからも励むといい』

「ありがとう!」

「彗星騎士、そろそろ良いですか?私は姉君を始末するので」


 スィンが細剣を構えると意外な事に彗星騎士が仲裁する。


『スィン、やめといたほうが良い』

「何故です?私が勝てないと?」

『違う。この娘には不思議な力を感じる。恐らくどちらもタダでは済まないぞ』

「話ではまだ契約騎士になっていないはずです。今ここで」

『聞き分けのない子だ。そうだな…ティルシアと言ったか、実はスィンはな…』


 すると、殺る気満々だったスィンは細剣を納め、現界を解くと、彗星騎士は半透明の蒼き鳥に変化する。


「おお…聖獣に」


「良いでしょう…今回は見逃します。が、今度は容赦しませんよ」


 どうやら、何か知られたくはない事があるようだった。


 スィンはそう言い残し、姿を消した。


「ありゃ、行っちゃった…」


 ティルシアは頭をポリポリと掻いた後、デイルに目を向ける。


「おーい…デイル!生きてる〜?反応がない!?死んでる!?」


 と、あからさまに驚いてみせる。


「なんてね!魔力はしっかりと流れてるから生きてるよね!さてと回復回復っと」


 ティルシアはバッグをまさぐり、瓶を取り出す。


「こんな事もあろうかと、回復魔法を込めた瓶も作っておいたんだよね〜。それっ!」


 回復瓶を投げ付ける。


 ボンッ!!


 という爆風が吹き荒れ、頭から砂埃を被る。


「けほっ…けほっ!?あれ?やっば…これさっき作った魔法瓶だった…」


 目眩し程度どころか、地面を抉る威力だ。


「また加減間違えた!?」


 ティルシアは焦っていると、空高く吹き飛んで行くデイルに気付く。


「や、ヤバい〜!!!本当に死ぬぅぅッ!!」


 慌ててデイルを捜しに急ぎ翔けるのだった。


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